3泊4日の日程を <効率よく> こなして、息子はまた北九州へ戻っていった。
キンキラキンの、お世辞にも趣味がいいとは言えないスカジャンを置いていった。
光沢のある生地に鷲の刺繍がしてあって、街中で着るには勇気が要る。
最初から、私にくれるために持って帰ったみたいだが、
どうせ、正月の福袋に詰め込まれていた一着だろう。
自分は着ない、と決めて 「これ、あげようか?」 といえば
なんでも喜んで手を差し出す受け皿があるのだから、息子は果報者だ。
私が息子の年代の頃は、筆記具といえば万年筆(死語?) だった。
使わなくなって久しいが、今も机の引き出しに2本ある。
いつ、どこで買ったのか忘れていたが、家人に話すと、そのうちの一本は
新婚旅行のときに、空港の免税店で買ったのだ、と克明な記憶力だ。
それを瞬時に言ってのけるところが、怖い。
この分野でも私は家人に太刀打ちできなくなっている。 嗚呼。
かれこれ15年ぶりに万年筆を取り出した。
お湯に浸けて固形化したインクを溶かし、新しくインクを入れたら、書けるじゃないか。
改まった気持ちで書いたからなのか、
日頃のボールペンの字よりも数段きれいな字を書いている!
最近、字を書かなくなって、字が下手になった。 忘れて書けなくなった漢字も多い。
ボールペンを使う頻度も低くなったが、
どうせ書く機会が少ないのなら、数少ない機会には万年筆を使おう、と考えた。
万年筆で書くとなれば、キャップをはずすという手順が一つ加わるだけで、
さぁ、これから書くぞ、と心構えが違ってくる。
私は勉強をしなかったが、
勉強を始める前に、5・6本の鉛筆を削って芯を尖らす行為は好きだった。
鉛筆の先とナイフの刃だけに集中すると、他のものが <空> になる。
そこで気分一新、勉強に精を出していれば私の人生は変っていたかも。
過ぎたことは取り返しがつかないので、さぁ、これからのことだ。
机の上で無造作に転がっているボールペンで、無造作に書き始めるより、
おもむろに、引き出しから万年筆を取り出し、キャップをはずして書き始めれば、
おのずから字に心がこもってくる、そんな気がする。
フランス製の WATERMAN 。 懐かしい万年筆ともう一度ヨリを戻そう。
当ブログの親サイト 「葡萄舎彩々」 へもお越しください。
キンキラキンの、お世辞にも趣味がいいとは言えないスカジャンを置いていった。
光沢のある生地に鷲の刺繍がしてあって、街中で着るには勇気が要る。
最初から、私にくれるために持って帰ったみたいだが、
どうせ、正月の福袋に詰め込まれていた一着だろう。
自分は着ない、と決めて 「これ、あげようか?」 といえば
なんでも喜んで手を差し出す受け皿があるのだから、息子は果報者だ。
私が息子の年代の頃は、筆記具といえば万年筆(死語?) だった。
使わなくなって久しいが、今も机の引き出しに2本ある。
いつ、どこで買ったのか忘れていたが、家人に話すと、そのうちの一本は
新婚旅行のときに、空港の免税店で買ったのだ、と克明な記憶力だ。
それを瞬時に言ってのけるところが、怖い。
この分野でも私は家人に太刀打ちできなくなっている。 嗚呼。
かれこれ15年ぶりに万年筆を取り出した。
お湯に浸けて固形化したインクを溶かし、新しくインクを入れたら、書けるじゃないか。
改まった気持ちで書いたからなのか、
日頃のボールペンの字よりも数段きれいな字を書いている!
最近、字を書かなくなって、字が下手になった。 忘れて書けなくなった漢字も多い。
ボールペンを使う頻度も低くなったが、
どうせ書く機会が少ないのなら、数少ない機会には万年筆を使おう、と考えた。
万年筆で書くとなれば、キャップをはずすという手順が一つ加わるだけで、
さぁ、これから書くぞ、と心構えが違ってくる。
私は勉強をしなかったが、
勉強を始める前に、5・6本の鉛筆を削って芯を尖らす行為は好きだった。
鉛筆の先とナイフの刃だけに集中すると、他のものが <空> になる。
そこで気分一新、勉強に精を出していれば私の人生は変っていたかも。
過ぎたことは取り返しがつかないので、さぁ、これからのことだ。
机の上で無造作に転がっているボールペンで、無造作に書き始めるより、
おもむろに、引き出しから万年筆を取り出し、キャップをはずして書き始めれば、
おのずから字に心がこもってくる、そんな気がする。
フランス製の WATERMAN 。 懐かしい万年筆ともう一度ヨリを戻そう。
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