葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

万年筆

2007年02月13日 15時48分44秒 | 日記 ・ 雑記録
3泊4日の日程を <効率よく> こなして、息子はまた北九州へ戻っていった。
キンキラキンの、お世辞にも趣味がいいとは言えないスカジャンを置いていった。
光沢のある生地に鷲の刺繍がしてあって、街中で着るには勇気が要る。
最初から、私にくれるために持って帰ったみたいだが、
どうせ、正月の福袋に詰め込まれていた一着だろう。
自分は着ない、と決めて 「これ、あげようか?」 といえば
なんでも喜んで手を差し出す受け皿があるのだから、息子は果報者だ。

私が息子の年代の頃は、筆記具といえば万年筆(死語?) だった。
使わなくなって久しいが、今も机の引き出しに2本ある。
いつ、どこで買ったのか忘れていたが、家人に話すと、そのうちの一本は
新婚旅行のときに、空港の免税店で買ったのだ、と克明な記憶力だ。
それを瞬時に言ってのけるところが、怖い。
この分野でも私は家人に太刀打ちできなくなっている。 嗚呼。

かれこれ15年ぶりに万年筆を取り出した。
お湯に浸けて固形化したインクを溶かし、新しくインクを入れたら、書けるじゃないか。
改まった気持ちで書いたからなのか、
日頃のボールペンの字よりも数段きれいな字を書いている!
最近、字を書かなくなって、字が下手になった。 忘れて書けなくなった漢字も多い。
ボールペンを使う頻度も低くなったが、
どうせ書く機会が少ないのなら、数少ない機会には万年筆を使おう、と考えた。
万年筆で書くとなれば、キャップをはずすという手順が一つ加わるだけで、
さぁ、これから書くぞ、と心構えが違ってくる。

私は勉強をしなかったが、
勉強を始める前に、5・6本の鉛筆を削って芯を尖らす行為は好きだった。
鉛筆の先とナイフの刃だけに集中すると、他のものが <空> になる。
そこで気分一新、勉強に精を出していれば私の人生は変っていたかも。
過ぎたことは取り返しがつかないので、さぁ、これからのことだ。
机の上で無造作に転がっているボールペンで、無造作に書き始めるより、
おもむろに、引き出しから万年筆を取り出し、キャップをはずして書き始めれば、
おのずから字に心がこもってくる、そんな気がする。
フランス製の WATERMAN 。 懐かしい万年筆ともう一度ヨリを戻そう。

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文化戦略会議ゼロワン

2007年02月12日 09時42分42秒 | 日記 ・ 雑記録
エンジン01(ゼロワン)文化戦略会議オープンカレッジ in 下関。

2月10日、11日、12日に、下関で開催されたイベントだ。
異文化の専門家が自由な意思を以って集まり、相互に学びあい、
新時代の文化を創造していくことを目的とし、そのために行う活動、(らしい)。
100人近い <いわゆる、文化人> が下関に集った。 ボランティアで。
かつては西日本を代表する都市だった下関にとっても、
これだけ <いわゆる、文化人> が集まるのは前代未聞、空前絶後だ。

山口県では、最近、たて続けにいろんなイベントが開催された。
博覧会も、国民文化祭もあった。 そして今回の文化戦略会議。
私は基本的に、これらの類の催しには冷淡で、無視する。
順番を待って並ぶのや、人ごみが嫌いだから。 で、今回もそうだ。

昨11日には、36の講座が開講され、近隣からも大勢の人が集まった (らしい)。
夜 (放課後、と呼ぶそうな) には、夜楽(やがく) と称して、
パネリストと飲みながら、食べながら、語り合う催しが用意されている。
ひょんなことから、夜楽への参加を誘われた。 誘ったのはキャプテン氏。
会場は、<ふく処・喜多川> 。 同席するパネリスト名は伏せられていて不明。
夜楽が始まってからのお楽しみ、という趣向だ。

会場には、一般参加者40名とパネリスト4名分の席が用意されていた。
そのほかに2名分の予約席も用意されていて、私たちは予約席の隣に座った。
最初に予約席の2人が席に着いた。
一人は、作曲家・三枝成彰氏の夫人。 清楚で、穏やかで、美人だ。
(因みに、三枝氏は、この催しの仕掛人で文化戦略会議の幹事長だ)
非文化人の私は、三枝氏がどんな音楽活動をしているのか知らないが、
こんな夫人が伴侶として居れば、男は <いい仕事> をするはずだ、と一人合点する。
三枝夫人の連れは、「渡辺です」 と自己紹介した。
ずいぶんとお年を召したけれど、芸能界の女首領・ナベプロの渡辺美佐女史だ。
文化戦略会議のスポンサーらしい。

そのうちに、パネリストが到着した。
コンダクターは、コピーライターの眞木準氏。 人を小バカにしているが、いい男だ。
私が知っているのは 「でっかいどお。北海道」 。 氏も、私の近くに座った。
パネリスト4人は、参加者の席の中に散って座った。
私の横には、ケント・ギルバート氏。 アイダホ生まれで、酒を飲まない。
(私を含めて) 私の周りは8人のうち4人が <いわゆる、文化人> なのだ!
こんな経験は空前で、もしかしたら絶後、だろう。

途中で、パネリストは席を移動し、私の横には建築家・瀬戸川雅義氏が座った。
京都の町屋のお話が興味深かった。 この話を個人的にしてくれるのだから嬉しい。
コンダクター・眞木氏の席には、東洋大学総長としての塩川正十郎氏が来た。
<シオジイ> の人気たるや絶大だ。 終始、人だかりが絶えなかった。
それと、
制限時間を無視してしゃべりたがる政治家に、あえて制限時間を強制すると、
政治家でも見事に凝縮された <いいスピーチ> ができるのだ! と認識を改めた。
パネリストには、他に早大の田勢康弘教授もおいでだったが、お話しする機会がなかった。

この催しは、来年も国内のどこかの都市で開催される。
(いま、実行委員会に電話した)
来年の会場は未決定だが、「新潟」 あたりが話題に上っている、らしい。
大体、3ヶ月前頃に確定する、らしい。

新潟だって良い。 どこだって良い。 来年も是非とも参加したい。
新潟なら、北陸の灯台訪問を兼ねて、参加しよう。

「エンジン 01 文化戦略会議」 のHPは こちら です。

(余談)
私たちの前に座っていた山口市からの母娘のお二人さん。
とてもいい母娘で、お母さんは、最後まで私にビールを注いでくれた。
独酌、手酌が専門の私には、嬉しい夜だった。

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記念の日

2007年02月11日 16時55分02秒 | 日記 ・ 雑記録
今日は旗日だ。
何か旗を掲揚しようと、チリのパタゴニア州の州旗を掲揚した。
階段の上り口に暖簾(のれん)のように吊り下げていたら、
銭湯の暖簾のようだと、家人からは悪評だった旗だ。
でも私にすれば、マゼラン海峡の港町・プンタアレナスで買った想い出の旗だ。
旗の、下方1/4の黄色はパタゴニアの大地。
白は、風の大地・パタゴニアの雪と氷。
ギザギザはアンデス山脈。
青地に5つの星は南十字星。

パタゴニア―――。
季節は日本と逆だから今は真夏でも、気温はせいぜい15℃か。
暖冬の日本の冬といい勝負だ。
こんな気温のときにパタゴニアを訪れた。 もう、2年になる。

日の丸を掲揚しなかったのは、
名称を変えても、今日は <紀元節> に起源を持つ <建国> 記念の日、だから。

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瓦そば

2007年02月10日 14時40分08秒 | 日記 ・ 雑記録
♪♪♪溺愛している息子が帰ってきた♪♪♪
大好きだという <瓦そば> を早速作ってやる、あぁ 親馬鹿の極致。

この瓦そば、下関 ・ 川棚温泉の名物料理だが、
西南戦争の際、熊本城を囲む薩摩軍の兵士たちが、戦いの合間に瓦を使って
野草、肉などを焼いて食べたという話を参考にして考案されたらしい。
一時期 「瓦そば」 という呼称をめぐって、業者間でいさかいがあったと聞くが、
基本をはずしてなければ、皆で作って皆で売って、広く認知されるのが先決だろうに。

作り方は至って簡単で、裁判沙汰云々で大騒ぎするような代物ではない。
まず、
そばを固めに茹で、冷水で冷やし、水を切る。
(私はここで油をからませる)
牛肉を食べやすい大きさに切り、砂糖・みりん・醤油と一緒に煮る。
卵は薄く焼いた後に細切りにし、錦糸玉子を作る。
ねぎは小口に切る。
ホットプレートを熱く熱し、軽く焦げ目がつくぐらいそばを炒める。
牛肉・錦糸玉子・ねぎを上に盛る。
トッピングは、レモンの輪切りに紅葉おろしを乗せる。
麺つゆ(70度くらい) に紅葉おろしとレモンの絞り汁を入れて、いただく。

盛り付け方はいろいろあるが、これまでの説明からすると、
創業家よりも、後発のホテルの方が分かりやすいので こちら をどうぞ

是非、お試しになられるといい。
瓦そばで育てた子供は、きっと、素直な子供に成長する (はずだ)。
親馬鹿になるかならないかは別問題だが‥‥(笑)。

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温帯夜

2007年02月09日 09時13分33秒 | 日記 ・ 雑記録
昨夜は参った。

歯周病治療の一環で歯垢・歯石をとってもらっているが、
おざなりの歯磨きしかしないものだから、そこから雑菌が入ったのだろう。
マウスピースも出来ないほど、歯茎から上顎が腫れ上がった。
素人考えで、丹念に歯磨きをし、腫れた部分をマッサージしてみた。

マウスピースをはずして寝たら、眠れたのだが、朝4時半に目が覚めた。
首周りや背中に汗が噴き出している。
起き上がったが、室温16度では汗が冷たい。 あわてて着替えて、また眠った。
もう、冬の寝具、冬の寝間着では汗をかく季節になったのか。
2月は如月。 衣を更に着る、というのに!
夏は熱帯夜に悩まされ、冬は温帯夜(?)に気を使う地球になってしまった。

朝6時には、腕時計、ケータイ、目覚まし時計2個のアラームを確認した。
が、昨夜の寝不足でまた寝てしまった。
6時半に家人から起こされた。
叱責は受けないものの、バツが悪いったらありゃしない。
<朝には強い> 私の神話がまた崩れた。
こんなことを繰り返して、また <呆け> が進行する。 嗚呼。

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迷い鳥2

2007年02月08日 13時35分41秒 | 日記 ・ 雑記録
葡萄舎の近くを飛び回る すゞめ たちに餌をやり始めてから8ヶ月になる。
夏のはじめは15羽前後がご常連だったが、秋には20羽に増えた。
ところが刈り入れが済んだ秋の終わりの2週間ほど、ぱたりと寄り付かなくなった。
米粒とご飯粒を交互にあてがう私の接待に何か落ち度でもあったのかと気をもんだが、
遊びまわるのに飽きたのか、冬には戻ってきた。 その数40羽に膨らんで!
野山に食べ物がなくなれば、安定して食べ物がある葡萄舎はありがたい存在なのだろう。

40羽に増えたところで、すゞめ が食べる量はタカが知れている。
「チュン太郎とチュン子にもっていく」 と言いながら残ったご飯を運ぶ毎日だ。
最近では、家人もそれを助長する傾向にある。

ところで、今年に入ってから <変な鳥> が すゞめ の群れに紛れ込んでいる。
すゞめ と一緒に行動しているが、目も、羽も全く違う。 一見して メジロ だ。
餌をついばみながらも人の気配に敏感な すゞめ と違って、
よく言えば、人懐っこい、悪く言えば鈍感だ。
すゞめ たちが私の動きを察知して一斉に飛び立っても、臆することなく食べ続ける。
餌を与え続ける側からすれば、礼儀を知らない すゞめ たちよりも メジロ? の方が可愛い。

上の写真で、左端から餌ににじり寄るのが メジロ?
自慢にならないが、これまで鳥類図鑑など開いたことがないので、メジロ という確証はない。

(前の記事 「迷い鳥1」 に、その鳥を写しています)

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迷い鳥1

2007年02月08日 13時31分21秒 | 日記 ・ 雑記録
  (次の記事 「迷い鳥2」 からの続きです  
   記事の新旧を逆転させています)

この半月、餌をついばみに来る すゞめ の群れに、
変った鳥が紛れ込んでいる。
私があてがう米粒とご飯粒を すゞめ と一緒に食べている。
目と、羽の色から メジロ だと思うのだが。

北の潮彩 ROUTE MAP

2007年02月08日 09時24分24秒 | 日記 ・ 雑記録
朝6時に見た西空の月と、8時半を過ぎて見た太陽が、
同じような輝きと明るさで薄い雲の中に浮かんでいる。 ということは、
天気は次第に崩れつつあるのだろう。
この何日か、朝起きたら暖房をつけていないのに室温は17度あった。
今も同じ状態で16度ある。
<三寒四温> は熊本地方に起源を持つ言葉らしいが、今年は寒暖の幅が小さそうだ。
高い温度域の中での小さな変化で春に移行しそうだ。

最近、ニュースといわず、天気といわず、「北海道で――」 などといわれると
すぐに反応するようになったから面白い。
札幌の雪祭りは極度の雪不足だったらしい。
今年北海道に降り積もった雪が少なければ雪解けは早いかも知れない。
だとすれば、旅行の出発は4月末に前倒ししようか。

などと考えながら 「北の潮彩」 のルートマップを作成した。(上図)
ルートマップといっても、海岸線をぐるりと一周するだけだから単純だ。
到達できない岬が2つある。知床岬と、北海道最西端の尾花岬だ。
知床岬は立ち入り禁止、尾花岬には道がないからどうしようもない。
広大な北海道で、人が立ち入れない海岸線が2箇所というのは
少なすぎるのかもしれない。 逆に。
どこもかしこも人間が立ち入ってロクなことはない。
自然を壊し、景観を台無しにするのが関の山だから。

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「北の潮彩」

2007年02月07日 10時31分23秒 | 日記 ・ 雑記録
昨年末に、みちのくの灯台めぐりを思い立った。
「奥の磯道」 と題して旅行計画に取り掛かり、早々と年始状で公言してしまった。
年が明けてから、どうせ行くのなら北海道へ、との思いに駆られ、
心を千々に乱して三日間悩み、導き出した結論は、北海道。

仮題を 「風雪の灯台めぐり」 としたが、どうも座り心地が悪かった。
北海道の灯台は、確かに風雪に耐えて屹立しているが、
私が訪れるのは、雪が融け、遅い春の風が吹き始める5月だ。
何か適当な言葉が‥‥と思っていたら、今朝の新聞で面白い言葉を見つけた。
「潮彩」。
<潮騒> から連想した造語だろうが、私の感性が反応した。

下関と長門市・仙崎間のJR列車につける愛称を募って採用されたのが 「みすゞ潮彩」。
<みすゞ> は長門市が生んだ童謡詩人・金子みすゞ で、母校の大先輩だ。
「みすゞ潮彩」 そのものは私の旅とは関連がないが、単独の 「潮彩」 はいい。
早速、パクらせていただくことにした。

  ( 採用された愛称を考えた、下関市の主婦K.Tさん、
    勝手に使用させていただきます。 ご無礼の段お許しを )

私の、2007 風の旅 の主題は 「北の潮彩」
副題を 「― 北海道全周2600KM 灯台を訪ねて ―」 とした。
出発までに3ヶ月あるから、そのうちに気に入った言葉があればまた改題するが、
旅を終えても、この言葉で通すかも知れない。

昨日、全行程の距離を数えたら 2600km !
単純に10日間で割って 260km / 日 だから、体力勝負だ。
同行者無しで、行き当たりばったりの今回の旅は、
パタゴニア旅行や、シルクロード大走破に匹敵する大旅行だ。
パタゴニアもシルクロードも添乗員付きのパック旅行だったから、
今回の旅が、私としては初めて 「旅」 と呼べるものになるだろう。

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下関市議選

2007年02月06日 09時56分24秒 | 日記 ・ 雑記録
   「季節のつぶやき」 に <立春> を載せています。 こちら です。

2月3日の節分は Club Vendange の87回目の例会。
4日の立春は、結婚記念日で、郷里では三八会の例会。
1月に低迷を続けた家業は、株価並みの乱高下だが、多少活況を呈してきた。
節分前には積雪もあり、気の早い春を思わせる温かさもある。
2月に入って1週間に満たないが、何かと目先が変るのはいい。
暇な時間は、北海道行きの旅程作りに没頭しているから時間が経つのは早い。
あれよあれよというままに2月は終わるから <二月は逃げる> というのか。

4日の日曜は下関市議会議員選挙の投票日でもあった。
今回の選挙は面白かった。
1市4町が合併して、日本でも有数のマンモス議会が出現してしまったのは、
自分の地位の保全に汲々とする議員どもの集まりだからか。
新市になって議員定数が38名になったのだから、相当なサバイバルゲームだ。
その38の議席に60人近い候補者が立ったのには驚いた。
どんな使命感があったのか、市政に何を反映させたいのか知らないが、
市議に打って出ようという面々の厚顔と自惚れは見上げたものだ。
議員になればシメタもので、半端ではない収入がある。 役得もあるかも。
選挙戦での低姿勢を忘れて、これといってたいしたことをしなくても、だ。
戦いすんで日が暮れて、夢破れて落選したた候補者は、
読みが外れて、人の心がアテにならないことを思い知っただろう。
当選者も落選者も、人間的にはそれほどの違いはなかろうが、
当落は、天国と地獄だ。

   (もしかして、市政に対する高邁な精神をお持ちで、
    高潔な人格の方がおいででしたら、失礼な表現をお許しください)

私のところにも <後援会名簿への記入依頼> があった。
名前を書けば済むことだから、候補者が誰であれ記入することにしている。
支援者の顔を立てるためで、記入したって、その候補者に投票はしない。

投票には行った。 <無効> としかカウントされない白紙投票だけど。
私は、選挙権は行使する。
ただ、私の一票を託すに値する候補者が見当たらないだけだ。

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カステラの耳

2007年02月05日 08時57分21秒 | 日記 ・ 雑記録
友人・S宅で行われた 「三八会」 に行ってきた。

角島灯台と、油谷港俵島灯台に立ち寄る <灯台定期巡回> がお決まりのコースになって、
郷里・長門まで、最近はもっぱら191号線を走る。

途中に長門二見駅があって、駅前で <二見饅頭> を作って売っている。
この饅頭も美味いが、ここのカステラはもっと美味い。
<カステラの耳> は更に美味い。
大体において、私は <端っこ> が好きだ。 羊羹、かまぼこ、巻き寿司‥‥。
カステラの耳もその延長線上にある。
同じ端っこでも、岬の灯台はまた別のものだが。

カステラの耳は、カステラ製造上のロスの部分だから、
当然のことながら、その量は極めて少ない。
世間には私のような変わり者が多いみたいで、すぐに売切れてしまう。
私が191号線を走る予定が立ったら、電話で有無を確かめ、予約を入れる。
この頃になって <長府に住むカステラの耳好き> が店に認知され始めた。

昨日、電話したら 「1個だけ残っています」。 即、押さえた。
買ったのはカステラの耳が半斤、まともなカステラが半斤。
まともなカステラは、家人への、結婚記念日のささやかな感謝の気持ちだ。

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下関の人

2007年02月04日 12時48分45秒 | 日記 ・ 雑記録
昨夜は Club Vendange の2月例会。
下関GHの料理、良し。 ワイン、良し。

  ワイン会の記録は こちら です。

席上、メンバーの一人が話を切り出した。

その御仁は、
太平洋に臨んだ地方都市に生まれ、商船大学を卒業後は船長になり、
日本で最大級の貨物船で七つの海 (北極海と南氷洋は?だが) を股にかけ、
船会社を退職後は、関門海峡航路の安全航行に長く携わった方だ。
日本人としては並外れた体格で、声は大きく豪放磊落、気前のよさはいうことなし。
とりわけ、私に対する面倒見のよさは、後姿を拝みたくなるほど。

その御仁は、一時期 <湘南ナンバー> のポルシェを乗り回していた。
湘南にお宅があるのだ。
だから、私の意識の底には、絶えず <下関に住む湘南の人> があった。
下関での仕事を終えれば、いつかのタイミングで湘南に引き上げると思っていた。
ところが、昨夜 「下関に永住する」
居合わせたメンバーは大拍手して歓迎の意を表した。

はしゃいだ私は 「うちの墓地にお墓を立てましょうか?」
それは一笑に付されたが、なにはともあれメデタイ。
体も内臓も頑丈な方だから、これから10年は一緒に飲めるだろう。<下関の人> と。
いやぁ~、実にメデタイ。

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結婚記念日前日

2007年02月03日 11時50分17秒 | 日記 ・ 雑記録
昨日の雪は、結局2時間で降り止んだ。
薄日も射して融け始め、夕方には屋根と吹き溜まりに残るだけ。
下関の平野部での (一時的な) 積雪は、公称5cm。
受験時期の朝で、受験生には気の毒だが、
雪に慣れていないこの地方では交通が大渋滞、事故も多発した。
5cmの積雪は11年ぶりというから、なんとも自然界に甘えた地方だ。

積雪がたいしたことがなかったので、明日の長門市行きは気が楽だ。
タイヤはノーマルでも、4駆で走れば峠の残雪もどうにかなるだろう。
むしろ、朝帰りの際の凍結が怖い。

明日の心配をする前に、今日は Club Vendange の2月例会。
数えて87回目だから、長く続いている。
会場は下関GH。 long long ago に結婚式を挙げたホテルだ。
明日が結婚記念日だから、今日はその前日。
このことをレストランの責任者に告げたら何かいいことがあるか、ナ?
あぁ、やっぱり <タカリの根性> は良くない。
でも、言うだけ言ってみようか。
なんと、浅ましい男よ。 恥を知れ!

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雪が降る

2007年02月02日 09時20分07秒 | 日記 ・ 雑記録
昨夜は満月に近い (月齢13日の) 月が寒空に輝いて、
天窓から差し込む月明かりで部屋は明るかったのに、今朝は薄暗い。
天窓には雪が積もっているからだ。
積雪と騒ぐほどではない、と見くびっていたが、2時間経過しても降り止む気配はない。
節分前日になってあわてた冬将軍が、やっと重い腰を上げた、という感じだ。
この冬は何度も何度も、
<寒波襲来> <この冬一番の冷え込み> <平地でも10cmの積雪> などと報道されたが、
多少震え上がっただけで、ついに冬らしい景色にはお目にかからなかった。
今朝の雪は <ツジツマあわせの雪> ということか。 なんとも律儀なことだ。

明後日は中国山地の西端の、低い山を縫って峠を越えて郷里・長門市で飲み会だ。
私が長門市に向かう日は往々にして雪に悩まされる。
年に10回、この時期には一度しか行かないのに、その日に限って雪が積もる。
年に一度のために冬用のタイヤなど履かせてないから、積雪 = 断念、だ。

雪といえば、
小樽の日和山灯台に据えたカメラで付近の様子をリアルタイムに見ることが出来、
それを観れば (当たり前だが) 一面の雪だ。
道内はいうに及ばず、全国の灯台から <灯台守> は居なくなったので、
風に晒され、雪に閉ざされての過酷な勤務はなくなったが
内地の人間からは想像を絶する苦労が、北国・雪国では日常だったろう。
寒がりで臆病な灯台ファンのオジサンは、雪が融けて穏やかな気候になってから
「風雪の灯台めぐり」 に出かける。

昨日、資料を作った。
道内40基の灯台について、1/25000 地形図と yahoo! 地図を見るための一覧表だ。
   風の旅 「風雪の灯台めぐり」 資料室  こちら です。
とも~る さんから面白いサイトを紹介されたのがきっかけだが、
(大変失礼な言い方だが) 世の中には、物好きで、こまめで、
気の遠くなるような作業をこつこつと、延々と続ける方々が居るものだ。
ずるい私は <いいとこ取り> で、自分の目的に合った資料を作ったのだが、
地理と地図と灯台が好きな私だけの自己満足の資料だ。
まぁ、HPそれ自体に <人知れず微笑む> 要素は強いから、
自分だけの世界で一人悦に入る、ということなのか。

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行く道中

2007年02月01日 09時21分38秒 | 日記 ・ 雑記録
昨夜はエキストラワイン会に出かけた。
   飲んだワインは、こちら です。

葡萄舎がある下関長府から、対岸の北九州小倉に渡るにはいくつかの方法がある。
会場には7時までに入ればいいので、どのルートをとるか考えた。
この時期、まだ日没時間は早いから、唐戸から門司港まで連絡船で渡ろうか。
唐戸の船溜りにあるデザイン灯台には、もう灯りが点っているだろうから。

唐戸に行くにはサンデン交通のバスを利用するのだが、このバスは苦手だ。
バス停まで国道2号を横断しなければならない。
この横断歩道の信号がなかなか青に変らない。
イライラが沸点に達する頃、ようやく青に変る。
バス停にたどり着いたら着いたで、時刻表どおりにバスが来たためしがない。
来るときは3台も連なって来るのに。

昨日はちょっと違った。
信号が変るのを待っていたらバスが来た。
ワインは既にデキャンタしているから走っても構わないのだが
ワインをぶら下げているときは走りたくない。
で、諦めて横断歩道を渡っていたら、バスが待ってくれている!
心優しい運転手さんも居るものだ。
生まれて始めて、バスを降りるとき運転手さんに 「ありがとう」 と言った。
とても嬉しい気持ちになって飲んだワインは、痛飲したけど悪酔いしなかった。

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