葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

晩冬の穏やかな日

2007年02月26日 18時54分13秒 | 日記 ・ 雑記録
これだけ続けば、もう、ありがたみも感じなくなった穏やかな晩冬の一日。
<寒くない> が、<暖かい> に変わって、
国道2号沿いの桜並木は出番を計りかねているみたいだ。
今は、花冷えの4月よりはるかに春らしい。
北国の春みたいに、春に咲く花が一気に咲き揃うのだろうか。

こんな他愛もない心配をしているうちにも、地球の温暖化は着実に進行して、
アムール川から流れ着く流氷は極端に少ないらしい。
とは言っても、最北端の稚内はマイナス9度で下関とは20度の温度差だ。
家業は5月中旬まで活況が続く。 「北の潮騒」 灯台めぐりの出発はそれからだ。
3ヶ月間、気を揉んでも仕方ないのに、気を揉みそうだ。
これが出発までの楽しみなのだろう。

昨晩、息子は北九州へ戻って行った。
息子が望むままに、瓦そばを作ってやり、のり巻きを作ってやり、
豚バラを串に刺して焼いて、パターン化された帰省時の行事を繰り返した。
挙句の果ては、サントリーの 「響」 を車に忍ばせてやるのだから
親馬鹿もここに極まれり、だ。

三八会の仲間の息子さんが4月に結婚式を挙げる。
今朝、披露宴に出席の返事を書いた。 万年筆で。
なんともおめでたいことだが、翻って、己が息子はいつになることやら。
相手も決まらないうちから、両家を代表しての謝辞を考える滑稽さ。
やはり、新婦となる人の面影が浮かばないと話にならない。
三遊亭円楽のようにろれつが回らなくなる前に、謝辞を言わせて欲しいものだ。

ところで、円楽七十五歳。 晩節を汚さずに引き際は潔い。

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