コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

地域若者サポーター養成講座 第4回

2008-11-02 00:07:06 | コミュニケーションワーク
今日は地域若者サポーター養成講座でした。
先週は法座の講師依頼が先に決まっていたため欠席したので、参加は3回目です。

これまでは講義を聞くことが中心でしたが、今回はグループワーク。
テーマに基づいてグループでアイディアを出し合い、まとめ上げていく…ブレーン・ストーミングに近い感じですね。

グループワークに入る前の導入で、「地域」とはどの範囲をイメージするか、「若者」とはどの年代をイメージするか、参加者の意識調査のような感じで、講師の指示に従っていました。
これが結構リラックスできましたね。

続いて、グループ分けですが、これもゲーム(ワーク)形式をとっています。
各自の背中に張ったものの名前を、周りの人に質問しながら(答えは、はい・いいえ のみ)正解を絞っていくというものです。
ここで感じたのは、私の場合背中の正解を「予想」して、その予想が当たっているかどうか確認する質問をしていました。
そうすると、予想が外れるとまったく正解に近づけません。
結局、予想して外れたものを消去していく方法になります。
逆に、まったく予想せずに広い質問から絞っていく方法は固定概念を持たずに素直に探っていけるんだということが分かりました。
分かっては見ても、予想という固定概念に捉われてしまう自分だということが余計ハッキリしてきて、その手法から逃れられない厄介な性格をしているんですけどね。

背中に張ってあるものの種類別にグループに別れ、いよいよグループワークです。
まずは自己紹介のワーク。
前の人の紹介を繰り返してから、自分の紹介をするというものです。
テーマは「今の気持ち」と「所属」と「名前」
前段階で、それらをまず紙に書くのですが、いろんなワークで「思いつくまま言葉にしてみる」ことを少しできるようになってきた私は、「気持ち」や「所属」をどんどん箇条書きしていました。
しかし、次の人が私が発言したものを覚えないといけない…ということで、紹介する項目を出来るだけ絞っておこうという配慮が頭をよぎります。
それが、このワークのためにいいのか悪いのかは分かりませんが。
結局、私の場合は「不安とワクワクする気持ちのある、浄土真宗とカウンセリングを学んでいる、高橋です」という紹介になります。
私は2番目だったので、「○○という気持ちで、××をされている、??さんの隣の、不安とワクワクする気持ちのある、浄土真宗とカウンセリングを学んでいる、高橋です」ということになります。
次の人は、それを全部言った上で自分の紹介を足していく。
最後の人など7人分の紹介を繰り返す必要があるというものでしたね。
でも、試験じゃありませんから、詰まったときは他の人がフォローするという。
なかなか、グループ・コミュニケーションの気持ちを自然と持っていけるワークでしたね。

次は、出題されたテーマについて、自分の思いをメモに書いていき、それをグループで検討するワークです。
横軸に「個人-社会」縦軸に「長期的-短期的」という十字を書き、自分の思いがどの座標に位置するかをグループで考えていき、その上で近いものは他の人も出していってまとめていく…ブレーンストーミングと同じですね。
今回は、出てきたものに優先順位をつけたりしないので、結論を導くものではなかったですが。
実はこの過程が一番充実していて、「地域若者サポーター」という共通の意識を持ちながら、でもそれぞれの経歴や思いの違いで幅広いものが出てきました。
たとえば、「こういうものを目指して欲しい」というものに対して「今の現状を大事にしてあげたい」という感じですね。
私は、「今・ここ」を受け止めることが大事と思っていますが、同じように考えている人もいましたし、最初は「はやく一歩踏み出す」ことを望んでいながら、「でも、今のままでいいっていうのも大事ですね」と他者の考えを受け入れる人もいます。
この話し合いには、いくつかルールがあり、当然その中には「他の人の意見を大事にする」ということがあります。
やはりこれは大事なことですよね。

内容はいろいろ具体的なことから、心構えのようなものまで。
結論を導くのじゃなく、こういう「考える」という過程が大事だと思います。

今日の研修を終えてみて、やはりこういう「思い」を言葉にして、表に出してみて、他の人の思いを聞いて響きあうもの、うごめくものを感じていくというのは面白いです。
疲れますけどね。
今日のは研修会なので、ある程度意識を持った人が集まっているので動きも活発ですが、じっくり時間をかけて「まだ動けない人」たちにも響きあうようなエンカウンターグループができれば、この「地域若者サポーター」というものが目指すもののひとつの方向になる気がしました。

そうですね、プログラムを提示して、そこに乗っかれる人はすでに動いているプログラムに任せて、その流れに乗れない人とじっくりと聞き合い話し合いできるものができればいいなと。

どうもというか、やっぱりというか、私はお坊さんと思われやすいようで、「ぜひお寺でそういう地域活動をしてください」と頼まれてしまいました。
ちょっと、今後のやりたいことへのヒントになりそうですね。