1日目にここも訪れるつもりだったが、途中石ノ森記念館や松島など、以前の訪問では立ち寄れなかった観光名所も寄ったため、あわてて観るよりは…と翌日に訪れることにした荒浜小学校
6年前は仙台市教育委員会さんや仙台市PTAのご厚意もあって中を見学させていただいた
また4年前は同行した京都の仲間を前まで案内したが、中には入れなかった
今回、荒浜小学校は「震災遺構 仙台市立荒浜小学校」として、一般見学者を受け入れる施設となっていた
外観はそのままで、波がきた位置を知らせるボードや部屋の名前、そして「閉校記念碑」が増えていた
裏側に回るとエレベーターが設置されており、屋上や各階に回れる
まずは屋上
そこから見える風景は6年前と変わっていない
がれきは撤去されているが、海までの更地、街があった周辺の更地が広がる
少し変わったのは電線が引き込まれ、この施設や周辺の施設に電気が通っていること
階段を降りて4階へ
ここは当時地域の方が避難されていた場所
黒板や掲示物は当時の様子を残しながら、在りし日の地域のジオラマが設置され、窓の外に広がる景色と比べることができる
語り部(教育委員会の方?)の方がいろいろと説明してくださる
6年前に訪れたことや、校長先生から直々にお話しいただいたことをお伝えすると
「隣の部屋で校長先生がたのお話が聞けるドキュメンタリーを放映してますよ」と教えていただいた
当時の報道などでも見ることができなかった、救助ヘリが撮影した映像と生々しい会話、学校や地域の方のお話が入れ替わりで続く
息をのむ時間とはこういう時間だと思う
今は壊されているが、6年前に案内していただいた体育館にあった時計もここに展示されている
時が止まったその針が示すのは・・・
3階は閉鎖されているが、2階・1階は被災にあった一部の教室が残されている
中には入れないが、廊下からのぞくことはできた
その廊下にも「ここまで水が来たから壁の色が違う」とわかる処が数か所あった
おそらく、前日に無理に来ていても閉館時間でこうやって見ることはできなかっただろう
学校を後にして、海沿いの慰霊碑へ
ここも4年前に訪れているが、いくつか新しいモニュメントも増えていた
また堤防がきれいになっていて、そこまで行けるようになっていた
きれいで静かな海
夏の日差し
本当なら海水浴客でにぎわっている場所だったろう
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