コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

地域若者サポーター養成講座 第5回

2008-11-15 23:29:44 | コミュニケーションワーク
1週のお休みを置いて、養成講座もいよいよ5回目。
講義形式としては最後の回です。

今回は「聞く」ということを講義と実習で学ぶのですが、私の場合は今回を目的にしていたと言ってもいいほど楽しみにしていた日。
それだけに、講義の中身、実習の感じ、私自身の感じなど、ブログのネタが一杯です。
もしかしたら、数回に分けるかもしれません。

そんな中でも、今日の感じというところは時間とともに薄れたり他の気持ちが混じるかもしれないので、本来なら流れを先にすべきでしょうが、この気持ちのところを先に書いておこうと思います。

まず、非常に満足できた回でした。
「聞く」「カウンセリング」ということを、私なりに学んできましたが、それはほぼ100%「真宗カウンセリング」を通じてのことです。
ネット上などで、他の流れのカウンセリングを学んでいる方とやり取りすることもありますが、それは言葉上のことがほとんどで、実践的な、実感の伴うところでの学びではないと思っています。
今回の講師の方は、アカデミックに研究されているというよりも、実際に現場でカウンセラーとして実践されている方で、教えてくださることが実感として伝わってきます。
その中身は、私が学びの中で感じていることを、言葉として明確に示してくださいました。
そのことはまた項を改めて書こうと思います。

そして、後半の実践でもミニカウンセリング形式で行われ、久しぶりに「見知らぬ方」の話を聞いたり、話したりする感覚を味わいました。
これもうれしいことでした。
このこともまた改めて。

では、今日は何を書くか…それは非常に個人的に感じた、私の内面の部分になってきます。

今回の講義をするにあたって、実際に面談の現場で使われているアンケート形式を試してみることがありました。
実際に支援が必要な若者に、今の状態を確認するための項目で、その答えからトラウマや他者との距離感などを計る事ができるようです。

で、やってみた結果に現れているのは…わたしには大きなトラウマがあり、ずっとそれを引きずっていて、ふと気を緩めるとそのときの痛みを思い出し、そこに捉われてしまうという…

その部分はいくつかの項目の中の1ブロックなんですが、そこだけ18点満点の14点。
問題のない人は6点以下のようですから…問題ありですね。
他の社会的な関わりなどを表す部分は低い数字なんですがね。
講師の先生は、「そういう問題を克服している人は点数が低い」というようなことを言っておられましたが、普段の「社会人している私」ならば、そういう項目も普通に低い点数をつけていたかもしれません。
そういう内面を引きずっていたら、仕事などやってられないですから。
が、カウンセリング的なイメージがすでにあったため、飾らず、開いた状態でその項目に対していたからでしょう、普段奥底に閉じ込めているようなものが、気がつけば表に出てきていました。
だからこそ、トラウマというんでしょうね。

幸い、後半のミニカウンセリングでそのことを口にさせてもらい、「出てきたものに驚き、こだわっている自分が嫌だ」というところまで明確化させてもらいました。
そうやって、外に出してやれたことで、そういう自分をもう一度見つめなおすことができたようです。

いつもながら、ミニカウンセリングは「体験的な練習」でありながら、見事に自分の問題に向き合わせられる時間ですね。
人のために身に着けるカウンセリングではなく、その時々の「今」の自分のための時間だと痛感します。

それには、今日の講師の方の話や態度がとても心地よく、実習までに気持ちをほぐしてもらっていたからだろうなと。

このカウンセラーさんが教えてくれたことも、ぜひブログで残しておきたいと思っています。
(帰り際に、ブログにしても良いかたずねたら、快く笑顔で了承してくださいましたので)