コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

発達障がいを共に考える会 2月

2016-02-14 01:16:45 | 発達障がい支援

さまざまな形で「発達障がい支援」活動を行なっているアズウィッシュですが、今年新しい試みを行ないました。

毎年恒例の「発達障がい特性理解ワーク」ですが、本会場の大阪の様子を京都の会場でも視聴できるように企画しました。

ネット回線の安定はどうだろうか
カクカクした動きにはならないだろうか
音の様子はどうだろうか

数ヶ月前から何度かテストを重ねていざ本番。

途中、電話で確認したらそれが原因でデータ配信に問題が起こったり、講師が動くことで音声の不安定や画面の明るさが変化したりするなど、いくつかの課題は残りましたが、「いきなり大阪に出かけるのは不安」と言う方や、「京都のグループワークが好き」という方にも、「特性理解ワーク」を聞いていいただける機会にできたかと思います。

ネットでの映像配信や、iPadのアプリを利用してリアルタイムで2会場をつないで質疑応答実現など、技術の進歩を感じましたね。

もちろん、講師「新田かなと」のお話は折り紙つき。

いくつかの課題の修正を織り込んで、第2回に挑みます。

次回は3月5日
第一部は「発達障害想像性の障害の実態~会話の苦手が起こる訳」
第二部はグループワークです。

予約受付を開始しましたので、興味の在る方はぜひご参加ください。

予約はこちらから
http://aswish.jpn.org/

この企画ゆえ、新しく参加してくださった方と不思議なご縁が整い、新しい企画も動き出しました。
(近日、お知らせしますね)


久々に講演のレポート  「子どもたちをどう育てる~ネットいじめを手がかりに」

2016-02-07 17:46:35 | PTA

「子どもたちをどう育てる~ネットいじめを手がかりに」

原先生のお話を聞きに行ってきました。
「伏見青少年センター開館50周年」事業として、講演・ミニシンポジウムが行なわれ、協力の「京都おやじの会連絡会」会長にお知らせいただいたので、隣の行政区ではありますが、あつかましく参加させていただきました。

「仏教大学 原清治」先生のお話を聞かせていただくのは3回目ですが、毎年のように変化するネット環境に絡む話題ですから、一度聞いてOKというものではありません。
私自身2年半ぶりですが、底に流れる問題は変わらずとも、新しい手段であったり、継続して研究してこられたことで見えてきたことは興味深く聞かせていただきました。

具体的はお話は、ぜひ機会を作って直接お聞きいただきたいと思います。
で、個人的ですが少しでも広めることができれば、と。

数年前からLINEにまつわるお話は聞かせていただいてました。
以前のそのイメージは「グループ関係での問題」でした。
「既読したらすぐに反応しないといけない」という、手放せない問題
また、そのことによる深夜までの使用の問題
逆に、その関係が疎ましくなって「既読スルー」する問題。

今回はそこに新たに「既読の対応の仕方で出来上がるカースト制度」と言うことをお聞きしました。
グループ内で「みながすぐに返信する」上位者と、「しばらく放っておいても大丈夫」な下位者。
露骨ではなくとも、そこに「いじり・いじめ」が生まれてきますよね。

さらに、「グループの外」に問題が広がっていることを知りました。
「LINEはずし」ということで、グループから追い出したりする形態のいじめ問題は聞いていましたが、今はさらに「晒し」という手法があるそうです。
それまで仲良しだったので、IDや携帯番号などの個人情報が交わされています。仲が良い間はいいのですが、何かの原因で仲が悪くなったとき、第3の場所に名前やIDを晒したり、または成り代わって「さびしいから連絡頂戴」という書き込みをしたり。
本人の知らないところで、そういう情報を求めている「不特定多数」に知られてしまうんですね。

「ちゃんと使わないと、個人情報が漏れたり特定されるよ」と言う視点でスマホの怖さを考えていましたが、いじめやリベンジに使われる…とても怖いですね。

簡単に加害者になれる
「さらし」をする当人に、加害者と言う意識はほとんどなく、ほんの数クリックでできてしまう。
確かに私の時代でも文字通りの「便所の落書き」でそういうことは行なわれてきました。
ただ、ネットの問題は、拡散の速さと広さが半端ないということ。
落書きしてしまって、ビビッて次の日に消しに行ったら広がりはほんの少しのものです。
しかし、ネットは数分あれば「なかったことにするのは不可能」な世界です。

他にも、今まで知らなかった画像アップのはやりも聞きました。
ついこの前、「最近はこんなのあるんだ、怖いなぁ」と思っていたサービスはもう古いんだとか…

恋人とのキス画像をアップするサービスがあって、それを検索利用で知っている人に見てもらうんだそうです。
怖くてまだやってませんが、娘の名前をそこで検索してヒットしてしまったら衝撃を受けるでしょうね。


1時間足らずの講演でしたが、その中身はとても濃かったです。
ユニークな原先生の口調もあり、あっという間の時間でした。

 

後半はシンポジウムやグループワーク。
以前から一度体験したかった谷口先生のファシリテーとは、参加者としても楽しかったですし、グループワークの勉強にもなりました。

中身としても、伏見の地域・青少年活動センターの方々の取り組みが目に見える形で現れていて驚きでした。
子どもと大人、いろんな立場の方が同じテーブルに座ってワークする。
しかかりとそれぞれの立場で意見を述べて、感心させられる提案が生まれてくる。

本当に、いろんな面での刺激をいただけました。