コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

秋期研修会 9回目

2005-11-26 15:53:53 | ミニカウンセリング
途中まで書きながら、仕事や遊びにふけって止まってました。今は近所の公園で子ども達を遊ばせながら打ち込んでます。

逐語録は先週のT(α)さんとT(β)さんが役割交代。逐語を聞いていると多くの場合は、理想とする自分と現実の自分の差で葛藤されることを感じるのですが、今回は相反する二つの思い、出来事に対し自分の意見を言うか言わないか。どちらにも理由があるから決めきれないというパターン。
理想のある時は、聞いているうちにクライアントの中で理想と現実に気付いていく動くきが見えてきて、クライアントの「自分はこうしたい」ということがはっきりしてくるように思われる。が、今回はそこまでいくには時間が足りないように思う。ただ、二つの思いに困惑しているという気付きに至る様子がよくわかって、勉強になった。
こういう時、気付きを待つのか、少し背中を押してあげてもいいのか、これからの経験で感じていきたい。

実践は、逐語録でクライアント役のT(α)さんとペア。最初、話させてもらって、最近の出来事を通しての嬉しい気持ちを話した。受けとめてもらっている感じがさらに拍車をかけて、好きに話したので、「うらやましい」とまで言われてしまった。それがまた嬉しかったりして。

交代して聞かせてもらったのは、逐語録とったころから変わってきて、「前向きな私」という話。話としては「普段いかにだらけているか」という事を話されるのだが、だからこそ「前向きに行こう」という思いが伝わってくる。主題がはっきり伝わってくると、流れがぶれずに聞かせもらえる。
毎週の研修を通して、聞き手であるとともに、話し手としても、育ててもらっている。

秋深し、隣りは…

2005-11-25 01:01:07 | 日常雑感
23日は休日。母を誘って、家族とゆったりめの昼食をとってから、梅小路公園まで紅葉を見にいきました。
天気もよく、青空と紅葉のコラボレーションは最高。(写真を撮りまくりました)

明けて24日は私の誕生日。家族と楽しい時間を過ごしました。うん、いい感じ。


コメント歓迎

2005-11-19 00:01:38 | 日常雑感

前の投稿は、17日に途中まで書いて「下書き(非公開)」と言う形で一旦投稿して、さっき完成させて投稿しました。そうすると、「下書き」状態でも、投稿したときの日付になるんですね。だからどうというわけじゃありませんが。

しかし、公共交通機関で出張にでると、移動時間にじっくりブログをかけますが、家で仕事してるとあれやこれや山積みになってる仕事に追われてなかなか書けませんねぇ。ま、無理せずマイペースで行きます。

あと、「コメントしたいけどやり方がわかんなかった」という声を聞きましたので、やり方を。

PCからご覧の方は、投稿の最後に「コメント(0)」と表示されていると思いますが、この数字「(0)」をクリックしたらコメントフォームが出てきますので、そちらにお書きください。携帯ですと本文の前後に「コメントを書く」というリンクが出てきますので、そちらから書けると思います。

お待ちしてますので、何でも気軽にお書きください。なお、名前はなんでも結構ですので、本名や今までのハンドルでなくてもOKです。

あと、文字が薄くて見づらいと言う声もいただきました。ミドリを基調としたやわらかい雰囲気のテンプレートを利用しているのですが、無料のブログを利用しているので部分的な色指定はできず、このテンプレートを使ってるかぎりは、この薄いグレー文字になっちゃいます。部分強調のために文字色変えたりはできるので、全文を濃い色に指定すればいいのかもしれませんが、携帯から投稿するときは色指定できませんしねぇ。皆様の声をお聞かせください。


秋期研修会 8回目

2005-11-17 00:31:35 | ミニカウンセリング

火曜日はミニカン研修会。いよいよあと3回。

逐語録発表はT(α)さんの話をT(β)さんが聞かれたもの。カウンセラー役の方のT(β)さんは1順目で私とペアを組んでくださった方。T(α)さんの話は、法座に関係する話だったので、その背景がわかる私には想像付くのだが、T(β)さんにはわかりにくかったかも。でも、上手に聞かれていたので、T(α)さんの気持ちがどんどん整理されていくのが見えてきた。

ミニカン実践はY先生と。実は前回から通してはじめてのペア。いつもすごい勢いで「今かかえている事」を話される印象があるので少し恐れていました(笑) 今回も「さっきまで2時間話を聞いていたので先に話をさせてください」ということで先にクライアント役をされることになり、始めに「今電話がなるのが怖いんです」ということから始められたので、これは重い話になるなと身構えていました。相手の様子でこちらの気構えが変わるってのはよくない気がしますね。私の課題です。

しかし、お話を聞くうちに最初のシンドイ思いの話から、なにか変化してきている感じが受け取れました。15分で内容を全て聞くことは出来なかったのですが、微妙な状況の変化にY先生の「希望」のようなものを感じ、その話に出てくる「関わりのある方々」のことを受け止めると、なんかこっちがうれしい気持ちになって、なぜか涙ぐんでくる私がいます。

話を聞いているだけなのに、「あぁ、よかった」という感じが伝わってくる…これが「共感的理解」なのかどうかはまだ私には判断つきません。もしかしたら感情に巻き込まれている状態かもしれません。この辺はもっと経験していくことと、心理学の理論的な所を勉強していく必要があると思います。

代わって、私がクライアントになって話したのは、週末の法座前後に本屋で目にしたり話題になったりするところで、不思議と「カウンセリング」を感じさせる出来事が続いたこと。広島の本屋で、心理学のコーナーでいろいろ目にしたり(今まで宗教コーナーはあるけど、心理学はあまり近づかなかった)先に書いたマズローの話を聞いたことなど、今の私がひきつけるのかひきつけられるのか、カウンセリング中心に周りが整っていることを感じる話。それと、その後に家族との間に起こった出来事を通じて感じたこと。この話を聞いてもらって、振り返りでまとめていただいたときに、別々の話題だと思っていることが実は「私」を中心につながっていることを返してもらい、それがすごく「腑に落ち」てびっくり。

一人で考えることから、口に出すことに変わり、それを聞いた人に返してもらう…思わぬ形で今の自分を見つめさせてもらえる。指導的に関わるんじゃなく、クライアント自身の気付きを助長する「真宗カウンセリング」の真髄にまた触れた気がしました。さすがY先生。


法座で聞いた話

2005-11-14 23:12:22 | 真宗カウンセリング

日曜日は広島で華光会広島支部法座に参加した。
増井信先生のご法話から始まるのだが、前半にマズローのピラミッドを引用して話をしてくださった。
下層のほうから「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求」「自尊の欲求」と満たされてきた上に「自己実現」がある。この図式は以前にも別の法話かコミュニケーションのワークで教えていただいてたのは覚えている。しかし、今回はすごく我が身に響くところで聞けていた。

そこには今の私の心境が投影されている。際限なく上を目指すとは言え「衣食住」などの心配はない。いつ何が起こるかわからないとはいえ「無常」を観ずることで安全に対する不安は薄まっている(無くなりはしない)。より上を求めはするが、やりがいのある仕事(会社よりは華光会に対してだが 笑)もあり、家族もいて愛情に渇望している感じもない。むしろ、その辺の所属や愛に関する欲は衰えてきているとさえ感じる。そして、ずっともてなかった「今の自分」に対する満足感が、カウンセリングをすることで開放ざれてきているのを感じる。
その結果、最近すごく楽になり、前向きになり、自由になってきている…これを「自己実現」と言われたらすごくすっきりした気分だ。
「自己実現」を「ありのままの自分になって大満足」と説明してくださった。まさしく最近至った境地…といいつつ「大満足」かというとこれで終わりではないと思うのも事実だが。

しかし、法話ではここで終わりではない。この「自己実現」はあくまで「生き方・生き様」に対してであって、仏法ではまだ「迷い」の域である。ここを超越することが仏願である。ここがすっきり頷けるところがありがたい。

以前の私だと、「超える=転迷開悟」のほうは聞き入っても、「自己実現」というところがピンと来なかったと思う。「所属と愛の欲求」に燃え盛っていたいたし、もちろん「自尊」などありえない「認めて欲しい」思いの塊である。「自己実現」などありようはずが無い。
逆に、仏法に出会わずに、このマズローのトライアングルに出会っていれば、「自己実現の生き様」を求めて終始していただろう。

まさしく、今の私だから腑に落ちる聞き方ができたと言える。

仏法的にはここからまだ話は続くのだが、話を「自己実現」ということに絞って置こうと思う。


やはり晴れてると、世界が輝いてる気がする。

2005-11-12 15:03:22 | 日常雑感
広島の熊野というところに出張中。お客さんのところを出たら、コスモス畑が見えた。で、スナップ。この熊野は、今は東京支部のIさんの育った所。先日の法座でこのブログをアピールしといたけど、見てくれてるかな。明日の広島支部法座は、そのIさんのおばあさん宅が会場。初めておじゃまするので、楽しみ。

秋期研修会 5回目が抜けている訳

2005-11-12 10:03:19 | ミニカウンセリング
5回目の日は九州まで日帰り出張に行ったので、大幅に遅刻。蓄語録検討は終わっており、ミニカン実践の途中だったので、端のほうで見学。
実践のペア交代から、世話役のIさんが代わってくれて、Tさんの聞き手に。気持ちがバタバタしてたのと、もうだいぶ前の話なんで、様子覚えてません(謝)
見学してた時、いろんなペアの聞き手を見てた。聞き方もいろいろあるなと感じたのは覚えてる。 ま、そんなところです。
写真はしまなみの島々。松山から広島に向かうフェリーからの風景です。昨日までは雨だったけど、今日はいい天気。景色もきれい。なんど見ても、この航路の景色はいい。

法座で感じたこと 3

2005-11-12 00:04:57 | 真宗カウンセリング
別々に書いても重複することが多いし、日も経ったからそろそろ回顧は終わらせようかな。ま、今日はもう一回思い出してみたい。

今回、座談で御一緒することが多かったSさん。一生懸命求めておられるけど、言われたことになんとか応えようと、考えこんで答を作ろうとすることが多い。で、こちらもその思考ループから抜けてもらおうと「これこれこうじゃないですか」と言葉を重ねてしまう。
今回も最初は気付きを与えようとこちらから話を勧めていた。しかし、ほかの方が割ってこられ、今まさに私がしていたようなお勧めをされているのを見て、気付いた。
答を引き出そうとしていた。
やはり、与えられた答を納得するしないじゃなく、自ずから頭が下がるかどうかが大事。

グループとしては、気付いて欲しい願いで進んでいくが、私はちょっと待ってみた。すると、少しずつではあるけど、心の底から実感している言葉が涙とともにあふれてきた。
座談がそのまま進むと、また考えて答ようとするSさんに戻ったから、ちょっと止めて、Sさんの中から湧いてきた言葉があったことと、それが嬉しいことを伝えた。
自分からの気付きってことの大事さが伝わったかはわからない。しかし、私のほうで、聞き手の態度によって、気付きの邪魔をすることもある、ということがわかった。
このへんが、相手の成長力を信じる関わりにつながるのかもしれない。ただ、求める方の心のありようを越えて、聞いて欲しい願いとの兼ね合いは、これから経験の中で感じていくところだろう。

法座で感じたこと 2

2005-11-11 21:04:44 | 真宗カウンセリング
今回は、最初の分級は松尾先生の分級での司会役。二日目からは私が先生としての参加。
こういうことは今までもあるが、それぞれの役割を意識して、しかも切り替えに戸惑ってすごく不自由な思いをしていた。その時は目一杯力を入れてるので気付いてなかったが、今から思えば、無駄に力入れて、完全燃焼に酔ってたんだろう。
今回、法座での関わり方で感じたのは、待つという事。これはミニカンの経験で、聞き手が動くのではなく、話し手が聞いてもらっているうちに自分の中から気付いていくことを大事にしたいという思いの表れかな。
ただ1対1のミニカンと違い、グループなんで複雑なものもある。今のところ、グループのそれぞれの方を大事に関わるのは出来ていた。そこがグループ全体の成長かどうかは、これからエンカウンターを勉強することで体感していくだろう。
その辺を法座後の飲み会で先輩に尋ねたところ、西光先生が書かれた関係を表す図で教えてくれた。(尋ねたらすぐにプリントが出てくるのが凄い!)以前も見ている図だか、実感を通じて見ると心に飛び込んでくる。こんな凄いことを教えてもらってたのに、理解できる、できないのところで終わらせていたのはもったいない話。

法座で感じたこと

2005-11-10 10:45:45 | 真宗カウンセリング
今日から出張。(九州・四国・中国と盛りだくさん)移動が長いので、先に書いたことを、深めてみます。
前回の研修会でごいっしょしたKさんが、信仰体験発表をされた。その大きな変化の時期を、毎週の研修会と法座で見ていたので、ことのほかうれしいのですが、自分でも感じていることを話されたのが印象に残ります。

「カウンセリングの勉強を通じて、聞くことと一緒に話す(話せる)ことの大事さを知った。そうすると、よりいっそう、聞けるようになった」
ホントにそうだと思う。そうして聞かせてもらって、機を知り法を知り、お念仏に帰らせてもらえる。
いまさらながら、仏法とカウンセリングはつながってると実感。