「37回目」のときも書きましたが、ほめて育てるということについて。
(かなり親ばかの部分もあります)
先の日曜日、京都駅から東山・岡崎を経て銀閣寺まで走るバスに乗ってきました。
目的は京都観光…ではなく、そのバスに息子の絵が飾られるという通知を学校からいただいたからです。
京都には「京ちゃんバス」という企画車両があり、主に観光コースをはしる市バスに外観をイラストで飾ったり(ラッピングバス)、他とは違う桜色に塗装されたものがあります。
今回は、その桜色のバスに、市内の小学校の絵や書を展示するという企画です。
同じ系統にも何台かのバスが走ってますから、確実に見れるように事前に交通局に確認し、目的のバスに乗ることが出来ました。
ちょうど乗り口の正面に息子の絵が飾ってあります。
同じ小学校からは、書を含めて3人だけですから価値があるかもしれません。
さて、何も自慢しただけでこのブログを書いているのではなく、ここからが本題。
うちの息子はどちらかというと「自信のない」タイプの子です。
運動も苦手、友達も限られた友達とはOKだけど、あまり社交的じゃない。
勉強もまぁ普通でしょうか。
そんな彼も唯一絵を描くことは大好きです。
自分でストーリーを考えながらイラストを書き綴っています。
(「まんがの達人」という本も購読して一生懸命読んでいます)
親が芸術系なら遺伝的要素もあるかもしれませんが、ふたりともそんなに熱心に芸術に向いていることはありません。
じゃあ、どうしてこれだけ絵に関心を持っているのか…。
振り返ってみると、保育園時代にいろんな先生から絵をほめてもらっていました。
自由に書かせてもらったものを、上手い下手で評価するのじゃなく、「素敵な絵だね」と。
確かに、他の子と少し違った着眼点で絵を描いていたようですが、それを「みんなと同じように」と型にはめるのではなく、個性を個性として受け止めて、ほめてくれます。
きっと、それがうれしかったんでしょう。
個性的だということを気に書けることなく、自由に絵を書き続けています。
教えて出来ることじゃないと思います。
私たちはどうしても「他と比べる」というくせから抜け切れません。
「うちの子は成長が遅いんじゃないだろうか」
「うちの子は食べるのが遅いんじゃないだろうか」
「うちの子は普通に出来ない」
「うちの子は走るのが苦手」
どうしても、出来ないことを苦にして、「ああしなさい、こうしなさい」と指示をして引き上げようとしてしまいます。
ほんのわずかでも出来ていることを大事にしてほめてあげることは、それらとは真反対で、本人のペースで進むことを後押しする方法です。
なんでもかんでも許してほめまくるということではなく、「少しでもほめてあげたことがあるかな」と自分を振り返ってみて欲しいのです。
で、ちょっとだけ意識して、出来ないことを責めるのをやめて、出来ていることをほめてあげる。
すぐには効果はないかもしれませんが、長い成長の中で、そのときほめられたことが種となって、やがて才能の芽を出すかもしれません。
これはとても時間の必要なことですが、あせって親の目指すラインに引き上げるより、ゆっくりでも自分で歩んでもらえれば…きっとうれしいですよね。
38-「見本がわるいと…」
37-「ほめることは大事」
36-「目と目を合わせよう」
35-「流れていく思い」
34-「まず家庭で話し合ってみる」
33-「親の6大NGワード」
32-「がんばれ」と「がんばる」と「がんばった」
31-話を最後までちゃんと聞く
30-21~29のまとめ
20-11~19のまとめ
10-1~9のまとめ