あも&サチアキの交換日記

どうやら交換日記が続いているようです(祝何年目?

昨日行った古書店の話(カストリ書房編)

2018-08-18 | from:sachiaki
昼間から夕方にかけて、また懲りずに弟とケンカになりかけていたので
かなり_(:3」∠)_していたsachiakiです。

最近のケンカの理由の8割はママンの介護についてなので
面倒臭い事この上ないので割愛します。
とはいえ、キャツが生まれてこの方38年
常に喧嘩し続けてきたものの
やっとヤツの口喧嘩に巻きこまれる理由はないなぁと
ハタと気付くことができたので
今更ながら気づきというものはタイミング何如なのだなぁとシミジミしてました。

と、それはさておきです。
昨日の古書巡り、ていうか2店舗行く予定が
1つはお盆の振替え休日でガックシしたというものなんですけれど
1つはお盆休みの合間を縫えたようで大ラッキー。
開いていた吉原にあるカストリ書房探査へは
同行してくれた人も大喜びで、かなり楽しい時間となりました♪

遊郭とか性風俗に関わる色物全般について、
世間的には隠されてしまう暗部ってものなので
表立って研究している書物も少なければ
そのような書物があったところで大型書店などに並ぶ事は稀でありまして、
つい先日も『エロマンガ表現史』という書物も北海道の道審議会部会で有害指定されたことで
新聞沙汰になったのは記憶に新しいんじゃないかな。

”隠したい”というのは社会的に恥な部分なのだろうってことはわかるけれど
なんで恥だと思うの?ってところもあるよね。
どんだけ隠そうとしても、人類初のお仕事が売春であったこととかね
なくそうとしてもなくならない『性』というものへの欲求へ
それが仕事であったり、もっといえば恋心など親密な関係になった時に出てくる
相手との『情』についての気持ちや行動やテクニックなどなど。
私たちは知りたいはずのものを恥ずかしいと植えつけられたことに
なんの疑問も持たず、ただただ忌避するだけで過ごしてきたわけですわ。

そういったことを、ちゃんと恥じるべきではない!!!
って今までの歴史を紐解いて、社会の暗部に向かいフィールドワークで得た知見を
惜しげも無く開陳している本たちと出会えるのは大変奥深いものがありましたぞな。

同行してくれた人は音楽療法で高齢者さんたちにリハビリなどを手ほどきする方でしたが
生きることって性は切り離せないんだってことに気づいたらしくて
私がこういった古書店があるんですよ〜って話をした時に
めちゃくちゃ興味を持ってくれた人の一人だったりするのです。

ちなみにそのカストリ書房さんは、ガチで吉原にある個人商店で
2006年から経営されているのだそうです。

扱っているのは古書も新書もひとくくりで、
色街に関わるものや性風俗週間に関わるもの全般で
民間の歴史とかを調べたい人には宝の山のような場所でした。
大正時代の島原遊女たちがいかにして経済活動を勝ち取ったかとか、
昭和初期の夫婦生活にまつわる「性」のみを扱っている雑誌とか
昭和の赤線青線はどういったものだったのかとか、
とにかくボリュームがハンパない。
夜の街といえばスナック事情についての論稿とかもあったし
もちろん秘宝館についての本も見つける事ができました。

遊郭跡地をひたすら写真に収められている人の写真集は
10万超えでおいそれと手中にできそうになったけれど
お店では見る事ができるので丹念に見ているだけで
あっという間に時間が過ぎていったり。

なにせお店内に小上がりがあって、そこにも本が並んでいるので
板間ゆえ正座して読みふけっていまうのです。

お店自体が古民家なのもあり、すりガラスの窓から入る光が柔らかかったり
とても情緒があっていいお店でした。

吉原のど真ん中にあるわけではなく、吉原公園の真横なので
浅草から歩いていけばちょっとしたお散歩にもなるし
また行こうかなって思います。

気になる人がいらっしゃったらご一緒しましょうね〜。

モイ!
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