雨なので、腰を据えて作業ができました。
写真も一杯、撮ったので記事に添えます。
以前、パンタ台の試作をして、碍子が斜めになることに悩んでいました。
このとき試作したパンタ台は、両側のリブの高さが1mm、幅が3mmのチャンネル材からの切り出し品です。
そこでまず、この試作品を使って、片脚を0.6mmまで短くしてみました。
行けそうです。 でも。
碍子を載せてみると、まだ傾きます。 で、0.5mmまで、更に短くします。
ステンの0.5mmをゲージに使って高さを揃えます。 結果は、
ほぼ、碍子が鉛直方向になったと思います。 つまり、カツミのこの旧製品では、屋根に3mmあたり0.5mmの勾配が付いていることになります。
ちょっと、急勾配すぎるのではないでしょうか?
この屋根の急勾配も、実車とのイメージ離れを惹起させているような気がします。
尤も、こんなの修正するつもりは毛頭、ありません。
そこで車体屋根の急勾配は無視して、まず、屋根のパンタ取付孔に雌ネジを切ります。
M1.2mmの雌ネジになります。
こんなに細いタップ切りでタップ回しを使うと、タップが斜めになり、バカ孔になってしまうおそれがあるので、指でタップを摘み、ガンバッテ回しました。
タップの尾端を割り箸で押さえ付けるようにすると、比較的簡単にタップを切ることができます。
パンタ止めビスで固定してみました。 正面から見るとネジ脚が丸見えで、パンタ台の短くした方の脚は、その存在感がなくなってしまいますね。
でも、ま、いっか。
このパンタ台はあくまでも試作品としているので、割り出した寸法に合わせて、本パーツの量産をします。
まず、チャンネル材の片方のリブを0.5mmにします。
こんな感じに。
この後、3mm間隔で切り出すのですが、切り口を直角にするのに四苦八苦。
何か治具を作ればよかったのでしょうが、ミニ万力に銜えさせて糸のこでエイヤッて切り出してしまい、ノギスと棒ヤスリとを交互に持ちかえながら、地道に寸法を出して行きました。
でも、御想像通り、こんなやり方では正確な直角は出せません!
ホラ↓
写真中の一番上は、試作品です。 孔位置がずれているので、これは使えません。
私の技量では、この程度が精いっぱいです。 なので、これでいいんです。
×印をつけたものは、削り過ぎにより寸法が寸足らずになったものです。 この後、孔明けを試行錯誤するためのテストピースとしました。
で、2mm角の杉棒で治具を作り(作ったというほどのものではありませんが…)、センター位置を見つけます。
ほんでもって、ポンチ打ち。
目が相当、やばくなってきているので、一つ一つの作業がとても厳しい苦行になりました。
だから、当然ながらいちいち、適当になります。
取り敢えず、必要個数のパーツはできた“つもり”です。
高い方の脚でも1mm、短い方は0.5mmしかないので、このパーツを車体屋根に半田付けなんかしたら、おそらく、脚が半田に埋まってしまうと思うのですよ。
だからといって、このパーツを接着するというのは、どうなんでしょう。
この状態で、しばらく考えることにします。