constructive monologue

エゴイストの言説遊戯

クリムゾンの香り

2008年01月20日 | hudbeni
先週16日発売されたフェンス・オブ・ディフェンスの新譜 "円游律" は、ミニアルバムという触れ込みながらも、7曲で40分強という曲数および収録時間に関する限り、フルアルバムと変わらない(試聴)。

レコード会社の売り文句に「プログレッシブな表現と21世紀のフェンス・サウンドが融合」とあるように、またユーチューブに「FENCE OF DEFENSE プログレッシブロックを語る」という動画が(プロモーションとして?)5回に分けて投稿されているように、意識的にプログレ的な音作りになっている。たとえば、2曲目 "Karma:Code" や 5曲目 "Spiral Rondeau" は「太陽と戦慄」から「レッド」にかけてのキング・クリムゾンを想起させる。この時期のクリムゾンが、実質的にロバート・フリップ(G)、ジョン・ウェットン(Vo & B)、ビル・ブラッフォード(Dr)のトロイカ体制だった点や、プログレの代表バンドであるイエスやエマーソン・レイク&パーマーのようにキーボードではなく、ロバート・フリップのギターがサウンドの核となっていることも、同じ3人編成であり、また北島健二のギターを中心とした曲の構成と重なり合う。

FENCE OF DEFENSE プログレッシブロックを語る vol.1


FENCE OF DEFENSE プログレッシブロックを語る vol.2


FENCE OF DEFENSE プログレッシブロックを語る vol.3


FENCE OF DEFENSE プログレッシブロックを語る vol.4


FENCE OF DEFENSE プログレッシブロックを語る vol.5
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