constructive monologue

エゴイストの言説遊戯

役者交代

2012年04月02日 | hrat
このところセリーグの「お荷物」扱いだった横浜DeNAが希望を抱かせる試合を見せたのとは対照的に、球団創設8年目にして初の本拠地開幕で、見事に3連敗を喫した楽天。それは、キャンプ中からの注目度から明らかなように、星野から中畑へと、対メディア戦略あるいはパフォーマンスを担う役者交代を示唆しているといえるだろう。

昨季圧倒的な強さを誇ったソフトバンクの戦力ダウンによって、戦力の均衡化がいっそう進んだパリーグにあって、各メディアが報じた開幕前恒例の戦力分析や順位予想で「評論家」諸氏がほぼ一致していたのが、楽天の優勝はおろかCS進出の可能性はきわめて低いという厳しい評価であった。

岩隈と山崎の退団という「歳出」を補填するだけの「歳入」面における、耳目を集めるような動きは、僅かばかりの期待のあった井川獲得もオリックスに攫われてしまうことで完全に潰えたわけである(所属未定の松井秀喜獲得の可能性もないであろう)。その結果、岩隈の移籍および永井の故障離脱によって増した田中への依存度が緩和される見通しが立たないままである。たしかに長年の課題とされてきたリリーフ陣は、ラズナー、青山、片山(+小山)という計算できる布陣が固まったが、それと反比例するような先発陣の脆弱性を考えると、自転車操業的なリリーフ陣の起用に帰結し、シーズン終盤にそのツケが回ってくることも予想される。
コメント (1)
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