constructive monologue

エゴイストの言説遊戯

読売よ、産経までもう一歩だ!!

2010年11月28日 | nazor
今日28日の『読売新聞』「編集手帳」。紅白歌合戦に初出場する植村花菜の「トイレの神様」を枕にして、そこからトイレ掃除の精神論へ展開し、あろうことかニセ科学の一種として批判・非難の絶えないNPO法人「日本を美しくする会」、そしてこの「素手でトイレ掃除」運動の「教祖さま」の著書宣伝で落ちをつけるという筋立ては、一瞬「これは産経抄か?」との錯覚に陥らせる。

この手の話題は『産経新聞』の専売特許のはずだが、相対的に見れば「まだましな」保守とみなすことができる『読売』もニセ科学紛いのネタに魅了され、それを受容してしまう思考回路を持つ人物にコラム執筆を任せるような時代になったということは日本における保守主義の劣化を象徴している。さらにいえば、このことは、仙谷官房長官の「暴力装置」発言を俗流マルクス主義/反共主義でしか理解できないケースと並んで、改めて保守を自認する人々に見られる反知性主義の証左といえるかもしれない。
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