パリーグCS第2ステージで2連敗を喫し、後がなくなった楽天。第1戦は、リリーフ陣のドミノ的崩壊現象、第2戦は日本ハムを上回る10安打を放ちながらもセギノールのソロHRによる得点のみという拙攻というように、楽天の持病が決定的な時期に発症してしまっては、さすがに勝てそうにない。
ところで昨日の試合で野村監督が敗因に挙げたのが三塁線を空けたままにした7回の守備であったが、マウンドにいたのが岩隈という状況は、否応なくWBC東京ラウンドのA組一位通過をかけた韓国戦4回表の場面、すなわち4番金泰均に三塁線を破られる二塁打を打たれ、結局0-1で敗れた、あの場面を思い出させてしまう。ちょうどテレビ中継のゲスト解説を務めていた古田が「三塁線を詰めるべきだ」と発言し、予測的中となったわけであるが、昨日の試合では古田の師匠である野村監督が現場にいながら、この点を指摘できなかったことは、高齢を理由に退任を促す球団フロントの主張に正当性を与えるのが明らかだろう。
他方、セリーグのCSをめぐっても、既視感を覚えさせる出来事が生じている。中日・吉見のドーピング疑惑である。重要な決戦を前にして、場外で若干陰謀めいた情報が暴露される光景は、1994年の日本シリーズ第6戦を前に読売新聞社が西武森監督の辞任を報じたそれを想起させずにはおかない。しかし、今回の場合、元ネタが『中日スポーツ』掲載のコラムである点で、巨人・読売グループによる陰謀説は成立しない。そのコラムを読む限り、コラムを執筆した記者自身も事の重大さに十分気づいていたわけではないように思われるが、仮に陰謀説めいた邪推を展開するならば、このところマスコミとの冷戦状態が続いている落合監督に対する身内からのしっぺ返しというのが妥当な線だろうか。
ところで昨日の試合で野村監督が敗因に挙げたのが三塁線を空けたままにした7回の守備であったが、マウンドにいたのが岩隈という状況は、否応なくWBC東京ラウンドのA組一位通過をかけた韓国戦4回表の場面、すなわち4番金泰均に三塁線を破られる二塁打を打たれ、結局0-1で敗れた、あの場面を思い出させてしまう。ちょうどテレビ中継のゲスト解説を務めていた古田が「三塁線を詰めるべきだ」と発言し、予測的中となったわけであるが、昨日の試合では古田の師匠である野村監督が現場にいながら、この点を指摘できなかったことは、高齢を理由に退任を促す球団フロントの主張に正当性を与えるのが明らかだろう。
他方、セリーグのCSをめぐっても、既視感を覚えさせる出来事が生じている。中日・吉見のドーピング疑惑である。重要な決戦を前にして、場外で若干陰謀めいた情報が暴露される光景は、1994年の日本シリーズ第6戦を前に読売新聞社が西武森監督の辞任を報じたそれを想起させずにはおかない。しかし、今回の場合、元ネタが『中日スポーツ』掲載のコラムである点で、巨人・読売グループによる陰謀説は成立しない。そのコラムを読む限り、コラムを執筆した記者自身も事の重大さに十分気づいていたわけではないように思われるが、仮に陰謀説めいた邪推を展開するならば、このところマスコミとの冷戦状態が続いている落合監督に対する身内からのしっぺ返しというのが妥当な線だろうか。