goo blog サービス終了のお知らせ 

constructive monologue

エゴイストの言説遊戯

突然すぎて

2006年03月31日 | samomluva
また君のことを思い出した
これで何度目だろう
それはいつも突然だから
伝えたくても言葉にならない
そんな出会いだけが積み重なって

君の歩いている現在と
僕の歩いている過去が
交差する地点を探して

ふと目に入った君の姿
ほんの一瞬の再会
それはあまりに突然すぎて
踏み出したくてもなにもできない
そんな自分に苛立ちを感じて

僕の追いかけてる世界と
君の見つめている世界は
たしかに同じはずなのに

好きだと気づいたときには
もうそばに君を感じられず
この想いを伝える手段は
まだ探し出せない

諦めきれずに漂い
宛先不明のまま
それはいつも偶然だから
届けたくてもなぜかできない
そんな二人の関係

君の求めている答えと
僕の受け止めた問題
いまも埋められない空白

好きだと気づいたときには
もう触れられないほど遠くに
君の影ばかり追いかけて
縮まらない距離

君の描いている未来
僕の望んでいる関係
ただの幻にすぎないのか

恋だと気づいたときには
もうあの頃の二人ではなく
こうして目を閉じてしまえば
君が消えていく

夢の鍵

2005年05月30日 | samomluva
もう少しで届きそうなところまで
幼いころから夢見た憧れが
君を引き寄せていく
見守り続けてきた背中
素直に喜びを分かち合いたい

抱き続けた夢
目の前の困難なんか
悲しみを背負って
生きてほしくないから

まだ開かれていない扉に
鍵を入れれば
君の夢は叶うから
辿り着くまでの出会いが
現在を変えてくれる

もう少しで掴みかけたはずなのに
ちょっとした迷いに揺れた心
僕を引き離していく
見つめ返してきた瞳に
心が締め付けられそうなほどに

羨まし気な眼で
すべてを知っている素振り
悲しみを背負って
生きてほしくないから

まだ見たことのない世界へ
足を踏み出せば
君の夢は叶うから
辿り着くまでの苦しみ
乗り越えていける

ここから伸びていく道を
歩き出していけば
君の夢は叶うから
辿り着いた先にあるはず
諦めてはいけない

君の夢は叶うから
信じてきた先にあるはず
その手を離さずに

悲しみを背負って
生きてほしくないから

輝きの果て

2005年05月20日 | samomluva
グラスに残る氷がゆっくり溶けてゆく
眠気を振り払ってしまうほどの冷たさ
まどろみに慣れきった体
指先から滑り落ちていく
もうその輝きは取り戻せない

一人で生きていけると言い聞かせて
あなたの存在を忘れさせてくれるもの
それが確かにあるはずと言い聞かせて
突きつけられた現実から目を背けたまま

いつまでも心の中を占有している
美しさのなかに憂いを感じ取って
何度もつかみ損ねた果てに
空虚な思い出ばかりが
あなたとの記憶に刻まれていく

二人で育んでいたはずの時間
僕らの関係を壊してしまったのは
それを愛だと偽っていたから
聞こえてくる真実に耳を塞いだまま

一人で生きていけると言い聞かせて
二人の関係を封印してしまったのは
それが愛だと気づいていたから
突きつけられた言葉を胸に受け止めて

それが別れと感じていたから
聞こえてくる言葉の意味を受け止めて

君のいない明日

2005年05月07日 | samomluva
別れの言葉を曖昧なままにしていたのは
恋の甘さに対する期待を抱いていたから

君への返事にはっきりと応えなかったのは
恋の終わりに対する恐れを感じていたから

眠りにつくとき 
今日と同じ明日が来ることを疑わず
目を覚ましたとき 
昨日と違う今日の訪れを知らないで

二人の時間をしっかりと過ごさなかったのは
君の優しさに対する甘えに委ねていたから

振り向いたとき
今日と同じ明日がないことに気づいて
追いかけたとき
昨日と違う視線の厳しさに立ちすくみ

眠りにつくとき
君のいない明日が来ることに気づかず
目を覚ましたとき
君のいない今日の訪れに戸惑う

サヨナラの重さ

2005年05月02日 | samomluva
サヨナラと言いかけた口元
その言葉の意味を分からずに
いつものように応じようとして
翳りを覗かせた瞳に映る戸惑いの表情

あなたの過去を知ること
あなたの自由を奪うこと
そんなことも知らないまま
一方通行だった愛情に溺れて

同じ速さで歩こうとして
見失ってしまった違いは
いつの間にか埋め切れないほどに
憂いを滲ませた瞳に映る悲しげな表情

二人の現在を重ねて
二人の時間を過ごすこと
そんなこともできないまま
差し出した手から零れていくあなたの想い

独り善がりの恋を履き違えて
本当の愛を失って
あなたに応えることもできず

二人の現在を引き裂き
あなたの現在が過去になる
そんな愛へのサヨナラ
受け止めることさえもできない言葉の重さ

霧の中の歩み

2005年03月22日 | samomluva
賑やかな歓声
すべてを流してしまう雨音

華やかな雰囲気
日常の中の一瞬の輝き

歩み出したあなたは
振り返ることもないだろう

踏み出せない僕は
引き止めることもできず

開いていく距離
記憶を曖昧にする静寂

後ろ向きの感傷
もう戻れない過去との戯れ

霧の中の歩みは
あなたを惑わせるだろう

いつか振り返るとき
微かに見えた足跡

動けない僕は
霧の中の向こう側

置いてきた言葉

2005年03月06日 | samomluva
卒業アルバムの中
あまりに遠すぎる関係
カメラを見つめたまま
何を考えていたの
君のページだけ
色褪せていくのはなぜ?

窓から見える景色
移り変わる時間の流れ
下に見える公園で
よく語り明かした
君の言葉だけ
聞こえないのはなぜ?

はっきりと焼きつけた 君の姿
しっかりと掴んだ 君の心

でも、君の言葉だけ
思い出せないのはなぜ?

僕の想いだけ
伝わらないのはなぜ?

ルーレットの遠さ

2005年03月05日 | samomluva
記念写真の中 愛しい微笑み
季節が変わるたびに離れていく
最後に交わした言葉が消えていく
子供のままじゃないから

優しい瞳の奥 愛しい微笑み
恋していることが切なく悲しく
最後に出会った場所が薄れていく
子供のままじゃないから

歩いている道
彷徨っている道
交叉点を捜し求めて
ルーレットのように

遠い記憶の底 愛しい微笑み
優しさの想い出までが離れていく
最後に見せた笑顔が沈んでいく
子供のままじゃないから

寄せ集めた記憶
取り戻せない時間
輝きあるもの追い求めて
ルーレットのように

距離の瞬間

2005年02月27日 | samomluva
それを見つけたのは偶然
それは現在を伝える記録

気がつけば いつもそこにいる
何も新しいことはないのに

僕に聞こえない君の声
僕に見えない君の微笑み

偶然が必然になる瞬間
後戻りできない時間
刻まれた君との出遭い
重なり合うのはいつだろう

気がつくと いつも感じている
何か新しいことはあるはずと

君に届かない僕の声
君に伝わらない僕の感情

遠さが近さに変わる場所
飛び越えられない空間
埋め込まれた君への想い
交わり合うのはどこだろう

風の境界線

2005年02月20日 | samomluva
月の光が淡く照らす夜
素足の君は丘を駆け上がっていく
春の柔らかな風に髪を靡かせて

空に描く星を見ては思い出す
君が教えてくれた星座が輝いている
あの向こうに新しい何かがあるはず

想いを伝える言葉が届かない
すぐそばにいるはずのに
いつ会えるのかわからない
ただ風に流されていくだけ

君の何に見惚れて 恋をしたのだろう
恋と愛に境界線を引いているのは
夢ばかり見ている僕かもしれない

君を見つけられなかった
すぐそばにいたはずなのに
いつ会えるのかわからない
ただ風が君の存在を伝えてくれる

30

2005年02月13日 | samomluva
目覚めたとき あなたがいると思い
誰かを想うたび あなたに重ね合わせ
会いたい 伝えたいという願いは
いつも満たされないまま

同じ道 同じ風景 同じ笑い声
ただあなたの姿だけがなかった
居るべきところ 居てほしいところ
あなたの影を追いかけて
あなたの影に追いつけず

何処に隠れてしまったの
僕に見えないだけで
僕に分からないだけで

見上げる空/見渡す海

2005年02月11日 | samomluva
空に君を見た
何もない青い空の中に
今はどこにいるの?
僕の腕の中にいてほしいから
夜の星空 見上げても君はいない
なぜ? 答えてほしい

限りのある世界
小さくなったと言われても
僕には無限に思える

海に君を見た
何もない青い海の中に
君は何をしているの?
僕の腕の中にいてほしいから
夜の海辺を歩いても君はいない
なぜ? 聞かせてほしい

永遠という言葉
その意味が理解できても
僕はただ待つことだけ

郷愁の囚われ人

2005年01月30日 | samomluva
まだあの余韻に浸っていたい
まだあの時間を共有したい

僕のそばを駆け抜けていく
過ぎ去った時間と空間

いつまでも立ち止まったまま
いつまでも佇んだまま

でもその場所は記憶の中
あの時間は歴史の中

つかもうとして、触れようとして
ノスタルジーに心を委ねて
いつの間にか彼方へ

歩んだ道の一場面でしかない
それを理解っていても
それを直視できない

現在と向き合うこと
時の流れに抗っていて
あの感覚を忘れたくない

世界の向こう側

2005年01月14日 | samomluva
永遠に幻想のまま 訪れることなく
時間が二人を遠ざけていく
いつも手に触れられる場所に
あの華麗な姿 踊り続ける

変わらない景色に囲まれた世界
彷徨ったまま 掴みきれず 追い続ける

恋愛に臆病なまま 踏み出すことなく
月明かりで浮かび上がる
いつも目に触れられる姿を
この純粋な心 慕い続ける

静かな夜空に響き渡る歌声
輝き合い 照らしている未来

蜃気楼の向こう側
軽やかなステップ 悲しげに舞う

歩み始めた道
見失い始めた行先

永遠に平行線のまま すれ違うことなく
瞳を逸らして 消えそうな影
いつも手に触れられる心が
あの素敵な姿 失いそうで

限りある時間に縛られた世界
見つけ出そうと 出口のない迷路で

スクリーンの向こう側
灯火が映し 静寂に舞う

聞き逃していた声
理解り始めた本心