constructive monologue

エゴイストの言説遊戯

希望と不安

2009年08月06日 | hrat
ノムさんも大喜び!新人左腕プロ初勝利は27人斬り!(『スポーツニッポン』)
楽天の救世主だ!藤原27人斬り準完全1勝(『日刊スポーツ』)

準完全試合でプロ初勝利を飾ったルーキー藤原の快投で後半戦の成績を3勝3敗の五分に戻した楽天。この結果、藤原は、先発左腕の枠を長谷部と競い合う形になるわけだが、今回の快投が単なるフロックではないことを証明するためにも、次回の登板が重要であることはいうまでもない。先発陣に関しては、岩隈が復調してきただけに、あとは勝ち運に見放された感のある、二枚看板のもう一人田中の出来が気がかりである。

田中の場合、打線との巡り合わせがうまくかみ合っていない面もあるが、その打撃陣では、前半戦(山崎を別にすれば)ほぼ独占的に打線を引っ張ってきた草野の離脱は痛い。代わりに実績のあるリックや高須がその穴を埋めてくれることに賭けるしかないだろう。
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データベース消費されるソフトバレエ

2009年08月04日 | hudbeni
世界史上の分水嶺の一つとして記憶されている1989年にメジャーデビューしたソフトバレエのCDボックスセット11枚組が、一時期の休眠状態を脱して、suilen(睡蓮)としての活動を精力的に展開している藤井麻輝の監修によるリマスターという形で、9月にリリースされるとのこと(INDEX - SOFT BALLET 89/95)。

「インデックス」というタイトルが示すように、1989年から1995年までの音源が、ライブやリミックスを含めて、すべてアルファベット順に並べられた構成になっている。そのため、たとえばデビュー曲 "BODY TO BODY" はヴァージョン違いで計6曲が収録され、聴き比べることができるようになっている。半ば機械的な曲順は、個々の曲が埋め込まれていた文脈性、つまりアルバムのコンセプトや曲順という規定要因と切り離すことによって、それぞれの曲に新しいアンデンティティを付与する試みでもあり、また別の見方をすれば、物語消費ではなくデータベース消費に基づくものだといえる。

SOFT BALLET / BODY TO BODY
コメント (1)
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