私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



 草刈り

2022-07-15 23:46:00 | 日記


私が家に帰るなり、

夫は、怒鳴った。

私は、なにも身に覚えがなくて、ポカンとすると、

私が、バリスタが入っていた箱の中身を捨てたと言う。

確かに、午前中、

庭を掃除して、段ボールの整理をしたけど、

バリスタの箱は、

中の詰め物も、一切出さずに物置になおした。

よく似たものといえば、メロンが入っていた箱の中身。

へこんだ形をしていて、それがクッションになっている。

私は、その部分を取り出して、燃えるゴミの袋に入れた。

夫は、きっと、それと勘違いをしているのだ。

弾丸のように、暴言攻めされて、その途切れた合間に、必死に説明をした。

怖くて、声が出ない。

震える。

そして夫は、納得してくれたけど、謝ることはなかった。

私は、トイレに入って、心臓がバクバク鳴っているのを落ち着かせようとした。

それも束の間、

夫に呼ばれた。

返事した声は、とてもか細かった。






朝、彼と話したことを思い出した。

この時期の草は、刈っても刈ってもキリがない。だから大変。

草も発情期だね。

必死に種をつけて、子孫を残そうとしている。

きみも、草になっちゃえ。

そしたら、俺が刈ってやる。

彼のその言葉を聞いた時、

何だか知らないけど、

私は、彼に刈られたくなった。

それは、彼に身を委ねることだと、解釈すると、とても心地よかった。



草は、刈った後、放置するのが1番いけないんだよ。


確かに、
彼ならきっと、その後も、綺麗に掃除して終わらせるだろう。

決して、ほったらかしにはしない。




私は、雑草になりたい。

暴言を吐かれるより、踏まれる方がマシ。

そして、何度も何度も、

枯れるまで、彼に刈られたいと思った。