朝起きてみたら、キッチンに娘の姿がなかった。
いつもなら、私より先に起きて、
お弁当を既に、完成させている頃なのに。
部屋に行くと、まだすやすやと寝息を立て眠っている。
時刻は、もう6時。
犬の散歩ところでは無い。
私は、娘に声をかけると、すぐにお弁当作りに取り掛かった。
今度は、お嫁ちゃんと、孫を駅まで送らなければいけなかった。
もう、彼女のお腹は、大きくなり始めてるので、
子供を抱っこして駅まで歩くのは、しんどいと思うし、
息子の親としては、
お嫁ちゃんというのは、自分の体を投げ打って、
子孫を宿してくれてるのだから、
大事にしてあげたいなって、思う。
これは、私の考え方。
だから、
可能な限り、労ってあげたいと思う。
そんなわけで、
犬の散歩に出る頃は、
既に外は、暑くなりかかっていて、
途中で歩かなくなる可能性があるなあ。と、ゾッとした。
うちの犬は、そんな犬だ。
今日は、本の朗読を聴きながら散歩した。
本は、自分で選んだというよりかは、
一番初めにそこに載っていたから、
それにしただけの事。
偶然にも、その内容は、
悩みを深く追求していた。
悩みは、心のスパイス。
悩みのない人生は、
障害物競走で、障害物が何も無いのと同じ。
深みも面白みもない人生になる。
悩みは、ハードルのようなもの。
ポンポンと飛び越えられれば、それで済むのだけど、
そなるためには、失敗を経験することも、大事な事だ。
言ってることは、よく分かる。
私だって、色々経験して、今の自分があるのだから。
それでもまた、悩んではつまずく。
悩みは、自分でどうしようも無い悩みと、
コントロールすることで、
楽になる悩みがある。
週末は、雨予報。
犬の展覧会に参加する人が、
また雨だと嘆いて、
せめて、小降りでありますようにと、神様に祈っていた。
そんな、どうにもならないことを悩んでも仕方ない。
それより、
土砂降りの時にどう備えるか、できる限りの準備をしたら、
少しは楽になる。
コントロールとは、そういうこと。
じゃあ、相手の気持ちが分からなくて悩んでる場合は?
天気と同じか。
こちらも、自分では、どうすることも出来ない。
じゃあ、どうしたら、楽になるのかな?
彼が以前、
そんなに辛いなら、
俺を君のモバイルから消してくれ。
と言った意味がよくわかる。
色々考えて、たどり着いた答えは、
正しくそれだった。
彼の言うことは、いつも、正しい。
今でも、私を導いてくれていると感じる。
そう、それがわかってしまったのだ。
犬は、暑いと思ったら、勝手に水路に入って、
クールダウンしては、また歩き出す。
ちゃんとコントロールできている。
それに比べて、私は、
彼の存在を削除することもできず、
どうにもならない事に悩んで、
全くもってコントロールが出来ていない。
犬以下だ。
そんなことを思いながら歩いていた。
でも、それはそれで、私は楽しんでいる。
ここで書いている内容ばかりが、
私の日常ではない。
それはつまり、どういうことかというと、
私は、ちゃんと、
コントロール出来ているとも言える。