記憶整理の部屋

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キャンピングカーに12Vエアコンを装着したお話

2024年05月06日 22時11分00秒 | 車(TOM200)
我が家のキャンピングカーTOM200。
 
車中泊の時に関するお話です。
 
冬場はFFヒーターで暖か・快適ですが、夏場は扇風機とMAXファンで凌いで・・・いや、最近の夏の暑さは凌げない。
 
昼間は移動している事が多い為、車両のエアコンで涼しく快適ですが、夜寝泊まりする時が大変!
 
そんな背景もあってか、最近のキャンピングカーは停車時に快適に過ごせるように家庭用のエアコンが付いているのが当たり前になってきていますね。
 
TOM200にも家庭用エアコンの装着は可能らしいですが、荷室ルームに室外機を設置する関係で、荷物を載せる部分が結構使えなくなってしまいます。
 
長物は確実に積載NGになります。
 
ましてや我が家は荷室にスキー板やキャンプ道具を積むスタイルなので、そこに室外機があって詰めなくなるのはよろしくない。
 
ベース車両がハイエースと言う事もあり、床下に100Vエアコンの室外機を収めるスペースも無い。
 
となると・・・残された可能性はここ数年で装着する人が増えてきた怪しい(?)12Vエアコン。
 
安くはないけど思い切って買ってみました。
 
 
こちら。
 
YOUTUBEなどで取付動画を公開している人が増えて色々参考にさせていただいた結果、室外機をバラシて設置すればハイエースでも取付出来ると。
 
正確にはバラさなくても、スペアタイヤスペースに装着出来るみたい。
 
でもスペアタイヤスペースに取付するのがメジャーみたいですが、ワタクシの考えとしてはスペアタイヤを外すのは絶対に避けたい。
 
ましてやタイヤの負荷が多いキャンピングカー、スペアタイヤは必須かと。
 
使う日が来ないのが一番ですけど・・・。
 
そうなると、室外機をバラシて設置可能な上記商品には希望の光が差し込んで見えましてね。
 
とは言え、恐らく車体への加工含め、大掛かりな作業になると思われます。
 
このGW連休の後半、予定が合わずに遠出する計画も無いので、この連休を利用して取り掛かる事にしました。
 
さてイバラの道の始まりです!
 
結構四苦八苦しながらの工程でしたので、肝心な所で写真が撮れてません・・・。
 
取付場所は最後部の床下。
 
通常のハイエース+キャンピングカーの架装部で延長されてる場所。
 
床下に潜って色々悩みましたが、ある程度の取り付けのイメージが湧きました。
 
まずはコンデンサの取り付けについて。
 
 
エアコンの冷媒ガスを冷やす機ラジエータの様な部品、コンデンサ。
 
床下にぶら下げるように設置するのですが、まっすぐでは色々干渉してしまうので斜め設置するように金具を制作。
 
耐久性と対候性、対塩カル性を考えてステンレスSUS304で作成。
 
お次は冷媒ガスを圧縮するコンプレッサー。

 
上の様な取付台を制作して、これまた床下にぶら下げて取付ます。
 
これは鉄+亜鉛メッキ処理+シャーシブラック塗装。
 
仕事の付き合いを利用して、個人的な依頼で加工・施工してもらいました。
 
これらの機器を取り付ける場所はこちら。

 
車体フロアから後方のキャンピングカー架装部最後部の床。
 
FRPとか断熱材とか木材で構成されているであろう、床部分。
 
試しに穴加工部に細いドリルを通してみます。

 
すんなり通りましたので、この部分に鉄板はないと思われます。
 
実は、この1か所の穴あけの覚悟を決めるまで1時間悩んだのはナイショ・・・。
 
でも1か所開けてしまうと後には引けなくなりますので、ためらいは吹き飛びます。

 
ババーン!!と穴加工。
 
このままだと床下に重量物がぶら下がる事もあるし、床部の強度的に不安が無くもないので、
 


鉄板を挟む様にして、ボルト部に掛かる力を面に分散させて強度を保つようにしました。

 
床下はこんな感じ。
 
同様に、

 
コンデンサ+ファンも取付。



バンパーの最下部からはみ出ないラインで取付。
 
この後は各種ホース・配線類を車内に引き込む作業です。
 
 
デカイ穴が必要となりますので、φ51ホールソーで。

 
開けちまった・・・。
 
ちょうど床部の構造が確認出来ました。

 
FRP+断熱材①+断熱材②+木材+フロア材の5層構造でした。
 
これだけで車両の壁とは断熱性の違いが出る事が目に見えてわかりますね。
 
お次は取り付けた台にコンプレサーを固定して配管作業。

 
このコンプレサーが結構重いので、寝ながらの作業は二の腕に負荷が来ましたね~。

 
ホールソーで開けた穴から低圧・高圧各ホースと電源用の配線を通して、

 
室内に引き込みます。
 
ここは最終的にエアコン用粘土で穴を完全に塞ぎました。
 
様子を見て耐久性に難がありそうだったら、シリコンコーキングにでも変えれば良いかな。
 
室内に引き込んだホース・配線類は、マルチルームの床下を通して居住空間まで配管しました。

 
付属のテープで配管・配線をまとめて、

 
マルチルーム上部隅から配管。
 
エアコンの室内機の取り付けターゲットはこちら。

 
収納場所を1か所つぶして取付場所を確保。
 


ここはφ42のホールソーで穴加工して、
 
 
配管類を引き込み。
 
取付作業としては、ここまでこれば山場は超えた感じですね。
 
お次は室内機への接続。
 


引き込んだホースを指定箇所にキッチリと接続。
 
その後室内機を仮に設置してからエアコンの冷媒ガス注入作業に移ります。
 
使うのは、
 
 
専用の計測器と、

 
真空引きが出来るポンプ。
 
測定器にコンプレッサーとコンデンサーにある端子からホースで接続。

 
コンプレッサーからの低圧側と、

 
コンデンサから出てる高圧側。

 
R134a対応のアタッチメントを使い、ワンタッチ接続。



こちらも。
 
この状態での計測器の状態は、
 
 
もちろん『0』。
 
基準となる大気圧ですね。
 
この状態から真空ポンプを使ってエアコン内部を真空化。

 
ポンプを稼働する事約30分。

 
計測器は低圧・高圧共に、-30psiに。
 
ポンプを止めて、このまま更に30分ほど放置して計測器に数値が変わってなければOK。
 
ではここから冷媒ガスを注入していきます。
 
使用するのは車用のエアコンと同じクーラーガス134a。

 
標準状態のエアコンキットであれば、600g(3缶)の充填で規定量らしいですが、ワタクシは特注で配管を2M延長してもらってます。
 
なので計算では4缶、場合によっては5缶目に突入?になるかもとの事。
 
念のため、一応6缶用意しておきました。
 
ガスの注入具合については、測定器の数値を参考にします。
 
以下はネットとメーカー公表の数値です。
 


上の例では気温35℃だった様ですが、ワタクシの作業時点での気温は恐らく20度以下。
 
となると、低圧で2bal、高圧で10balあればとりあえずはOKって事で良いのかな?

 
とりあえず上記数値になるまで、5本入ってしまいました
 
入れ過ぎ・・・か??ま、いっか
 
それと、今回のエアコン専用電源として、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーも用意。

 
最低でも真夏の熱帯夜1晩は稼働してもらいたいので、200Ah×2発=400Ah。
 
これでも一晩は無理か!?
 
ついでにへそくり貯蓄が吹っ飛びました・・・
 
さて、試運転開始。

 
ガス缶2本目注入の途中から稼働はしていましたので、その時点で既に冷風が出てましたが、



ん~、涼しい
 
これはナカナカ良いんじゃないかな?
 
いや~連休の4日、1日辺り4時間の作業でしたので計16時間も掛かってしまいましたが、冷風にあたってると苦労が飛びました。
 
室外機をバラさないでの設置だったり、穴加工が最小限で済む場合などであれば、もう少し短時間でも出来たかな?
 
でも時間が掛かった甲斐があり、スペアタイヤを外さないでエアコンの設置が出来たのは理想通りで満足度高いです。
 
さて、これから来る夏本番でどれほど効果を発揮してくれるか!!
 
とりあえずこれで1つ欠点がなくなりました!
 
早く試したいけど、最近涼しい日が続いてるんだよな・・・
コメント (2)
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