つぶやき日記

毎日のつぶやきをまとめた日記

企業がグローバル化した時に情報システム部は?

2011年01月08日 21時48分07秒 | Weblog
企業がグローバル化した時に情報システム部はどうなるのか?どうすればいいのか?

数年前ITILの勉強会で日本で一二を争う世界的なIT企業の人と変更管理について議論したことがある。私がアメリカ本社が最近変更管理のシステムとプロセスを導入して、例えば社員が10名ぐらいしかいない名古屋事務所のサーバの変更まで管理しようとしているとこぼしたら、「変更管理がうまくできてませんね、まだまだITILの成熟度が低いですね」とバカにされた。
「では、御社では例えば上海事務所のサーバのバージョンアップなどの変更は、どう管理されているんですか?」と質問したら。
「うちは海外は何も管理していません。さあ、どうしているんでしょうか?」と言っていた。世界に誇る日本のIT企業がこんな状態であった。まずは自社でグローバルにITを管理する経験が必要でしょう。

グローバルに展開している企業のアウトソース先はIBMとかHPとか、これまたグローバルに展開しているIT企業が担っているのが現実であり、最近ではコスト面からインドのIT企業が躍進している。例えばイトーヨーカ堂とか、ユニクロとか中国に進出した企業とか、既に世界に進出している総合商社はどうしているのだろう?今後ますます、グローバルで活躍できるIT技術者のニーズは高まる。

まずはCIOを置きITの戦略を作成する。役員にはITの重要性や戦略を理解してもらう。ただ単純にコストとみなすのではなく、企業の成長に貢献するITとする。単純にコストとみなしITを全てアウトソースしたあるグローバル企業を知っているが、とても悲惨な状況が数年間(契約期間)続いた。アウトソースした時点でITの進歩がストップしてしまったのである。ITへの投資はストップ、パソコンやサーバの投資はもちろんストップ、Windowsの更新までストップしたので、Windows2000をつい最近まで、その企業は使っていた。

グローバル展開する時にグローバルで貢献できるITの組織をいちから構築するには多大な労力を要することは明白である。また人材がいない。英語ができるだけでなく、ITを理解し、セキュリティを理解し、ある程度の法律の知識も必要で、業務を理解し、マネージメントの経験があり、いろんなカルチャーを理解し尊重し、交渉ができてと求められるコンピテンスは多大である。
そこでやっぱりグローバルでITの管理ができるIT企業へのアウトソースは当然考慮すべきであろう。