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春が来た



 先週に東海地方で放送された「たけしのコマ大数学科」でデュードニーのパズルが紹介されていた。正三角形を4つに切り分けて並べ直して正方形を作れと。この問題は以前に見たことがあったが、「大体こんな風」という大雑把な理解しかしていなかった。そこで、今回は真剣に取り組んだ。
 こういう問題は、正方形の1辺の長さを求めるのが先決だろう。すると、3の4乗根を作図する必要があることが分かった。3の平方根の作図は簡単だ。これの平方根を更に作図すればいいのだが、これが分からない。整数の平方根なら分かるが、任意の長さの線分の平方根の作図ってどうやるんだっけ。残念ながらギブアップ。番組の答えを見たが、テクニカルすぎる。

 そうしたところ、最近やっと思いついた。与えられた長さaの平方根は、1とaの相乗平均を作図すればいいのだ。
 平方根といっても、「1」の長さが分からなければ作図のしようがない。例えば、a=1だったら作図の必要はないし、a=100だったら√100=10なので1/10にすることになり、全然異なる。そこで、与えられたaと1の長さが下のようだったとしよう。

 ここから√aを作図するわけだ。まずは下図のように2本の線分を一直線に並べる。

AB=a、BC=1である。
 次にACを直径とする半円を描く。

 そしてACの垂線をBから引き、半円との交点をDとする。

 こうすると、△ACDが直角三角形なので、△ABD∽△DBC。
よって a:BD=BD:1。
ここからBD^2=a・1となるから BD=√a
これにて作図成功。でもこれってa=√3とすると、上記番組の解答の冒頭でやってることと同じですな。

 ところでこの番組、この地方では半年おくれて放送されている。それだけでなく、途中で2回に分けて計1年分ほど飛ばしている。見逃した分が全てDVD化されるとは思えない。放送してくれないかなぁ、東海テレビ。(-4)

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