防府矢筈ガ岳の向う側にずっと気になっていた岩峰があります。
ネットで検索してみるとどうも登る道がありそうなので土曜日に挑戦してきました。
登り口にはほとんど読めない字で石鎚山登山口と書かれてある標識があります。
近くの広場に車を停めさせていただいてさっそく歩き始めます。
道の舗装が切れたところに山道の取りつきらしきものがありました。
他にそれらしいものがないのでここから山道へ取りつきます。
で、しばらく行くと道が二手に分かれていて、後で考えるとこれが本当の運命の分かれ道。
一時間程度で登って降りて来られるというルートを道間違いで2時間以上彷徨う破目に陥りました。ここは右が正解です。
で、間違えて直進した私はテープを頼りに登ってゆくも雑木林の中で道がなくなってしまい、うろうろしていると崩壊地に出てしまいました。
高い所へ登れば何かわかるかと崩壊地を一番上まで登って、そこから稜線に上ろうと思ったのですが適当な場所がなく、
一か所、なにか獣が登ったような場所がシダの藪にあったので取りついてみるも、二本足の私ではどうしようもなく、諦めて崩壊地を下ってみると
下の方にピンクのテープを発見!きっとあれだ!と、もうこの時点で正常な判断ができてないおバカな私…。
木に巻いてあったピンクのテープに導かれてどんどん藪の奥へ誘われていくのでした。
地形的にどうも谷底を稜線に向けて真っ直ぐ突き上げてゆく感じで、だんだん登りが急になっていきます。
それでも続くピンクのテープ…。空が明るくなってきたので稜線が近いことに間違いはないようです。が…、
えーっ!これ登るん??もう気分はイノシシです。完全に四足になって這うようにシダ藪をよじ登ります。
稜線に出ればきっと快適な道があるはず…。そのときはそう信じていました。
で、登りきったところはただの雑木藪。どこをどう歩いていいかわかりません。
そして樹間越しにちらっと見えたのが目指す岩峰。
私が登ってきたのは矢筈ガ岳本峰に近い場所のよう…、ならば、石鎚山へ下りる道が稜線上にあるはず、としばらくうろうろしてみるもそれらしきものは見当たらず
道のある山しか歩いたことのないハイカーの身でそんなところを下るのは危険と判断して(←ここだけ正常な判断)登ってきた道を外さないように逆戻りです。
この頃には、うすうす運命の分かれ道の存在に気がついて思いっきり後悔しながら下るわけです。(笑)
登りが急だった分、下りはあっという間、余分に歩いた距離は思うほど大したことはありませんが精神的疲労で足取りも重く…。
正しい道は踏み跡も明確で迷いそうなところもありません。
最初の崩壊地点あたりで道間違いに気がつくべきですね。
それと登る前に山を漠然と見ないで方向感覚を頭に入れることも大事。地元の低い山を舐めてはいけません。
しばらく植林帯を歩いて沢を一本越えて…。
見通しが利く場所に出てみると、間違ったルートは目の前に見える尾根の向うの谷を詰めていったようです。
ですが、いつものように視界が開けてくると、そんなしんどい思いをしたのも忘れて…。
石鎚山の名の通りミニ鎖場も現れました。ここを登りきるとあっけなく山頂です。
山頂は少し広場になっていて石造りの祠があります。お決まりの記念撮影。
で、いつものようにちょるるのタオルで汗を拭き…、あっ!しまった!間違えてバリィさんのタオルを持ってきてしまったぁぁぁあああああ!
バリィさんのタオルもこれからよろしく~♪ということで。
高さは大したことありませんが絶景です。こちらは大平山方面。
石鎚山なのでこの人は役小角さんでしょうか?
麓に停めた車も見えます。
正面には八幡岳。
矢筈ガ岳の裾の向うは右田ヶ岳。
こっちは何山かな??
というわけで四方の眺望を楽しんでビスケット食べたら下山開始です。
矢筈ガ岳方面へ行く踏み跡もあります。
が、この踏み跡を辿って初めに間違えて登ったところまでたどり着ける自信はありません。自信のない所には行かない。これが鉄則。
20分ほどで無事に下山。
麓には何事もなかったようにお地蔵様が佇んでおられるのでした。
撮影:TG-1
イノシシとか出てきたら怖いよ。
もうこうなったら 「冒険家」やね(笑)
ちょるる・・・お披露目にならんかったね
えへへ…。
とんだおバカをやってしまいました。
いのししはバイクで走ってるときにはよく見かけるんですけど
歩いてるときにばったり!ってのはさすがにないですね。
道で遭ったらびっくりするだろうな、お互いに…。
ちょるるはもう何度もお披露目してるので、今度はくまもんのタオルにしよっかな?
今度・・・・、いや、迷いそうなのでやめときますっ!
ちなみに、私も近所の低山で藪コギとなり、危うくシダの下に隠れていた崖に落下するところでした!
いえいえ、私がおバカなだけで、最初の曲がり角さえ間違えなければ、迷いそうなところはありません。
道も思ったほどは険しくないし、眺望は一級なのでぜひぜひ…。
でも、道しるべのテープを安易に頼るとだめですね。
自分の力でルートファインディングできるようになるまで
藪山は敬遠しておきます。