須藤徹の「渚のことば」

湘南大磯の柔らかい風と光の中に醸される
渚の人(須藤徹)の静謐な珠玉エッセイ集。

きさらぎの空と渚を見つめて─1月から2月にかけての日々抄 text 294

2013-02-07 06:50:52 | text

 2013年の1月は、大磯の知人と甲斐の国の義母(家人の母)との別れがあり、それぞれ通夜と告別式に参列する。1月4日(金)と5日(土)が大磯の知人、同月24日(木)と25日(金)が甲斐の国の義母である。神奈川県平塚市と山梨県身延町で葬儀が執り行われた。後者では、首都圏から長男一家(3人)と札幌より次男も参列。一部上場企業の管理職としての激務の中、長男と次男は二日間にわたる葬儀を、滞りなく終了することができた。(合間に、長男はケータイ電話、次男はノートPCを片時も離さずに、会社の仕事を行う。)皆で下部温泉の下部ホテルに一泊。

義母は、91歳で黄泉の国に旅立つ。生涯非常に優しい人だった。学生時代以来の関係(義母としては26歳から)だから、40年以上の長きにわたって、折につけて私たちをフォローしてくれたのだ。家人の実弟たちが、某団体の理事などの役員を務めている関係上、現職あるいは元の衆議院議員の弔電が多数、会場で読み上げられた。(参議院議員の選挙近しの実感あり。)帰りは、子どもたちと現地解散し、実妹夫婦の車に便乗させてもらい、富士川沿いに走り、富士宮にて新東名に入って、そのまま大磯へ。ちなみに翌日の1月26日(土)は、第114回BM大磯句会が行われるので、この日に帰宅する。

2月1日(金)、かねてより予定していた、小宅のWi-Fi化(高速無線ラン化)を、業者に行ってもらう。小宅には、家人のノートPC1台及び筆者のPC2台(デスクトップとノート)の3台があり、旧来の有線ランケーブルでつながっており、不便をきわめていた。また、アップル社のiPad(アイパッド)を購入したので、どうしてもWi-Fi化(高速無線ラン化)が必要になったのだ。iPad購入は、仕事仲間の知人と実妹夫婦の使用状況を聞いて、購入を決めたものである。しかし、iPadの基本と応用の操作方法が未熟のため、今しばらく学習せざるをえないだろう。

筆者が選者を務めた、第17回「草枕」国際俳句大会(2012年11月17日表彰式)の「一般部門」の入賞作品が、同会のWebサイトに紹介されていたので、これを閲覧する。リーフレットは、まだお送りいただいていないので、Webサイトをよく確認した。大会参加者は、一般部門・ジュニア部門・外国語部門・俳画部門・当日投句部門を含めて、8983人から16946作品が集まった、とのことである。また、第18回「草枕」国際俳句大会は、2013年6月1日から作品募集を開始するそうだ。

神奈川東ロータリークラブ(飯田泰之会長)から、このほど正式に「卓話」の依頼があり、これを受諾する。2013年3月8日(金)のお昼、横浜駅西口「ホテルキャメロットジャパン」(旧ホテルリッチ)にて、俳句の卓話を行う。テーマは近日中に決定する予定。この件は、G社在社中の同僚及び先輩の二人がすでに終了ずみで、その関係から筆者にお鉢が回ってきたもの。同僚及び先輩の卓話は、次の内容だ。岡田則夫(芸能史研究者)=「日本初のレコード吹き込みと快楽亭ブラック」、阿部庄之助(元立風書房代表取締役)=「出版という商売と文化」。

乾坤をなす睦月の富士川の幅   須藤 徹

一月の死や水平に飛ぶ新聞紙    同

母はああ冬木になりて畳に眠る    同