日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

会津朝日岳の山開きに今年も電撃参戦         只見町/  会津朝日岳

2016-06-22 03:14:56 | 山行

2016年6月12日(日) 晴 
こんにちは、会津転戦中のなな”です。                
前日は会津若松の大戸岳と思案岳を歩いて、降りてきたら午後3時半過ぎでした。今市まで2時間かかって帰って、その時点で翌日の会津朝日岳行きは、頭の中から消えていました。11日の二山が暑くて消耗したからで、また今市に帰ってから出直しで、また夜中2時台出発で只見に行くのは、少し考えたくなかったからです。
翌日はゆっくりめに檜枝岐へ行って、オサバグサ祭りを甥っ子と歩くか、三依の植物園に母を連れて行って親孝行でもと、考えます。結局、この二人には、ふられてしまい、その予定も消滅。只見の観光案内のスタッフブログで、六角さんの只見駅前のイベントの速報記事を見たら、急に只見の空気が吸いたくなって、急遽会津朝日岳の山開きに向かうことになってしまいました。


再度決まった朝日岳行きなのでっすが、3時間ちょっとくらい寝て12日深夜出発前に目覚めると脳が興奮しているのか、とても体調がいいので決行です。以降は、快晴の朝日岳の風景をダイジェスト風に行かせてもらいます。
(登山口、只見町のスタッフテントがあります。前を行くのは毎週のように会っている本当に人のいい感じのNさん親娘。モデルさんになってもらいました。)



コース:登山口 5:38 --- 山頂 8:48-9:03 --- 登山口 11:36 
   
ここの山開きは行程も長いし、山頂周辺が狭く険しいので、フライングスタートを推奨しているような雰囲気もあります。山頂部がごったがえしてのリスクを避けたいのでしょう。なな”も、この日も勿論フライングスタート。毎週お会いしているセンセイと歩き始めます。フライングしても、最初は前後長い登山者の列です。
(沢から離れて、左右にスラブ気味の斜面を持つ尾根が登って行きます。)



沢から離れて、三吉ミチギっていう水場でタオルを濡らして肩にかけます。その辺からはしつこいほどのジグザグ登りがあって、蒸し暑いことこの上ありません。昨日も暑かったですが、暑さでは今日も負けてはいません。このジグザグで、だいぶ先頭集団にせまりましたか、展望の開けるヒトミの松あたりでは、だいぶ前後の登山者がばらけまして、ようやく普通の登山の状態です。
(明るい稜線にでて、少しだけですがヒメサユリの花。ここの花は色が濃いです)




進んでいく稜線の向こうに会津朝日岳の山頂部のある主稜線が見えています。今、自分がいる尾根がT字にぶち当たるイメージでしょうか。



叶の高手”ピークを経て、いったん山下り。お約束の大クロベ.1が迎えてくれました。




叶の高手”から一旦下ると、森の中の尾根歩きです。昨年雪田だった場所も今年は、雪が全くないです。ショウジョウバカマなんかが、雪解けしたばかりの地点によく咲いていたのですが、今年はほとんど見つけられないです。
(山頂部が近づいてきました。)



この登り、終始前後して歩かれるのは、なな”より一回りは上の元気な先輩。
毎週のようにお顔を見ているかたと、この日始めてお話して自己紹介しあいます。毎週のように仙台から遠征で、こられているそうです。避難小屋周辺でなな”が暑さと消耗が怖くて、エネルギーを補給し出すと、置いていかれました(笑)。




避難小屋から、まだ森の中を登って、開けたところが最後の急登地点。昨年は滑落者や、氷の崩落もあった一面の残雪斜面でしたが、今年は雪はほとんどありません。落石させないように注意しながら、岩斜面を最後のひと頑張りです。
(絵は降りた時撮影したものです。)



急斜面を登りきって、爽快な大展望、。ご褒美は丸山岳までの遮るもののない稜線や越後三山の景色です。岩の上に、ノラさんに昨年名を教えてもらったミヤマクワガタ。今年も同じ場所で咲いていました。



アカモノでしょうか。



コイワカガミでしょうか。群れて咲いてもいましたが、個体としてはこれが一番しゃきっと取れた画像です。



こちらは、最近毎週見ているウラジロヨウラクですかね。



南西方面に越後三山がうっすら、左手前は荒沢岳でしょうか。南西方面ってことは、ここは越後駒より北なんですね。この画像はみー猫さんへプレゼントです。



主稜線に出ると、潅木藪のせまる細いルートを数分歩いて山頂部に到達です。今日は、暑かったですが体調がよかったのか、あっさり到着できた感じです。まずはお決まりの北のとったんに行って、大スラブの斜面を恐る恐る眺めます。その向こうに浅草岳が見えていました。(P ↓)




山頂北の突端は変な行動はできません。ドウダンツツジの花でしょうか。危険地帯に群生しています。近づけなくて、ちょっと望遠で撮りました。




先についていた仙台のOさんに一緒に記念撮影しようと言われて、おっさん二人のツーショットになりました。ヒトミの松あたりでも見かけた、単独のお嬢さんに撮ってもらいました。
(画像にはなな”は写っていません。)



大川猿倉山とか猿倉山でしょうか。そのもっと遠方は毛猛岳のような気がします。



只見中心地方面までの山並です。中央の薄いトンガリは柴倉山でしょうかね。それにしても見える稜線の斜面が、ほとんどスラブ的で只見の山、満喫って感じです。





山頂は混み合うのが町としては避けたいようです。スタッフが速やかな行動を呼びかけていて、その主旨はわかるので、理性的な時間をもって山頂部をさります。まあ、山頂を去って、南の別ピークに移動しても、展望の良さは何ら失われないです。もう一度朝日連峰の盟主/丸山岳までの稜線をよく見ます。手前の崖の切れ方が半端ないです。この絵は、ノラさんへのプレゼントです。



今年は雪のなかった急斜面の下りは、登りの列をうまく優先させながらのゆっくり降下。停滞するときは、ちょうどよい撮影時間になります。



急斜面を織りきって、森の中の下りでは、オオカメノキやムラサキヤシオでしょうか。綺麗です。


熊ノ平あたりでまた猛烈に暑くなってきて、濡れタオルで顔を濡らしまくります。



(浅草岳方面と手前のスラブの山並み。)



この山は去年6月に初めてきて、今回で3回目。結構馴染みになりましたが、また季節変えてきてもいいくらい気に入っています。小屋とまってもいいかなー。振り返って、主稜線周辺にお別れです。以前暑いです。叶の高手”あたりで今頃登ってくるのって時間帯なのに、お馴染みのイヌのおじさんが登ってきます。ザックの上の部分から頭だけをいつも出しているワンちゃんも今日は暑いのか、ボロ雑巾のようにグタッとしてました(笑)。




下りはまたえんえんと続くようなジグザグ道を、つま先の痛みを感じながら降ります。水場では2本のペットボトルに水を補給。がぶ飲み、タオル濡らしです。最後、カップルに林道で先に行かせてもらって、スタッフテントに到着。いつもの冷たい甘酒、お新香、麦茶と、地元の奥様たちのもてなしが嬉しいです。最後にあったカップルも隣で甘酒を飲み始めて、なんと知っているお顔で・・。今年のGWに後袈裟丸山頂で、奥袈裟方面からきたツワモノ御夫婦?でした。
今日は、前日諦めていた朝日岳でしたが、予想外に体調もよく天候も良くて、とてもいい歩きが楽しめました。もらったバッジも秀逸で、これで只見4名山中3つ揃いました(子供か?)。1番出発の帰りのバスで、となりの新潟おじさんは避難小屋で引き返したと・・・、足がつってどうしようもなくなったそうです。たぶん、塩分の不足ですね。駐車場が隣の親子三人組みのかたも、せがれさん以外は避難小屋までだったとか。暑いと、この山、普段歩いていない方は、きついのかもですね。
只見駅に1号者バスから一番最初に降りるお調子モノのなな”でしたが、観光案内のスタッフのお兄さんにも、気持ちの良い言葉をかけてもらって、只見を気持ちよく後にできました。 ■■







(いわなの里からこの1号バスに乗って、現実世界に戻りましょう。)


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10 コメント

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越後の山々 (みー猫)
2016-06-22 21:02:03
こんばんわ。
プレゼントありがとうございます!只見、会津にどっぷりですね(笑)・・・会津朝日からみる手付かずのような緑濃い山々の眺めは好きですね。気心が知れた方と会うのも楽しそうです。いわなの里もすっかり回復でしょうか。また行きたくなりました。
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登山道の周りは会津特有の藪ですね (ノラ)
2016-06-22 21:14:07
ななころびさん こんばんは。丸山岳の緑の稜線を久しぶりに見ました。ありがとうございます。今年はやはり残雪が少ないですね。会津朝日岳で暑かったていうことはもっと低いともう駄目ですね。ムラサキヤシオはいいです。赤が濃くって。それとオシベだかメシベが髭のようです。登山道の写真を見ると会津特有の逆茂木藪が取り巻いてます。あのあたりの道のない山へ行ったらみんなあの藪です。ところでヌカカとかアブとかはまだいませんでしたか?
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おはようございます (サクラマス)
2016-06-23 06:19:23
会津の方は人がよく和みます。会津朝日岳はなんとなく名前に惹かれ行ってみたい山の一つになりますので、これから楽しみな計画なのです。
意外なところで意外な人との再会もあり記憶に残る山旅でしたね。
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みー猫さん (ななころび)
2016-06-23 20:51:50
こんばんわ。
荒沢岳の写真、遠方がうっすらでパンチのない画像ですいません。会津朝日山頂周辺の眺望は素晴らしいですね。いつもお会いしていると、知らない方でも山では仲良くなってしまいます。
いわなの里は、営業を再開してました。子共連れの家族が釣りを楽しんでいました。
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ノラさん (ななころび)
2016-06-23 21:02:36
こんばんは。昨年同じ山の記事で、丸山岳を会津駒かなって自分が間違っていて、ノラさんに指摘されたんだと記憶しています。丸山岳の凄さ、会津朝日岳に登っている人も認識してない人が多いようです。
当日前半一緒にあるいたセンセイ”というかた、ノラさんたちの笠倉山へのチャレンジに興味を持ってました。今度あったら、記録を紹介します。
あの辺の山は、藪が濃くて、コースを外して歩こうという気が起きないような山域です。
歩いた日には、飛ぶ虫はあまりいなかったと思います。
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サクラマスさん (ななころび)
2016-06-23 21:06:46
こんばんは。
サクラマスさんは会津朝日岳は、まだなんですね、秋なんか素晴らしいですよ。絶対気に入ると思います。
サクラマスさんとニアミスした日、後袈裟丸山頂で、しばしご一緒に休憩したカップルでしたので、再開は意外でうれしかったです。
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只見の山を・・・ (瀑泉)
2016-06-24 12:31:14
連闘とは,お疲れ様でした。
会津朝日岳は,ななころびさんの記事で興味が湧いて,今年は行ってみたいなぁ~と思ってるんですケドね。
いかんせん,お供させようと思っているカミさんが,ヘモグロビン不足で,激しい運動は控えるようにとドクターストップ。まぁ,行くとすれば秋ですけど,果たして行けるのかと頭を抱えてますヨ。
まぁ,いざとなったら一人で行っちゃうかも知れませんケドね。
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瀑泉さん (ななころび)
2016-06-24 21:57:03
こんばんは。
会津朝日は、山深い感じで、スラブ地形で素晴らしいので、是非秋に奥様と行ってみてください。
瀑泉さん単独でなら、楽に歩けるのでしょうけれど、避難小屋に一泊で、超余裕行程も組めます。避難小屋は焚き火もできるようです。
瀑泉さんの地元から只見方面は、車のアプローチが時間がかかるのが、少し悩み所ですね。
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Unknown (ふみふみぃ)
2016-06-26 21:08:33
いつも会津朝日岳と会津駒ケ岳がごっちゃになります。
丸山岳までの稜線、手前の崖がスパっときれてるんですね。大幽朝日岳へは簡単にはいけなさそうです。残雪の時に歩く方々はどうやっているのか・・。
連なる山々も形が気楽に縦走を許してくれそうにないですね。猿倉山とかは三方向が水に囲まれていてどうやってアプローチするんだろうと。
朝日岳の記事なのに申し訳ないですが周りの山々の方が気になりました(笑)。
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ふみふみぃさん (ななころび)
2016-06-27 04:27:35
こんにちは。会津朝日と会津駒って、名前の感じは似ていますが、山の印象はだいぶ異なります。
丸山岳から稜線伝いに会津朝日を歩けると読んだ記憶はありますが、私の場合現地でその風景をみると、とても観るだけで満足して、とても繋いでみたいという気は起こりません。
とにかく見える尾根や稜線の多くがスラブ地形なので、その尾根の上っていうのは、歩けるんですかね。確かに猿倉山や横山って標高は大したことないですが、とても取りつけそうもないですね。私は観るだけでいいです(笑)。
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