日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

足尾の尾根の秋を満喫、またしても社山をつめてみる 社山、南尾根

2012-10-16 00:47:35 | 山行

入山日 2012年10月14日 (晴) 単独 (1568mピーク上部からみた社山までの尾根)

前週はここ1,2カ月歩くのが目標であった社山南東尾根を歩けた。ヤブも濃くなく行程もほどよい長さで満足できるシブ好みの良い尾根で大満足だった。そしてこの日、この週のお休みは14日の日曜日のみなので、1日で山と家の買い出しをしなければ・・・近場でロングすぎない社山南尾根を歩いてみることにした、紅葉も期待している。なお、この南尾根の記録としては、今年5月頃からハイトスさんの2010年レポを数えきれないくらい読んでいる。そして先週の社山南東尾根の私のレポへのコメントとして、たそがれさんとハイトスさんから南尾根をご推薦をいただいている。山行前日からわくわく感が高まるのはなんだか子供のようでもある。

コース: 銅親水公園P  5:45   南尾根取りつき点  6:10  主尾根合流(方向転換点)7:13
 1568mピーク  8:43   社山山頂  9:37-9:58   阿世潟峠  10:45-10:49   銅親水公園P  13:22

歩きだしは5:45 気温は8度ほど、涼しい。自分の他に単独男性3人、一人は仁田元沢方面へ、一人は自転車で林道を走っていく青年。みんな何処へ行くんだろう。先週歩いた林道を25分ほど歩き橋を渡ってすぐの所で、尾根に取りつく。入口にリボンの目印、その後も荒れた樹林の間を、薄い鹿道を拾って登っていく、時々目印が出てくる。15分ほどで尾根の形状が明瞭な場所に乗っかる、すすきがボウボウと生えている林間の急な斜面。尾根の左右に鹿道があるような状態が続く。足のいい乗せ場が少ない道型の乏しい急斜面の登り、あまりこういった道は好きではない。進行方向右となり200Mくらいの所に尾根が並行して登って来た、そちらの尾根のほうが気持ちよく登れそうな様子がある。入り口を誤ったかな? 一瞬思うが、方向も間違っていないのでそのまま進む。結局この登りが往路で一番のきつい場所になるのだが、この急登を終えるまでに尾根取りつきから1時間強かかった。(写真下)最初のきつい急登の上部部分・・・。




尾根取りつき1時間も頑張ると、スタート地点方面が俯瞰できるようになる。(写真下)


最初のきつい登り尾根1時間強をこなすと松が何本か生い茂る地点に出、後方の視界が開ける。ここで右130度くらいに緩やかに右折する感じで尾根を進む。その地点からは明らかに周囲の山容が代わり、樹間の中の穏やかな尾根になる。鹿道は薄っすらだが、踏跡を追うのに困らないレベルの明瞭さはある。(写真下)



尾根が時に広がるが、進路方向を北に確認しながら、縦横に走る鹿道の最適なものをひろって進む。登りの傾斜はほぼゆるやかが続く、快適な尾根道だ。進むにつれ樹林も白樺のような木々が目立ちだし、足元には笹原が広がり開放感が増していく。今日は足を濡らす笹露もほとんどなく快適、天気は予報よりは良くはない、雲が多いが時折日もさしこんでくる。そよ風がふき、急登時以外は汗をかかない程度の涼しさだ。



8:23  1568mピーク手前、行く手に社山が姿を現す。行く手の枝尾根の斜面は気持ちの良い紅葉風景。もう少し晴れていれば・・・(写真下)



(写真下) 1568mP 手前の尾根道、右にカーブして行く。・・・



(写真下) 1568mP 直下の急な斜面、ここの登りは結構急。でも長くはないので難無くこなせる。




(写真下) 1568mP からの社山ピークとそれに続く南尾根の姿。先週の南東尾根とはまた少し違った表情をみせてくれる。手前に結構荒い薙ぎが・・・、そのすぐ脇をすり抜けて行く。



(写真下) 1568mP上部から1568mPを振り返る。



社山ピークがいい感じに近づいてくる、と言っても実際歩くとまだまだ時間はかかるのだろう。解放感のある尾根、眺望も文句無し。少し晴れ間が出てきた、行く手の尾根がいい感じに色づく灌木が目立ちだした。この辺の景色を見て歩きながら、”ハイトスさん、たそがれさん、ありがとう。”の文言が脳裏に浮かぶ。いよいよここまで来れた、爽快感全開。



(写真下) 行く手にこんな紅葉の木々・・・



(写真下)西方向には未踏の大平山、・・・



(写真下) この真ん中をすり抜けていく。超贅沢な鹿道・・・



(写真下) ふと東方向を見ると先週歩いた南東尾根の姿、これも目立つ尾根だ。先をみるとこの尾根も長ーい・・・





真っ赤な紅葉の灌木を楽しみながら登りつめると、本日最後の笹原の急登になる。ここの尾根も最後はかなり急な笹原の登りが待ち受けていた、(写真下)しかし先週の南東尾根の締めくくりの延々と続くような急登ではない。一歩一歩踏みしめて気持ち良く登れるのでありがたい。振り返ると、今まで辿って来た長大な尾根の姿を望むことができる。尾根取りつきからは3時間半弱で頂上の一角の展望地へ立つ。頂上には3グループ、4人ほどの人、歌ケ浜方面からのピストンのようだ。今日も比較的静かな山頂、早弁を食べる。20分ほどゆっくりし下山へ、頂上の山名板前には60才くらいのおじさん。聞かれたので足尾のダムから来たと答えると、驚かれたよう、いろいろ質問された。とても元気なかたで、今日は二荒山神社から半月山を経由し社山に来たとのこと。これから黒檜に向かい歩いて中禅寺湖を一周したいそうだ。黒檜までの道について聞かれる。笹が濃い所があるが、気をつければ大丈夫と答えた。それにしてもこのおじさんのが凄いと思った。




(写真下) 辿って来た南尾根・・・


頂上山名板の前でおじさんと話していて、下山ルートの選択肢のひとつ「南東尾根を下る事」をすっかり忘れてしまっていた。いつもの習慣で阿世潟峠へかなり下りだして思い出す。先週辿った旧道の下りもまあまあ面白いではないか、前回も迷いなく行たし。そう思いながら、峠に向け下る。これも当初の選択肢のひとつであった。
(写真下)結構色づきのいい日光側の斜面・・・  下方に中禅寺湖



(写真下) 半月山の前衛峰。手前低い所が阿世潟峠。



(写真下)社山 南東尾根(遠いほう)



(写真下) 沢の渡渉地点・・・(阿世潟峠から20分弱の地点)
この地点のあとは右岸に渡り、少し沢から上がり、沢より2,30m高みを歩く道に入りしばらく進む。数分ほどそんな道の踏跡をひろい歩き、その後沢に向けジグザグ降下。沢を左岸に渡り林道にでるはずだった。今回は途中沢に降りる道を早まって降りたようだ。まあいい、GPSも作動中だし、GPSに先週のトレースも残っている。左岸の上あたりに古い石垣があり、林道かと思い攀じ登る。元は林道だったのかもしれないが、見事に山に帰っている、ただの山の斜面。しばらく左岸でもがくが行ってもいい感じの道が出てこないので、右岸に渡り返す。少し岸の上に登ると目印のある道に回帰、目印の示す通り、しばらく右岸、沢の上部2、30M上を進む。途中社山方向に登るのに適したような枝尾根の末端部の脇を通る。時折目印もある。しかしGPSは先週のトレースを大きく西にずれ始めているので、いったん少し戻る。すると前回沢に降りたジグザグを発見。そちらにも目印はあった。そうすると、先ほど戻る前に先に進んでいた目印は何だったのか? あのまま進んでも、旧林道のどこかに合流できたかも知れない。この右往左往で20分以上はロス、少し焦らされた。




(写真下) 林道も時に凄くきれいな紅葉が・・・



(写真下) 林道崩壊部分、こんなのはまだいいほう。




(写真下) 南東尾根のキレットの側面部分と思われる場所、結構気になる。また行くかもしれないので・・・、それにしても凄い、ゆうに200mは薙ぎ落ちている。



(写真下) いい天気になって来た。下方に先週間違って入ってしまった林道の橋が見える。




沢での道迷い後はすぐに旧林道に合流、林道はまだ紅葉には早いが時々目の覚めるような紅葉がある。さっき道迷い中、社山南東尾根隣の別尾根への末端のようなものを見たが、林道歩きしながらも半月山方面への尾根の取りつきなど考えながらゆっくり帰路を辿る。それにしても足尾側からのこの山域はなんと山深いのだろう、林道脇に見える社山の南東尾根や南尾根の長大な姿をみるとそう思ってしまう。そして、この2週の間にそれらの尾根を楽しく歩き通せたことで感慨もひとしおである。 レポ中にも書いたが、二十回以上にわたり南尾根レポを見て参考にさせていただいたハイトスさんと、複数回、南尾根を推薦してくれたたそがれさんに深く感謝したいと思う。 ■■


(写真下) 銅親心公園駐車地近くからの社山、でっかい屏風のように目の前に立ちはだかる。


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 足尾,社山で聞きしに勝る名尾... | トップ | 平標、仙ノ倉、大源太山 で... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
南尾根 (たそがれオヤジ)
2012-10-15 22:14:03
こんばんは。南尾根を早速、歩かれましたか。
実は、私も、しばらく歩いていないので、忘れかけていた尾根ですが、記事や写真を拝見しながら、いろいろと思い出しました。雰囲気の良い歩きを楽しめたようですね。
ただ、今のななころびさんには、ちょっと物足りない感じが残ったかもしれませんね。まぁ、下りの林道合流部分で、大分まごつかれたようで、せめて、バリエーションの気分は味わったかと。

紅葉情報ありがとうございます。あと数日といったところでしょうか。それにしてもいいですね。遠くの新潟よりも、足元の紅葉でしょうかね。
返信する
南尾根 (みー猫)
2012-10-16 00:48:57
こんばんわ。
立て続けに、はまってますね~もうそろそろ紅葉いい感じになりそうでしょうかね。1月末の冬に1回だけ山岳会で連れられて同様なコースを周ったことあるのですが、林道分岐後の堤防あたりからえらく急な雪の斜面に取り付いてなんとか這い上がったあげくの長ーい感じを思い出しました。上の稜線は超寒かったので、このくらいの時期のほうがいいですね。お疲れ様でした。
返信する
たそがれオヤジさん (ななころび)
2012-10-16 14:53:47
こんにちは。2週続けて足尾もどうかなと思いましたが、とても楽しく歩けました。飽きとかは全くないですね、むしろ足尾の山がより好きになっていきます。林道を歩いていても取りつけそうな尾根が結構ありますし、いくらでも歩けそうです。
南尾根は長大で、ボリューム的には私にはあのくらいがちょうどいい感じです。
たそがれさんは新潟で大変でしたね、でも味のあるレポなので今日も帰宅後見ようと思っています。中禅寺湖周辺も今週末頃から見ごろでしょうかね。お互いこれからの2,3週が紅葉見物の勝負ですね。
返信する
みー猫さん (ななころび)
2012-10-16 20:50:46
こんばんわ。紅葉は社山足尾側でいうと標高1300mくらい以上でいい感じです。まだ林道周辺は青々しています。
1月にあのコースを歩くのはちょっと想像できませんね、峠までは特に・・・。この2回の社山の尾根歩きは、尾根が良かったり季節も最高だったこともあり、末永く良き思い出になりそうです、足尾大好きー。
いづれみー猫さんもそれらの尾根に行くと思いますが、みー猫さんの場合、大平山の尾根などもセットで周回してしまうような気がします・・・(笑)。私は無理です。
返信する
南尾根 (ハイトス)
2012-10-17 18:44:03
2週連続で行っちゃったんですねぇ。
思うように行けるななころびさんが少しうらやましかったりするのですよ。
南尾根は笹原の尾根、そして頂上近くになって大平山方面の景色が印象的で、今回のななころびさんの画像をみて思い出しておりました。
頂上近くは中々良い色に色づいてきていますね。
南東尾根のキレットの側面部分の薙は結構急斜面ですね。
この尾根に行くときはここが要注意ポイントと言うことで心しておきます。
返信する
ハイトスさん (ななころび)
2012-10-17 21:37:50
こんばんは。2週連続で行った事により、かなり社山の秋を満喫できました。主尾根に乗ってからの気持ちよさは実に味わい深いものでした。木々の色づきもこれから中腹が綺麗になっていくと思います。
キレットと言ってよいかどうか、あのぐずぐずのキレットは横を通過するのにほんの1分ほど?なのですが、通過には要注意です。雨後などは特に、・・・と言っても、私くらいのものが通過できるわけで、用心するれば当面問題なしでしょう。
袈裟丸ばかりか二子山情報までありがとうございます。二子山はノーマークでしたが、急に行きたくなってしまいました。
返信する

コメントを投稿

山行」カテゴリの最新記事