ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

110:「ライムスターじゃないけど:己の美学」

2005-04-01 | ブルックリン横丁
「B-Boyズム」だっけ?「誰にも譲れないこの美学」とかそんなカンジのリリック。そう、私は「美学」という言葉が好きなのだ。「美学」という言葉には性別を問わぬ「男気」を感じさせる。「気骨がある」とか、「筋が通ってる」とかも同じような理由で好き。なので私が好きで付き合っている友人達は個性は様々だけど皆ドクトクの「美学」の持ち主だ。キャラも立つしあまり一緒にい過ぎると濃すぎるので胸やけしそうになることも確かであるが、しばらくするとちょっと禁断症状というか、物寂しいキモチになってしまうことも確かなのだ。

昔どこかで聞いた言葉だが、「人の相性というのは、’何を面白いと思うか’ではなくて’何を恥ずかしいと思うか’が共通していることで決まる」というのがある。初めて聞いた時も膝をポーンと叩きたくなるような気分にさせられたものだが、年月を経るほどに理解が深まる言葉だと思う。夫婦なんてホントその最たるものだ。私と旦那にしても、趣味趣向はバラバラだけど、「人としてこれだけは絶対に譲れない」とか、そういうトコロでぴったんこなのだ。そこだけ合致していればあとは好き勝手やってても何とかつながっていられる。それが「美学」なんだと思う。

残念ながら毎日の生活を送る中で、どう転んでもその「美学」が感じられない、勝手な言い方をさせてもらえば「センスのない」ヤツにぶち当たることがある。無害なら放置しておきたいところだが、大抵そういうセンスのないヤツはアカの他人を巻き込むところでそのセンスのなさを最大限に発揮するというパラドクスに満ちた存在である場合が多い。さらにそういうヤツは殆どの場合自覚症状がゼロである。見苦しい。恥ずかしい。「生まれてきてごめんなさい」と言え。消えてくれ。