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Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

さようならムーア本、さようならウェンディーズ

2009年12月31日 | イベント・観覧レポート
濱元氏のryusuke worksから出るムーア本が欲しくてコミケ3日目に行ったのですが、
珍しくお昼前に入場できたにもかかわらず、肝心の本はとっくに完売済みでした。

まあ予想はしてたけどね・・・と、気を取り直して西館に向かったものの、こちらは
下りエスカレーターの手前が大渋滞。
やっと到着した京大SF研のブースでは、またもや「新刊完売」の無情な貼紙が・・・。
なんのためにここまできたんだ~!、とその場でのたうちまわりたくなったものの、
まあ思いがけずもPASTA'S ESTAB.とm.m.m.worksの新刊を買うことができたので、
まるっきりの無駄足にはなりませんでした。

企業ブースではグッスマの新作サンプルを見てきましたが、やはり目を引いたのは
未塗装原型ながらボリューム感たっぷりなブラック・ロックシューターのねんどろいどと
今後の決定版になるかもしれないほどの完成度を誇る、Fateのセイバーでした。
私は手を出してませんが、けいおんのねんどろいどもいいデキでしたね。

ところでこのケースって撮影禁止と掲示があるにもかかわらず、外人も入り混じって
押し合いへし合いしながらの撮影合戦が展開されてました。
これはさすがに見苦しいと思ったので、カメラはあったけど写真は撮ってません。

傷心と同人誌を抱えて会場を出た後は、渋谷に移動してウェンディーズの食べ納め。
店頭には涙と食欲を誘う、こんな垂れ幕が下がってました。


これを見せられたら、スーパーメガウェンディーズを頼まないわけにはいきません。
そして閉店を惜しむ人の列に並ぶこと10数分、ようやく最後のウェンディーズバーガーとご対面。


定番のチリチーズフライ、そしてマークに描かれた赤毛の女の子とも、今日でお別れか・・・。

それにしても、このバンズのたっぷりした厚みと、ちょっと“もそっ”とした食べ応えは、
やはりウェンディーズならでは。肉を思いきり食ってるという充実感がたまりません。

映画とかで見るドライブインなんかで、ウェイトレスが鉄板で焼いてるバンズって
ちょうどこんな感じなんですよね。
マックみたいにグローバル化したスタイルのハンバーガーじゃなくて、もっとこう
アメリカの文化そのものを感じさせる、発祥の地の香りがするようなハンバーガー。
ウェンディーズが提供してくれていたこういう部分が、何より好きだったんだけどなー。

さようならムーア本、さようならウェンディーズ、そしてさようなら2009年。
そしてウェンディーズを見捨てた某牛丼チェーンでは、もう2度と牛丼は食わないと決めました。

・・・帰ってきて紅白見たら、水樹奈々の出番終わっちゃってた~!
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ビーチアニマルからガンダムまで~上半期の動くモノたち総まとめ

2009年10月01日 | イベント・観覧レポート
gooブログの動画容量が少し増えたおかげで、ようやく見られるレベルの映像が
載せられるようになりました。
せっかくなので、今年録ったにもかかわらず記事中で使えなかった動画素材を
まとめて載せてみようと思います。

(写真をクリックすると画面が切り替わります。音声も鳴りますのでご注意を!)

まずは1月のテオ・ヤンセン展から、ビーチアニマルの歩行デモ。

複雑に組まれた塩ビパイプの塊が、動きはじめた瞬間「命あるもの」に変わります。

この映像の見どころのひとつは、下部にぶら下がっている方向制御用の棒が
壊れかけているのを、ヤンセン氏が気づかっている様子。
「ビーチアニマルは徐々に動けなくなって死を迎え、死後に化石となる」という
ヤンセン氏が語ったプロセスが、すでに始まっているのが見てとれます。

次は3月に見てきた、六本木アートナイトで火を吹くジャイアント・トらやん。

前に載せた動画よりサイズも大きくなって、ずいぶんマシになりました。


こちらは別アングル。迫力を伝えたくて、今回は尺もギリギリまでのばしてます。
現場で吹き付けた「熱風」だけは、さすがにお伝えできませんが・・・。

そして先日終了したY150で登場した、ラ・マシンの巨大クモ。

この後にもう一匹のクモと向き合うパフォ-マンスがあったのですが、残念ながら
そちらは録り損ねました。

パフォーマンス後に去っていく巨大クモ、そのお尻からもスモーク発射!

木と金属という異素材を組み合わせて創られた生物的で曲線豊かな造型は、まさに
アール・ヌーヴォーの系譜を受け継ぐもの。
しかもそれを動かしちゃったわけですから、フランスの奇想力たるや恐るべしです。

そして最後は日本側の奇想力、“動く原寸大ガンプラ”ことお台場ガンダムの
起動デモをごらんください。

定時パフォーマンスの全部を、バストアップで録ってみました。
全身は見えませんが、BGMにあわせた頭部の演出がよくわかると思います。
アール・ヌーヴォーとガンプラというあたりに、両国の文化の違いが出てるかも?

ちなみに今朝の新聞によれば、このお台場ガンダムが今年のグッドデザイン賞の
ベスト15に選ばれ、大賞の最終候補に残ったとか。
でもこうやって並べてみると、ガンダム以外もみなグッドデザイン級です!
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ガンダム新体験・グリーン(お)台場ーズ

2009年08月31日 | イベント・観覧レポート
夏休みも終盤ということで、「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」の会場へ
原寸大のお台場ガンダムを見に行ってきました。



写真は前にゆりかもめから撮ったし、どうせ混んでるから行かなくても・・・とか
甘い考えを持ってましたが、展示終了が迫ってくるとやはり気になるもの。
今年はトらやんとかラ・マシンといった巨大オブジェを見てるのに、一番大物の
ガンダムだけ見ないというのもシャクなので、腹をくくってお台場へと出発。

さて現地につくと、いきなり見慣れた形のオブジェが目の前に出現しました。

おおっ、これはνガンダムのフィン・ファンネルがモチーフなのでは!!
・・・と思った人、他にもいませんかね?(さすがにいないか)

これを通り過ぎて左に進んでいくと、いよいよ本当のガンダムが見えてきます。

樹上にぬっと現れたガンダムの後ろ頭。
シーン的にはファーストよりも08小隊の陸戦ガンダムを彷彿とさせるものが。

そして入口に着くと、目の前でガンダムが仁王立ちしています!

・・・でもこのときに見えるのは背中側だけ。
見方によってはカトキ立ちならぬ侠客立ち(おとこだち)に見えなくもないけど、
気持ち的には正面からファーストコンタクトしたかったですねー。

とかブツブツ言いつつも、前方に回るまでに写真はバシバシ撮りまくり。



海沿いのロケーションということもあって、気分はすっかりベルファスト在住の
“スパイ107号”ことミハル・ラトキエさんです。
できれば赤い風船も持ってきて近くで飛ばしたかったのですが、本当にやったら
即座に捕まっちゃうので、さすがにこれは断念しました(^^;。

そして周囲の人も老若男女を問わず、空を仰いで撮影に必死の様子。
もうガンダム好きとかアニメファンとかの次元に関係ないイベントになってるのが
微笑ましくもアリ、なんだか奇妙でもありました。
どっかのおねーちゃんなんか、ガンダムを手で支えるポーズで撮ってもらってたし。
ここはイタリアの観光地かい!とツッコみたくなるのを、必死でこらえました。
もし監視員がいなかったら、きっと平気で落書きとかしちゃうんだろうなぁ。

遠巻きに並んだ屋台のほかは何もない赤土の広場に聳え立つ実物大のガンダムは
不思議と威圧感や凛々しさといったものが希薄で、その精密な造型にもかかわらず
なんだか「ガンダムらしくない」ようにも思えました。
最近のガンダムでは、種や00よりもむしろターンAガンダムが思い出されます。

そういえば周囲の雰囲気も、まるで「ホワイトドール」を崇めるお祭りみたいでした。

はぁ、そのへんにソシエ嬢ちゃんとかいないかな~。

各部のパーツもちょこちょこと撮ってきました。

ヒザのダクト(?)は、なんだかF91っぽいデザインでした。

これはデンドロビウムのIフィールド発生装置・・・ではなく、くるぶし(脚部関節)のアップ。

ここはもろにカトキデザインを思わせる仕様になってますね。
そしてよく見ると、下のパネル部分にはデジタル数字が表示できるようです。
これはいったい何だろう・・・万歩計か、それともタクシーメーター?

青空、雲、そしてガンダム。

こうやってトリミングすると、ふとマグリット的なシュールさを感じたりして。

現地にいたのは1時間ぐらいでしたが、首振り&スモーク排気の演出も見られて
私としては十分楽しめました。

・・・でもあのスモークってムダに二酸化炭素とか増やしてないんだろうか?
だとしたら、全然グリーンじゃないような気もしますけどねぇ(^^;。
というか、そもそもガンダムと緑の再生を結びつけるのに無理があるわけですが。
ガンダムシリーズ中でこの趣旨に相当するものといえば、ギレンやシャアが掲げた
アースノイド排除思想か、デビルガンダムになっちゃいますからねー(笑)。

最後に、やったもん勝ちの小ネタをふたつほど。

まずは「ガンダム×センコロール」

「センコ、次はアイツ狙うぞ・・・ちょっとデカすぎるけど。」

そして「ガンダム×空の境界」

両儀式なら(概念的には)ガンダムだって殺せるかもしれません(^^;。

うちわはこの日の朝、テアトルダイヤでもらってきたもの。
とっさの思いつきでしたが、個人的にはこのネタがやれただけで満足です(笑)。
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お台場でターミネーターとか見てきました

2009年07月14日 | イベント・観覧レポート
6月28日までお台場の日本科学未来館で開催していた『ターミネーター展』に
行ってきました。

『T1』『T2』と続いた名シリーズの評価を一気におとしめた『T3』を見て以降、
「今後ターミネーターのシリーズは一切見ないぞ」と心に誓ったものですが、
今回の展示では実際に使われたプロップが見られると聞かされると、思わず
足を運びたくなる気持ちを抑えられませんでした。

ゆりかもめに揺られてお台場に着くと、入場口ではさっそくT‐600がお出迎え。

これってシュワちゃんの演じたT-800の先行機種なのですが、スクリーンデビューは
今回のT4からとなります。T-800より大柄で見分けやすいのが特徴だとか。

エントランスにはエンドスケルトンのヘッド部がずらりと並んでます。

・・・なんか未来派のお化け屋敷みたいだなぁ。

中に入ると、広い展示会場の中には懐かしのターミネーターズが並んでました。
さてまずは初代ターミネーター、T-800のエンドスケルトン。

鉄の骨格を持つ現代のフランケンシュタイン伝説は、ここから始まりました。

そのエンドスケルトンのあまり見られない背中側は、こんな感じです。


これは頭部のアップ。歯が人間とそっくりなのにご注目ください。


次はSFX映画史上にその名を刻んだ『T2』より、コナー親子を守るため
立場をがらりと変えて再登場したT-800です。

T-1000にメタメタにされた姿でM79グレネードランチャーを構える姿は、やはり
ズバ抜けてカッコよかったですね~。
私がシリーズ中で一番好きなのが、このT2でのシュワちゃんの雄姿です。
特にウィンチェスターを片手でブン回す姿には、めちゃめちゃシビれました。

液体金属のT-1000はさすがに展示できないので、次は『T3』に出てきた
女性型ハイブリッドタイプ、T-Xが登場します。

話のほうはアレでしたが、メカデザインのほうはなかなか秀逸。
女性的なしなやかさと爬虫類的な無機質さを併せ持つあたりは、従来型の
マッチョなターミネーターというイメージを覆すものがあります。

そのT-Xと激闘を繰りひろげるT-850を演じたのは、やっぱり
マッチョキャラの代名詞・シュワルツェネッガーなのでした。

でも『T2』のパペットと比べると、さすがに外見の精悍さがなくなってます。
非人間的な無敵キャラのシュワちゃんも、やはり老いには勝てない様子。
まあ製造元のスタン・ウィンストン工房の仕事が、それほどリアルなわけですが・・・。

実は個人的に一番驚いたのは、TVシリーズ『サラ・コナー・クロニクルズ』の
女性型ターミネーター、キャメロンのパペットでした。

DVDパッケージを模したパペットは、演じたサマー・グローの姿を
忠実にコピーしています。でも胸から下は・・・。


ヒト型の部分のリアルさと、そこからムキ出しになったメカの
ミスマッチ感には、思わずゾッとさせられました。


横顔だけを見ると、近くに寄っても生身の人間と思ってしまうくらいの
ナマナマしさです。よーく見ると、目の中の血管まで描き込んであるし。

そして『T4』では人型以外のターミネーターも多数登場します。

まずは『T3』で登場したT-1の改良タイプ、T-100。

なんか3Dロボットアクションゲーム「アーマードコア」のメカっぽいですね。
このくらいのうちは、まだ愛嬌のようなものも感じられるのですが・・・。

そしてこちらは新登場、バイク型の追跡マシン「モトターミネーター」です。

側面にヒト型のアームがついてたりして、ちとギーガー風だな・・・と思ったら、
隣のコーナーで上映してたスタッフへのインタビュー映像でMcG監督自身が
「今回のデザインではギーガーも意識している」とコメントしてました。

水中をくねくねと泳ぎ、頭部のアゴとドリルで攻撃するハイドロボット。

名前にターミネーターとつかないのは、ヒト型をしてないからかな?

一方、人間側の抵抗軍メンバーの衣装も展示されてました。
こちらは新たにジョン・コナーを演じた、クリスチャン・ベールの衣装。

よく見ると、ベースはB3ボマージャケットなのがわかります。

最後のコーナーではちょっとだけ、現実のロボットや人工知能の研究について
紹介されてました。
ここではヒトの外見と仕草を模したロボット「女性型アクトロイド」のデモ展示も
行われてましたが、完成品よりも目を引いたのはその腕パーツの展示のほうです。



これだけ見ると、本当に切り落とされた腕が動いてるみたい。
気持ち悪いな~と思う一方で、これが義手などに応用される可能性を考えると
マンガやアニメの世界がまさに実現するかもという期待感もわいてきます。

さて会場を出て物販コーナーをのぞいてみると、そこには「究極映像研究所」
話題となっていた「ミニ・ジャイアント・トラやん」のフィギュアが展示中でした。



いやぁ、まさかこんなところでも売ってるとは思わなかった。
リベットのモールドもバッチリで、造型的にはよく再現できていると思います。
さすがに火炎放射機能はついてないようですが(笑)。

そして帰りにゆりかもめに乗車すると、車窓のむこうに見えてきたのは・・・!


1/1のガンプラ・・・ではなく、いまウワサの「お台場ガンダム」の姿。

こちらはさすがに、買えるヒトはいないよなぁ・・・いやいや、案外売れるかも!?
ちなみに姫鷲曹長(笑)の報告によると、今のところ高い位置からこの姿を撮れるのは
ゆりかもめの周辺くらいしかないようですね。

しかし、まさか日米の名だたるロボットを一度に見られるとは思いませんでした(^^;。
そういう意味では、いろいろと有意義な一日だったかも。
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『黄石公の犬』サイン会

2009年07月01日 | イベント・観覧レポート
先週の金曜日になりますが、『黄石公の犬』出版記念サイン会に行ってきました。

開始時間の10分前に会場のリブロ池袋本店に着くと、既に順番待ちの列が。
最後尾のほうについたので夢枕・寺田両氏の姿はなかなか見えませんでしたが
約1時間ほど待った後に、ようやく自分の順番がまわってきました。

サイン会場の周りにぐるっと置かれた間仕切りボードには『黄石公の犬』と
『キマイラ青龍変』の販促用ポスターがいっぱい貼られてました。
何種類もある中で一番私の目を引いたのは、画面いっぱいに筆のタテ書きで

「俺もなりたい 乱蔵のように 夢枕獏」

と書かれていたモノ。
いや~オレだってなりたいですよ、夢枕先生。

その夢枕先生による、心のこもったサイン中のお姿。



さらさらっという感じでなく、一筆ずつしっかり書いてくれたのが印象的でした。
写真撮影もOKとは言われてたのですが、後はつかえてるし緊張してるしで
カメラの設定をミスってしまい、マトモな写真がこれくらいしかなかったのが
とっても残念です。

夢枕先生の次は横の寺田先生の番。
こちらはなんと、その場で乱蔵の横顔を描いてくれました!
(描いてる最中の写真が無いのは、なんとも無念なり。)

終始にこやかで穏やかな話しぶりの夢枕先生は、ちょっと真壁雲斎の雰囲気を
醸し出してました。
一方、ヒゲにハンチング帽の寺田先生は一見ちょっとコワモテに見えましたが
実際にお話させてもらったら、すごく人当たりのいい方でした。
良い作品を産み出す人ってのは、やっぱり本人の人柄も魅力的なんですかね~。

そしてこちらが、もらってきたサインの入った『黄石公の犬』です。

こうやって並べると、乱蔵の正面と横顔がいっぺんに見られてお得感アップかと。

『闇狩り師』は既に次回作を執筆中とのことなので、そちらも期待しております。
できれば次は、21年も間をあけないで出してもらいたいけど・・・(^^;。
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ラ・マシンによるパフォーマンス、横浜に巨大クモ襲来!

2009年04月19日 | イベント・観覧レポート
すでにTV等でも報道されていますが、横浜開港150周年記念イベントのため、
フランスのパフォーマンスアーティスト集団「ラ・マシン」が来日しました。
彼らの定番は生物をリアルに象った巨大オブジェによるパフォ-マンスですが
今回は巨大なクモが横浜の市街地を練り歩くとのこと。
先日のジャイアント・トラやんで味をしめたので、今回も現地で見てきました。

関内駅に降り、デーゲームの横浜球場から聞こえる応援を背後に先へ進むと・・・。

「神奈川県庁」と書かれた建物表示板の下に、謎の巨大クモの姿が!!

ちなみに背後に見える建物は、横浜情報文化センター。下層部分のレトロな様式は
1929年に建築された旧横浜商工奨励館の外観が保存されているものです。
巨大生物とレトロな建物の組み合わせに、古き昭和特撮の残像がダブります。

さて、巨大クモは交差点でゆっくりと向きを変え、背後を振り向きました。


するとそこには、もう一体の巨大クモが!
そう、今回のパフォーマンスでは、二体の巨大オブジェが登場するのです。

向き合って互いの足で打ちかかる二体のクモ。まるで特撮映画の1コマですが
これはまぎれもなく現実の光景です。

そして二体目のクモが、口から白煙を噴射しました!
歩道を埋め尽くす観客からは、万来の拍手と喝采の嵐です。


そのまま去っていくクモたち。
この後、左のクモはお尻からも白煙を噴射してました。

クモの本体を持ち上げていたのは、アーム部分にしゃれたデザインが施された
油圧ショベルですが、足を動かしているのは人間のオペレーターでした。

足1本にひとりずつオペレーターがついて、細かく制御していたみたいです。
巨大クモ同士の立ち回りも、この細かなコントロールがあればこそ可能となった
パフォーマンスなのでしょう。
コントローラーの形状にも注目。まるで鉄人28号のリモコンみたいですよね。

街をそのままステージに変えてしまった一大パフォーマンスは、さすがのド迫力。
最近はCGが発達したため、こういう映像を目にすることも多くなりましたが、
実際に目前で、しかも見慣れた日本の街並みのド真ん中で見せられるのとでは
臨場感のレベルが違います。
有機的なクモのデザインと横浜の歴史的建造物との相性もよく、画としても
なかなかさまになってました。

その外見や仕組みなどには、攻殻SACのタチコマとの相似も見て取れるのですが
やはりトップファンとしては、大きなクモを見るとつい宇宙怪獣(兵隊タイプ)を
連想しちゃうんですよね~。
そういう意味では、第2話で宇宙怪獣の標本を見た時のカズミとユングの驚きを
リアルで共有できた気がします(笑)。
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トラやん六本木に立つ!

2009年03月29日 | イベント・観覧レポート
2009年3月28日~29日にかけて、六本木ヒルズ周辺で開催されたアートイベント
「六本木アートナイト」。
六本木の街全体を、昼夜ブッ通しでアート空間に変えようというイベントですが
さすがに全部はムリなので、オープニングセレモニーだけ見に行って来ました。
狙いはもちろん、身長7mを超えるジャイアント・トラやんの雄姿です。

同時期に開催中のヒルズ恒例「春まつり」との合体で、アリーナ周辺は人また人。
オープニングを待つ間、屋台でいろいろなものを食べまくって腹ごしらえです。

こちらはテレビ朝日のグルメ屋台より、焼ガキ2個で300円!



六本木ロイズ東京のベビーポークリブ。甘辛バーベキューソースが
いかにもアメリカンテイストで、イージーかつハッピーな味。



そしてわたくし一番のオススメ、六本木トラヤカフェの「葛プリン」!
プリンの濃厚なあじわいと葛のプリプリ感が同時に楽しめる絶品です。
別添えのホイップクリームと和三盆を使ったソースがまたいいお味。

とろとろなめらかな舌触りのプリンが好きな人にはウケが悪いみたいですが、
私は断固支持させてもらいます。とろとろプリンなら他にたくさんありますし、
洋菓子に和のテイストを持ち込んだ挑戦心も高く評価したいですね。
・・・なんか食べ歩きの記事みたいになってしまいました。

そしていよいよセレモニーがスタート、関係者あいさつやらなんやらの後に
ウワサのジャイアント・トラやんが姿を現わしました。

さすがに自力歩行の機能はついておらず、運転手つきのキャリアに乗って
ステージに登場した(というか、バックしてきた)G・トラやん。

はー、たしかにデカい。それにピッカピカです。
本体のイメージは手塚治虫チックですが、まわりの構造物なども含めると
むしろ基地内のジャイアント・ロボやレッドバロンを思い出しますね。

そして突然ドバーッと火を噴きました。アトミックファイヤー!

うーむ、レッドバロンかと思ったら、マッハバロンだったのか・・・。

この時は離れて見てましたが、すごい火炎の長さにビックリ。
まわりはビルだし人も多いし、ここまで思い切り噴くとは思いませんでした。


こちらは別視点から見た姿。

首を振りながら火を噴くのですが、火炎が真正面にくると熱風が吹いてきて
すごい迫力でした。
トラやんの画像をクリックすると、火を噴いているムービーも見られます。
(データサイズ制限のせいで、画面がめちゃ小さくなってますが・・・。)

トラやん本体にもう少し可動部分があれば、さらに楽しいんだろうけど
六本木のド真ん中で非日常な光景が見られただけで十分満足できました。

・・・ちなみにその帰り、ヒルズの裏で見た光景。


ありゃりゃ、もしかして消防きちゃったとか?(笑)
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ありがとうALIATECS、サヨナラは言わないわ

2007年12月30日 | イベント・観覧レポート
今年の暮れもコミケに行ってきました。
長年お世話になっていたALIASさんのサークル「ALIATECS」が、今回で
コミケ参加にひと区切りつけるとのこと。これまでお世話になってきた
私としては、ぜひ伺わなくてはなりません。

会場についてさっそくブースに行ってみると、ALIASさん本人は外出中。
代わりに店番をしていたお姉さまコス(初代トップ最終話Bパート仕様)の
朝比奈薫嬢から「ブースの中入って休んできなよー」の声がかかったので、
お言葉に甘えて売り子席に座らせてもらうことに。
でもここに座っちゃうと「なんとか客を引かねば」という売り子モードが
自動的に作動しちゃうんですよね。
気がついたら前を通るお客さんに呼び込みかけてました(^^;。

ALIATECSの新刊は初代トップのマンガ&用語集&対談という内容なので、
来てくれたお客さんも比較的ファン歴の長そうな方が多かったんですが、
その分だけ濃い話を聞くことができました。
一緒に売っていた朝比奈嬢の王立20周年記念誌とあわせて買われる方も
結構多く、ガイナの初期作品が今も支持されていることを実感しました。
ALIATECSに寄ってくださった方、本をご購入いただいた方、そして何より
今もトップを支持してくださってる皆様、本当にありがとうございました。
(自分のサークルでもないのに勝手なこと書いてすいません、ALIAS師匠。)

お隣りのサークルはプロの方でしたが、気さくにお話させていただきました。
T-worksの峠さん、おみやげまでいただいてすみません。
新刊のトップ2は残念ながらすでに完売で、その日は入手できませんでしたが
書店の委託売りもあるとのことなので、そちらで探す予定です。

ALIASさんの帰還後は売り子を交代し、「Eau-Rouge」の春日さんたちにご挨拶。
(春日さん、今回は打ち上げご一緒できずにすみませんでした。)
その後は西館の企業ブースを少し回りましたが、目ぼしいものはあまりなし。
このところ毎回買ってるサンデーGXブースで「BLACK LAGOON」のマグカップを
購入したくらいです。
時間がなくて同人サークルも全然見て回れないし、そろそろ私のコミケ詣でも
ひと区切りになるかもしれません。
ちなみに、見本展示ではグッスマブースのfigma新作が充実してました。
フロイラインの綾波が思いのほか「榎木顔」で、やや評価を下げていますから
figmaが逆転するチャンスはまだまだありそうです。

終了後はALIASさんに朝比奈さん、コミケには来れなかったものの、後から
光速で駆けつけてくれた義妹@副指令さんと一緒に、焼肉で打ち上げ。
このメンバーにはコミケに行くたびに親しくしてもらってたので、これからは
ブースで会う機会も少なくなるかと思うと、感慨もひとしおでした。

ご一緒したお三方、今後は参加者同士としてイベントでお会いしましょう。
とりあえず次のワンフェスは2月24日開催だそうですよ(^^;。
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箱根とロアナプラとイタリアの思い出

2007年08月18日 | イベント・観覧レポート
この時期恒例の夏コミケ。今年も初日に会場を覗いてきました。
もうサークル回りもしないし、年々買うものも減ってきてるので
いつまで行くかはわかりませんが、知り合いが参加している間は
なるべく行きたいなということで。
今回はオフ会などでお世話になってる春日希望さんのサークルへ
陣中見舞いを持って行くのが主目的でした。
新刊のアスカ×時かけ小説はトレンドに乗ってかなりの売れ行きとか。
私も後ほどじっくり読ませていただきます。

その後は時間も無いので企業ブースへ行き、音泉ブースの大行列で
炎天下を待たされること約30分の後、「うたわれるものらじお」の
終了記念ムック本を購入しました。
この本の内容ですが、半分近くがDJ二人のプライベート風写真集で
打ち上げ記念の箱根旅行などでのツーショットが収録されています。
残りが関係者へのインタビューや番組のこれまでを振り返ってのまとめ、
ウンチク情報などなど。
1年の間に番組の表でも裏でもいろいろなことがあったんだなぁ…と
しみじみさせられるものがありました。
付属のCDはまだ聴いてません。CDが全部出そろった後に聴こうかな。
ちなみにブースのスピーカーでは力也さんが「コミケのみなさ~ん」と
いい声で呼びかけるナレーションを、延々と流してました。

次はサンデーGXブースでブラックラグーンのグッズを入手。
その名も「ロアナプラ観光協会特選お土産セット」、限定500セットです。
ソード・カトラスのプリントされたグラスやイエローフラッグのタオルなどの
映画の小道具風で実用的なアイテムは私の好みにピッタリ。
ラムの代わりにこのグラスでウイスキーでも飲もうかな。
グッズの詳細な内容については、サンデーGXのHPに詳細が出ています。

スタチャのブースではUCCのEVA缶を全種セットで販売してました。
ここで買うと新作のネルフ/ゼーレマークが入った袋と、綾波のポスターが
ついてくるのですが、この缶とポスターが重いわ長いわで、持って帰るのが
結構大変でした。

その後7時近くまでは秋葉原で待機後、春日さんのサークル打ち上げに参加。
(なんの貢献もしてないのにいつも呼んでもらってすみません。)
イタリア料理店でおいしい料理とワイン(銘柄は不明ですが、プロセッコと
カンノナウを飲みました)、それにコミケ談義などを楽しみました。

ご一緒したみなさん、当日はいろいろとありがとうございました。
きっかけがないとなかなか会えませんが、これからもよろしくお願いします。
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アニメ部門シンポジウムで考えたこと

2007年03月10日 | イベント・観覧レポート
「メディア芸術祭 アニメ部門受賞者シンポジウム」の内容ですが、すでに『時かけ』の
公式ブログなどでも既報のとおり、主査の富野 由悠季氏による発言が話題の中心に
なっているようです。
詳細についてはそれらの記事を読んでいただくとして、ここではシンポジウム内で
特に物議を醸したと思われる部分について、私なりの感想を書かせていただきます。

会場では長々としゃべってましたが、富野氏の『時をかける少女』に対する不満を
本人の発言を用いて要約するならば

「アニメで風俗映画を作っているのはもったいない」

という言葉に尽きると思います。(かなりあちこち端折ってますが)
富野氏は登場人物の「つきあいたい」という言葉の使い方を切り口にして、その裏に
性的な肉体関係を示唆する意図が透けて見えると指摘し、こういう言葉のやりとりで
成立する人間関係を肯定的に描写した『時かけ』の作風は「高校生の風俗映画」にしか
見えないという感想を述べていました。

まあそういう意見にもうなずける点はありますよ。言葉遣いの軽さは事実だし。
しかし細田監督もご自分で言ってたように、『時をかける少女』を見て欲しい世代が
主人公たちと同年代の少年少女だとすれば、彼らの「風俗」が書けてない作品なんか
アニメファンでもない限り、見に行くわけがないんですよね。

まあここでの「風俗」という言葉は「性風俗」という意味ではなく、対象世代についての
生活習慣や行動の傾向を指すのですが、そこはやはり年頃の青少年の話ですから
異性への意識が全然描かれてないほうが不自然というもの。

むしろ本作ではヒロインの真琴がそれを「自覚」し、その気持ちと真摯に向き合うまでを
丹念に追っていく過程が、大きな見どころになってるわけです。
そこが抜けちゃったら、それこそ青春映画にもなりゃしません。

そもそもアニメであれ実写であれ、生身の人間を描写するにあたって「セクシュアリティ」を
全く抜きにして描ける物語なんて、実は存在しないんじゃないかな。
両性具有や無性の存在にしても、他の男女の存在する世界の中に置かれる限り、なんらかの
性的な色合いを帯びざるを得ないわけですし。

この問題を確実に回避するためには、描く対象を性的に未分化な世代にするか、あるいは
ロボットを主人公にするしかなくなっちゃうわけです。
だからアニメって子供かロボットものに偏るんだ、と断言するのは極端すぎるのですが、
「つきあいたい=肉体関係」という発想の飛躍だって、まあ似たり寄ったりだと思います。

一般的な高校生を日常からムリヤリ引き離す意図を持って、戦争させたりロボットに乗せたり
異世界に送り込んだりしちゃう物語の設定が、一般的な観客層にどこまで通用するのか?と
考えるとき、それって細田監督の指摘した「アニメの壁」の一例ではないかとも思うのです。

自分はそういう作品を見て育ってきたし、もちろんそれなりに得るものもあったと思いますが
もうそれだけじゃアニメは先細りかもという危機感は出てきても良いと思うし、それに対して
製作者の側がなんらかのリアクションを起こそうとする動きもまた、評価に値すると思います。

オトナ目線で下の世代へ「押し付けがましく」説教をする作風もやはり、「アニメの壁」に
なり得るようにも思います。
それでもいいというアニメファンを相手にしてるうちは結構ですが、それに甘んじていたら
これからのアニメってどこまで行っても自家中毒の作品しか生まないんじゃないのかな。

若い世代に摺り寄れない新作ばかりで、そのうちアニメファンの年齢構成も高齢化の一途を
たどって行ったとしたら、極端な話、このジャンルに未来はないかもしれない。
だからこそ、「アニメでも普遍的な物語がちゃんと描けるんだよ」というところを見せた
『時をかける少女』の作風について、私は肯定的に受け止めたいと思います。

まあそこまでで止まってしまったら、確かに作品としてはもうひと押し足りないということにも
なってしまいますが、この『時をかける少女』という作品には、その表面に見える意匠としての
「平凡な女子高生の日常」の外側に隠れて、もっと大きな「時代の気配」とでも言うべきものが
しっかりと織り込まれているようにも感じるのです。
いってみれば、9.11以降の社会情勢を伺わせる「日常の中の不安感」を巧みに捉えて、それを
女子高生の皮膚感覚のレベルへとうまく置き換えたという感じでしょうか。

それを示唆するのが「白梅ニ椿菊図」と、それにまつわる千昭と真琴の会話なんじゃないかな、
というのが私の考えですが、そこからどういう結論に至ったかは、あえて説明しません。
しても納得できる人とできない人がいるからです。(お、富野発言のパクリ。)

ラストにもう一度タイトル表示が出てくる点についても、このあたりの解釈の仕方によっては
意味合いが変わってくるようにも思いますので、DVDなどで鑑賞する際にはちょっとだけでも
そのあたりを意識してみてもらえれば、と思います。

まあ細かいところを挙げればキリがないので、私なりの総括と感想はこのくらい。
あえて付け加えるとすれば、原作小説や先行する映像化作品と連携について、富野氏が
ほとんど興味を持っていなかったことが、少し残念でした。
細田監督がせっかくその話を出したのにも関わらず、ほとんどスルーでしたからね。
監督自身による芳山和子の位置づけなどの説明は、もっと細かく聞きたかった部分です。

細田監督いわく「原価は回収したけれど、自分の感覚では利益が出たとは思ってない」そうで、
DVDの売れ行きにそこらへんがかかっているそうです。
もちろん細田監督の次回作についても、このDVDの売れ行きが大きく影響するとのこと。
ここはひとつ御大の挑発に興味を持った方にも、ぜひDVDで実際に見て欲しいと思います。

ところでよくよく考えると、細田監督は昨年の「メディア芸術祭アニメ部門」の審査委員として
富野主査と一緒に仕事をしているのでした。
富野氏と樋口氏の仲の良さをうらやんでいた細田氏ですが、あれってもしかして演出(笑)?
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「第10回文化庁メディア芸術祭」鑑賞記

2007年03月05日 | イベント・観覧レポート
3月3日は「第10回 文化庁メディア芸術祭」を見に、恵比寿の東京都写真美術館まで
行ってきました。

朝9時半ごろに現地着、そのまま『時をかける少女』『アニメ部門受賞者シンポジウム』の
整理券を配る行列に並び、待つこと30分。首尾よくどちらの券も確保できました。
その後はすぐに『攻殻機動隊SSS』の上映開場へ。
今回のホールは秋葉原のイベントで見たときよりも格段に音響がよく、キャラのセリフも
菅野さんの音楽も存分に堪能することができました。

しかしこの作品、見れば見るほど情報量の多さに驚かされますが、その情報量がかえって
アダになり、物語に膨らみが欠けてしまったという残念さも感じます。
26話のTVシリーズを作れるだけのネタを100分超の中に収めてしまった分、この尺では
プロットを追うのがギリギリというところ。
物語に緩急をつけるだけのゆとりが無いためか、ストーリー運びがせわしないですし、
個々のテーマが重く大きい分、それぞれをじっくりと描いて欲しかった気もします。
やはり神山監督には『攻殻SAC_3rd』を撮ってもらわないと、私のこのモヤモヤ感は
治まりそうにもありません(^^;。

『時かけ』の上映は午後4時20分なので、その間に会場内の展示物を見学することに。

アート部門は大賞の『Imaginary・Numbers2006』が美しく、数学的なプログラミングから
自然に見られる渦や模様に酷似した像が生まれるという点にも、興味をそそられました。
体験型の作品は確かにおもしろいけど、そこから先の感覚につながらないのがちと不満。
静止画では林俊作氏の『Sagrada Familia計画』が気を吐いていましたが、これはむしろ
一般的な絵画のジャンルで評価されるべき作品ではないか、という疑問も感じました。
うーむ、これらをひっくるめて一概に「アート」で括るやり方って、本当に妥当なんだろうか。
メディア芸術賞が10年目を迎えた今、主催者側には改めて検討して欲しい問題です。

エンターテインメント部門では、大賞の『大神』をはじめとするゲーム作品のほかに
HY2Mのガンダムや『シュヴァリエ』のデオンのビスクドールも出展されていました。
観客(消費者)を楽しませるという点では、さすがにアート部門よりも徹底しています。
中でも目を引いたのは、shamonさんも賞賛していたCORNELIUSのPV『Fit Song』。
様々な日用品やスポーツ用具などが小山田圭吾の曲に合わせて舞い踊る映像は、
ポップな楽しさとハイレベルなテクニックを同時に感じさせる秀作です。
エンタメ部門での受賞ながらアート性も高いあたり、さすがCORNELIUS印というところ。

マンガ部門では『太陽の黙示録』『よつばと!』『百鬼夜行抄』など、各受賞作品の生原稿が
何点か展示されていました。
やはり生原稿はいいですねぇ。ペンのタッチや色の使い方を見られるのは実に楽しいです。
時間があったので、受賞作品の試し読みコーナーでは『大奥』1・2巻を一気読み。
いや、これは確かにすごい作品だわ。書くと長くなるので、感想は別の機会にでも。
会場には八代将軍吉宗が家臣を一喝するどアップの生原稿が「バーン!」と飾られており、
ファンなら思わずひれ伏してしまいそう。まったく、すごい原稿を持ってきたもんです。

アニメ部門の展示では『時かけ』の予告編が大きなディスプレイで流されていましたが、
貞本氏の設定画や細田監督の絵コンテは残念ながらコピーでした。
他に目を引いたのは、17日から劇場公開されるA・ペトロフ監督の『春のめざめ』。
印象派絵画をそのままアニメ化したような映像は、CMでご覧になった方もいると思います。
これはぜひ見に行きたいですねぇ。ちなみに公式サイトはこちら
会場には監督の原画もいくつか展示されていましたが、繊細なタッチがすばらしかったです。
今ジブリ美術館で原画展が行われているそうですが、どうせなら一般客が見られるところで
やってくれないもんですかね。あそこはただ入るだけでも一苦労ですから。

そうこうしているうち、いよいよ『時をかける少女』の上映時間になりました。
久しぶりに見る映像は少々フィルムが痛んでおり、それが懐かしさを感じさせるところも。
明らかに見る側の思い入れでしかないのですが、夏の劇場公開時に見た自分にとっては、
あの時間にもう一度引き戻されていくような錯覚を感じました。
映像という記憶と、それを見ることにより繰り返される体験。これこそ『時かけ』という作品、
そして「映画」というメディアが具現化しようとするものなのだと、私は考えます。

そしていよいよ、「アニメ部門受賞者シンポジウム」へ・・・ということで、次回へ続きます。
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GoFaバザールからOFF会へ

2007年02月04日 | イベント・観覧レポート
2/3は春日さんと朝比奈さんに国立新美術館の企画展示に誘われたのですが、
同日に秋葉原の「とらのあな」で開催中の「GoFaバザール」で実施される
村田蓮爾さんのサイン会に行くため、残念ながらご辞退。
当日の混雑状況では参加できるか不安でしたが、無事にサインがもらえました。
参加者が購入したカレンダーにサインを入れつつ、気さくに会話する村田さん。
短い間でも作家本人の人柄が垣間見られるのが、この種のイベントの楽しさです。
カレンダーの図柄には村田さんがかつて手がけたキャラの他、意外な絵もあって
ちょっと得した気分になりました。

カレンダー末尾にはキャラクターデザイナーとして関わっていたGONZOのOVA企画、
『マルドゥック・スクランブル』の製作中止についてのコメントも。
村田さんご本人だけでなく、映像化を期待していたSFファン、アニメファンにとっても
残念な結果となってしまいましたが、権利関係が整理できればぜひデザイン関係を
まとめて発表していただきたいもの。
冲方さんがOK出したら、なんとかならないかな・・・そういう問題だけじゃないか。

会場にはGoFaゆかりのイラストレーターさんの作品の他、村田さんのカレンダーで
描かれている自転車「コードライナー」の実物や同じコードラインシリーズのソファ、
「コードチェア」なども展示中。
イラストから実用品として立体化されたこれらの品も「日本の表現力」の成果として
興味深いものだと思います。
国立新美術館の展示や、八谷和彦さんのプロジェクト「Open Sky2.0」といった企画と
比較してみるのも、なかなか面白そう。
会場のスタッフに尋ねてみれば、アイテムの説明などが聞けるかもしれません。

GoFaバザールの後は、秋葉原の街で古本屋などを物色。
美樹本さんのサイン入りイラスト集が出ていたので、つい買ってしまいました。
(残念ながらトップ関連のものではありませんが。)
その後は新宿にて美術館組の二人と合流、バーに移動して飲み会に。
スタートはお題の「攻殻機動隊SSS vs Black Lagoon」 にちなんで、春日さんと私は
「バラライカ」というカクテルを注文、朝比奈さんは弱めのストロベリー系で乾杯。
双方が見てきたものの報告を行った後は、もうなんでもありの展開に突入です。
お酒と食べ物の話、神山さんの作風、バラライカ姐さんの経歴から銃器の話に至るまで、
話した内容も酒の量も相当なものになりました。
こちらの注文に合うカクテルを次々と用意してくれたバーテンダーのIさんをはじめ
お店の皆さんのサービスも良く、とても楽しい時間を過ごせました。

企画してくれた春日さんにいつも声をかけてくれる朝比奈さん、ありがとうございます。
次のネタができたら、またやりましょう。
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青山まで行ってはみたものの

2006年12月19日 | イベント・観覧レポート
日曜は「よつばと!展」を見に表参道くんだりまで出張ってきましたが、
GoFaのあまりの小ささにビックリ。
デパートの喫茶コーナーよりも小さいスペースでは、展示物の数など
たかが知れてるというものです。
それでも生原稿が見られたのはよかったですが、いかんせん数がねぇ・・・。

会場には新作絵本を原寸大化したパネルを展示して、観客が絵本の中に
入ったような気分を味わえるという趣向。
来場者は皆嬉々として、よつばと一緒の写真に納まってました。
あのパネルのよつばも原寸大なんだろーけど、そのまま商品化しても
結構売れそうな感じです。家のリビングとかに置いたらなごみそう。

他には来年のカレンダーの元になった写真のパネル展示や、CDアルバムの
ブックレットに使われたイラストの展示がありました。
カレンダーの写真は実写の風景や人物とよつばのイラストをCG合成したもの。
いかにも実在しそうに風景に溶け込んだよつばの姿が楽しかったです。

昔PARCOで開催された「FLAT展」のイメージが頭にあったせいか、もっと
大々的な展示を期待していた自分としては、少々残念でした。
まあ入場料500円で、うち290円はコーヒーショップでの1ドリンク代なので
金額に見合ってるのかもしれませんが。
そのドリンクも、会場外のコーヒースタンドで飲む形式になってるのが
よくわからないところなんですけどね。
「ドリンク意味ねーなー!」とか言ったら、やっぱりマズイのかな?

写真のポスターは欲しかったんですが、会場では売ってませんでした。
あまりグッズが無かったぶん、せめてこれだけは販売して欲しかった・・・。
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GoFaで「よつばと!」展が実施中

2006年12月15日 | イベント・観覧レポート
「LASTEXILE」がらみで何気なくGoFaのHPを見ると、知らない間に
「よつばと!」展が開催されてました。
サイン会の整理券も限定グッズのマグカップも既に無くなってて
かなり寂しい状況ですが、気づいたからには行こうかなと思案中。
あずまきよひこ氏の絵は年々うまくなってる気がするので、展示で
4年の連載期間中における変遷が見られたら、面白いのですけど。

なんて記事を書きつつshamonさんの「ひねもすのたりの日々」を見たら
『時かけ』がメディア芸術祭のアニメ部門大賞を受賞との事。
こりゃめでたいってんで受賞作の一覧を見に公式HPへと飛んでみると、
マンガ部門では「よつばと!」が優秀賞を受賞。実にタイムリーな話ですな。
エンターテインメント部門では『大神』が大賞を獲得、これもめでたい事です。
攻殻SSSはもう少し上に食い込んでも良かったとは思いますが、これについては
DVDの発売が遅れた為、世論の盛り上がりが足りなかったということで。

夏の大作は世論が盛り下がっちゃったので、獲れなくてもやむなしでしょう(^^;。
各所で議論だけは盛り上がってた気もしますが・・・。
まあそれについては『トップ2』にも同じことが言えるんですけどね。
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今年も夏コミに行ってきました

2006年08月12日 | イベント・観覧レポート
昨日は例年通り、夏コミに行ってきました。
最近はもう知り合いのブースに顔を出すだけですが。
今回もALIASさんと朝比奈さんの合体スペースにお邪魔して
トップとか時かけとかゲド戦記とかの話をしてました。
毎度の如くしゃべりすぎてしまって、ALIASさんと朝比奈さんとこの
副司令さんには、大変申し訳ないと思ってます。
残念ながら朝比奈さんは今回不参加、サークルも今後しばらくは
活動休止とのことですが、復帰に向けて力を蓄えて欲しいです。
それまではALIASさんのところで会えるといいですね。

ALIASさんが昔さしあげたトップ団扇を持ってきてくれてたのが
うれしかったです。なんて物持ちのいい方なんだろう。
本は駆け込みで作ったワリにはよくできてましたが、
次は総集編じゃなくて、完結編を出してください(笑)。
副司令さんはリボンの騎士の絵柄のTシャツをさりげなく着用。
会場を意識しつつも狙いすぎないコーディネイトで、しかも
普通に似合ってるというのが良かったです。
おまけにコストがあまりかかってないというのが見事(笑)。

ナディアサークルの方や春日希望さん、コミケスタッフで
押井ファンの方など、お付き合いのある方以外とも話ができて
短いながら楽しい時間を過ごせました。
コミケはやっぱり自分にとっての「祭り」なんだなぁと、
改めて感じたものです。ありがとうございました。
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