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「恨(ハン)」の影響を受けた韓国キリスト教  

2024-05-09 04:00:00 | キリスト教国の歴史と現在 韓国
鈴木崇巨先生が韓国のキリスト教成長の要因を独自に調べておられた時、

韓国の民族性の中に「恨(ハン)」の影響だということが分かったといいます。

それはアメリカの改革派の牧師でJ・T・キム牧師が

オランダの大学に提出した博士論文

「韓国におけるプロテスタント教会の成長」(1996)で

韓国にあったシャーマニズム、アニミズムの影響を

韓国のキリスト教会は強く受けていると論証した論文を読まれ、

鈴木牧師は更に研究されていくと純粋な民族性が強く影響していることに

気付かれたのです。

確かに日本の宗教もシャーマニズム、アニミズムが

今でも強く支配していますが、日本の場合、

天皇を中心とした日本教が強く支配し、キリスト教の成長を阻害しています。

しかし、韓国は

1・国家の分断

2・李王朝の崩壊

により、日本とは大きく異なるシャーマニズム、アニミズムが残り、

それが韓国のプロテスタントに影響を与えていった可能性があります。

では韓国の「恨(ハン)」とは何かです。

「恨(ハン)」の人類学」(チェ・キルソン著)で「恨(ハン)」という漢字は

韓国人の民族性を表しており、

500年間の封建制度で抑圧された民衆でしたが、

その次に日本人の銃で支配(朝鮮総督府)され、

「永久的な絶望が生んだ諦念と悲哀の情緒」を持つようになった

その気持ちが、「恨(ハン)」の意味するものだというのです。

しかし、鈴木牧師は更に調べていくと韓国に儒教が入る前から

地理的にも気候的にも韓国の人たちは「純粋さ」があって、

そこに儒教が入って、それは韓国独自のキリスト教の

神学や保守的キリスト教を開花していったのではないか、

と推測されています。

私はその見解は正しいと思います。

そしてそれを裏付ける見解は韓国のメソジスト派のキム・イクオン牧師も

「韓国国民性から見た韓国教会成長の研究」でやはり

「純粋さを求める国民性」だと成長要因を書いておられるそうです。

他にもいろんな研究発表がなされていて

・永遠を求める気性

・創造性

・犠牲的精神

・自由奔放


などがあげられると言います。

しかし、私の見解は上記でも書きましたように神は、日本帝国を用いて、

李王朝の崩壊をなさしめたことが最大の要因ではないかと思います。

もしも日本占領下において、マッカーサーが日本から天皇制を取り除き、

アメリカのキリスト教を移植したら、韓国を遥かに超えた

キリスト教会の成長があったはずですが、それを止めたのが日本教であり、

それを担ったのが無教会の指導者たちであったのです。
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