バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

主を決して忘れないように 05 荒れ野において、神を体験すること 03

2024-06-27 04:00:00 | 聖書の中なかの聖書 申命記
申命記
6:10 あなたの神、主が先祖アブラハム、イサク、ヤコブに対して、

あなたに与えると誓われた土地にあなたを導き入れ、

あなたが自ら建てたのではない、大きな美しい町々、

 6:11 自ら満たしたのではない、あらゆる財産で満ちた家、

自ら掘ったのではない貯水池、自ら植えたのではないぶどう畑とオリーブ畑を

得、食べて満足するとき、

 6:12 あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出された主を

決して忘れないよう注意しなさい。

 6:13 あなたの神、主を畏れ、主にのみ仕え、その御名によって誓いなさい。

 6:14 他の神々、周辺諸国民の神々の後に従ってはならない。

 6:15 あなたのただ中におられるあなたの神、主は熱情の神である。

あなたの神、主の怒りがあなたに向かって燃え上がり、

地の面から滅ぼされないようにしなさい。

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15節の「 あなたのただ中におられるあなたの神」についてですが、

おそらく神の裁きと赦しを含みます。

それは、神があなたのただ中におられ、

それは大きな恵みであると同時に、聖なる神であるからです。

私たちを裁き、そして聖くしてくださるお方であることを指しているのです。

この神観は、モーセの時代ではなかったことです。

申命記では、神の内在が全面に出てきており、

それは神の愛が神に対して語られているからです。

それが神の内在ということです。

モーセ時代も神が神の顕現があり、律法の授与がありました。

その時にモーセに対して神は「モーセよ、モーセよ」

と呼び掛けておられる神でしたが、

この15節では、「 あなたのただ中におられるあなたの神」

として書かれているのは、いかにも申命記ならではの神観といえます。

さらにその神は、「熱情の神」なのです。

そしてその神は、「主の怒りがあなたに向かって燃え上がり、

地の面から滅ぼされ」る神であり、

それがあなたがたの上に起こらないようにしなさいといいます。

それではどうするのか。

それは十戒をあなた自身が心と体に刻み込んで、厳守せよというのです。

それは預言者たちが神の裁きを告げたことに通じます。

ゆえに申命記史家は預言者たちの働きと連動しているのです。

それは預言者たちこそ、「熱情の神」を指し示したからです。

つまり神は愛するがゆえに裁き主として臨まれるからです。


イザヤ書
37:31 ユダの家の中で難を免れ、残った者たちは再び根を下ろし、上には実を結ぶ。
 37:32 エルサレムから、残った者が/シオンの山から、難を免れた者が現れ出る。万軍の主の熱情がこれを成就される。


私たちは熱情の神を体験していきましょう。

この神の体験なくして、信仰を聖く、固く維持することはできません。

もし肉で神の業を仕上げようとするならば、

必ず、「あなたに向かって燃え上がり、地の面から滅ぼされ」てしまうのです。

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