バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

第7章・断食は国家の運命を変える 01 ヨナとエステル 

2022-10-15 04:00:00 | 「カミング・リバイバル」 ビル・ブライト著
断食と祈りは、個人や教会を変えるにとどまらず、国家の方向性も変えることができる。

ヨナが、裁きが差し迫っているという神の警告を携えてニネベの街に言った時、王は断食を布告した。


ヨナ書
◆ニネベの悔い改め
3:1 主の言葉が再びヨナに臨んだ。

3:2 「さあ、大いなる都ニネベに行って、わたしがお前に語る言葉を告げよ。」

3:3 ヨナは主の命令どおり、直ちにニネベに行った。ニネベは非常に大きな都で、

一回りするのに三日かかった。

3:4 ヨナはまず都に入り、一日分の距離を歩きながら叫び、そして言った。

「あと四十日すれば、ニネベの都は滅びる。」

3:5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者も身に粗布をまとった。

3:6 このことがニネベの王に伝えられると、

王は王座から立ち上がって王衣を脱ぎ捨て、粗布をまとって灰の上に座し、

3:7 王と大臣たちの名によって布告を出し、ニネベに断食を命じた。

「人も家畜も、牛、羊に至るまで、何一つ食物を口にしてはならない。

食べることも、水を飲むことも禁ずる。

3:8 人も家畜も粗布をまとい、ひたすら神に祈願せよ。

おのおの悪の道を離れ、その手から不法を捨てよ。

すぐさま、人々は罪を嘆き悲しみ始めた。

そして、彼らの断食を伴った悔い改めは、恵み深い神の御心にかなった。

ヨナ書
3:10 神は彼らの業、彼らが悪の道を離れたことを御覧になり、思い直され、宣告した災いをくだすのをやめられた。



イスラエルが捕囚の民となってペルシアの地にいたとき、

神がその民に対して、救いの手を延べられたことを知っている。

ハマンという名のよこしまな男が、高い政治的地位に就き、ユダヤ人を根こそぎ滅ぼすように王を説得した。

王は知らなかったが、彼の妻である王妃エステル(注・01)はユダヤ人であった。

彼女は「祈りと断食には歴史を変える力がある」という前例を残した。

それは後に続く、全世代のにとって模範となった。



エステル(注・01)
エステル(ラテン文字表記:Esther, Ester)は、旧約聖書にある歴史物語『エステル記』の主人公であるユダヤ人女性。ユダヤ人モルデカイの養女エステルはペルシャ王アハシュエロス(クセルクセス1世、在位紀元前485年 - 紀元前465年)の妃となる。ハマンユダヤ人全ての殺害を決める。その日はくじ(プル)によってユダヤ暦のアダル月13日と決められた。モルデカイに助けを求められたエステルは、すべてのユダヤ人のため決死の覚悟をし、王に自分がユダヤ人であることを明かし、ハマンの姦計を知らせた。王はこれを受けてハマンを処刑、モルデカイは高官に引き上げられた。ハマンは自分で用意した処刑具で自分が処刑されることになった。これを記念して、ユダヤ暦アダル月14日と15日はプリム祭という祭日になっている。


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