本当の絶叫マシーン

絶叫マシーンが好きだ。あの疾走感、爽快感が好きで、急な降下の時の○玉が持ち上がる感じが好きだ（下品ですんません）。でも、それらは全て「安全」に裏打ちされているから素直に楽しめるもので、「安全」が確保されていなかったら、とてもじゃないが楽しめない。好きになれない。だって、一歩間違えたらあの世行きの危険性を秘めているのが絶叫マシーンの怖いところだ。そして、「安全」が確保されていなかったマシーンが、一人の人間を死に至らしめた。

ジェットコースター：シート外れ１人死亡、多数負傷　大阪

シートが外れ、３人が落下した。

大阪の遊園地でコースター脱輪、１人死亡２１人けが

　５日午後０時５０分ごろ、大阪府吹田市千里万博公園の遊園地「エキスポランド」で、走行中のジェットコースター「風神雷神２」（６両編成、乗客２２人）の２両目の車輪が脱落し、車体が左側に傾いて、レール沿いに設置された緊急避難用通路の鉄柵に衝突した。

　この事故で、２両目に乗っていた２０歳代の女性が鉄柵に首を挟まれるなどして即死したほか、男女２人が重傷、１９人が軽傷を負った。また、事故を目撃した１２人が気分の悪さを訴え、病院で手当てを受けた。

　府警捜査１課と吹田署は、安全管理態勢の不備が事故につながった可能性があるとみて、業務上過失致死傷容疑で調べている。

　調べなどでは、コースターは定員２４人。立ったまま乗車し、全長１０５０メートルのコース上を最高時速７５キロでアップダウンを繰り返す。事故の際は、本来の停車位置の約２００メートル手前で２両目の車軸が折れ、そのまま約１００メートル走行した地点で脱輪。車輪はその後、車体から外れて地上に落下していた。









これは・・・酷い・・・。
平均時速５０キロくらいのマシーン。そのマシーンに乗っている人間が、首を鉄柵にぶつけたり挟んだらどうなるか。簡単です。首が飛びます。ギロチンと同じ要領だ。
当たり所が悪かったら、さらに悲劇だ。顎から首にかけて激突すれば、顎を砕かれた上で首がへし折れる。

上記の記事では、落下時に鉄柵にぶつかった～となっているが、どうやら落ちきれずに引きずられる感じで挟まったっぽい。
そして、二人は地上へ真ッ逆さま・・・。

また、即死現場を見た人間の多くは気分を悪くしているのを鑑みると、かなりエグイ死に方だったのかもしれない。

死んだ方に、ご冥福をお祈りいたします。

それにしても・・・あってはならない事故が起こってしまったわけだ。

例え話なんかで、

「途中で落っこちたら怖いよなぁ」

なんて話すけど、それは遊園地の安全管理を信じていればこそ出来る例え話。
その安全管理がなされてないとは・・・この遊園地だけの話かもしれないが、それでもこれからは絶叫マシーンには素直に乗りにくい。


また、遊園地側が絶叫マシーンが、ただのアトラクションではなく、「乗客の命を危険に晒している」アトラクションであることを、もう一度自覚するべきだろう。この遊園地に限らず、全ての遊園地が。