愛煙家の多事総論

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腐海に沈む

2008-01-07 20:37:36 | 国際情勢
宮崎駿作品の、「風の谷のナウシカ」。その作中で「腐海」と言う言葉が出てくるが、実生活でもこの言葉を使ったりする。部屋がゴミで溢れていたりする時に、「まるで腐海だな」なんて言い方をした人は、結構居るんじゃないだろうか。が、部屋ならともかく、都市一つがゴミに埋もれてしまったら、比喩ではなく本当に「腐海」である。イタリアの有名な観光都市の一つであるナポリが、今ゴミに埋もれようとしている。

ナポリ「ゴミの山」に、回収作業が停止

 美しい景観から観光地として世界的に有名なイタリアのナポリ。そのナポリが今、「ゴミの山」と化しています。

 町中にあふれるゴミの山。その量は10万トンとも言われています。ナポリでは、慢性的に不足していたゴミの集積場が一杯になり、先月21日ついに、ゴミの回収が停止しました。

 衛生上の問題も指摘されるほか、一部の市民が路上のゴミを燃やしているため、煙や有害物質などによる健康被害も懸念されています。

 閉鎖されていた他の集積場を再開する案や、新たな集積場を作る計画は周辺住民の猛反対で実行できず、ゴミの回収が再開されるメドは立っていません。(07日11:21)



古都ナポリが、まるでスラム街のようにゴミが溢れ、ゴミを燃やす炎が充満し、病原菌が蔓延る町になってしまった・・・。
昔ナポリを訪れたとき、その風光明媚さに

「うほほーーーーい!」

と叫びながらイタリア美女をゲフンゲフンしたものだ。でも、それは町が綺麗だから美女が更なる美女に見えたのであって、町が汚かったらさほど綺麗に見えなかっただろう。
掃き溜めに鶴~なんてことわざがあるが、冷静に考えれば掃き溜めの鶴って、鶴だとしてもやっぱ汚いよ。だって、掃き溜めに塗れてるわけだし。

そんなこんなで、ゴミ問題が一向に解決しそうに無いナポリ。新しい処理場も作れず、ゴミはたまり、人心は荒み、果てはどこへ向かうやら・・・。

イタリア好きとしては、事態の好転を祈るばかりだ。



でも、これは何もナポリに限った話でもない。
世界でも有数のゴミどころ、東京だって、いつ処理施設が満タンになるか分からない。
そうなったら大パニックである。かさばるペットボトル、腐臭を放つ生ゴミ、燃やせば良いやの気持ちで燃やす燃えるゴミ、充満する煙・・・。

「まさかそんなのあるわけねーw」

って人もいるだろうけれど、例え0,1%でもそうなる可能性があるのならば、それに対して備えをしておくのが人間の智恵ってものだ。
生ゴミをエネルギーに変換するようにしたり、ペットボトルや紙を徹底的にリサイクルしたり。

個人で出来ることは、せいぜい分別をしっかりするくらいのものだが、それでも東京都民1000万がそれをしっかりとやれば、大分マシになるし、また「もったいない」精神でもって、むやみやたらとゴミを増やさないようにすれば幾分かはゴミの量も減るだろう。

地球の資源は有限だ~とよく言われるが、土地だって有限なのだ。ひたすらゴミを埋め立てれば良い、という考えはもう転換しなければならないのだろう。



とは言い条、今日も自分はペットボトルをリサイクルではなく、潰して「燃えないゴミ」に放り込んだ。
だって、リサイクルゴミ箱が家の近くに無いんだ!!


リサイクルゴミ箱ももっと増やして欲しいなぁ。



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