心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

草枕

2012-02-02 23:10:14 | 日記
「神様のカルテ」に主人公のイチの愛読書と書いてあったので、
今、読んでるけど、難しい漢字が多くてなかなか難しい作品だなぁ。

漱石の作品は巻末の注解を見ながら読まないと、内容を正確に
把握するのが難しいよね。

浪人時代から大学生時代にかけて、漱石の作品はほとんど
読んだので、この「草枕」も一度は読んだはずだけど、
「山路を登りながら、こう考えた」で始まる冒頭の数行以外は、
こんなストーリーだったかなぁと思ったよ(笑)

中に出てきた次の詩はいいなぁと思ったけどね。

独座無隻語  どくぜせきごなく
方寸認微光  ほうすんびこうをみとむ
人間徒多事  にんげんいたずらにたじ
此境孰可忘  このきょうたれかわするべけん
会得一日静  たまたまいちにちのせいをえて
正知百年忙  まさにひゃくねんのぼうをしる
遐懐寄何処  かかいいずこにかよせん
緬邈白雲郷  めんばくたりはくうんのきょう

注解には、この詩の大意が書いてあるよ。

この静かな世界に独り黙然として座っていると、
心の奥底にかすかな光明が感じられる。

思えば人の世はあまりにも多事煩雑であるが、
この閑静な境地もまた忘れがたい。

たまたま一日の静安を得て、
人生がいかに多忙であるかと知った。

このはるかな思いをどこに寄せたらよいであろうか、
ただ悠久な大空のみがそれにふさわしい。

漢詩は漢字の中に情報を凝縮できていいなぁと思ったよ。

さて、残り約30ページ、最後まで読み終えないと。

余談だけど、本は読み始めたら途中でほうりだすのが
イヤな性格なんだよね~

この性格で失敗したのがトールキンの「指輪物語」。

文庫本で9冊という長編だったけど、いくら読んでも面白いとは
感じなかったんだよね。でも、人気のある作品だから、きっと
どこかで面白くなるだろうと信じて、最後まで読み切ったけど、
予想が裏切られた思いがしたよ(笑)

この作品が面白かった人はいるのかなぁ・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿