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効かない「薬用化粧品」

2005年05月31日 | コスメ
以前はけっこう買っていた「薬用化粧品」。
こう書いてあったら、やっぱり「薬」だと思っちゃいます。
これらは、正式には「医薬部外品」と呼ばれます。
やっぱり「薬」っぽいですね。
じゃあ、薬の成分が入っているかというと、必ずしもそうじゃないんです。

化粧品が「医薬部外品」の認可を取るためには、生産ラインを通常の化粧品とは別にしたり、効果について”通常の化粧品とはココが違う”というデータを出さなくてはなりません。

「だから”効く”んでしょう?」

ところが、効果については「緩慢であること」が条件なのです。
はっきり言ってしまうと「効かなくてよい」ということ。
効いてはかえって困るんです。販路が制限される「医薬品」にカテゴライズせねばならず、さらなる実験、臨床データを要求されてしまいます。
だから、”誤差の範囲内”程度のデータで審査を通ってしまうんです。

いちばん手っ取り早く「医薬部外品」の認可を取れるのは、殺菌剤を入れて”殺菌効果がある”と言うことだそうです。
美白化粧品なんかもそうですね。普通の乳液やクリーム、美容液などにごく少量のハイドロキノンを入れれば、「医薬部外品」になるのは簡単です。

問題なのは、「医薬部外品」は、全成分を表示しなくていいことです。
表示しなくてはならないのは、旧来の”表示指定成分”のみ。
それ以外は、何が入っているのか分かりません。
だから、成分を知られたくない化粧品の”隠れ蓑”になっているんです。

2001年の全成分表示義務化以後、「薬用化粧品」が目立つようになったのには、こんな背景があるのだということも知っておくべきでしょう。


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