ビロウな話で恐縮です日記

日常の隙間を埋める試み
と仕事情報

もしもし

2011年08月30日 11時16分26秒 | 日常
先日、夜遅くに携帯が鳴った。
画面を見たら「ユーザー非通知」だったが、いつも「ユーザー非通知」でかけてくる叔母だろうと思い(叔母は自身の携帯の設定がうまくできないらしい)、
「もしもし」
と電話に出た。
すると若めの男性の声が、
「あ、どうもー。一週間ぐらいまえに、ツーショットでつながったものですけど」
と言う。
まったく聞き覚えのない声だったので、十中八九まちがい電話だと気づいたが、知人だという線も百パーセントないわけじゃなかろう。一週間ぐらいまえに会った男性がいなかったか、必死になって脳内検索する。
同時に、「ツーショット」とはなんなのかが気になった。
ショットグラス二杯ぶんてこと? ちがうよな。
なぜかそのとき、稲妻のごとく「ツーショット・プリクラ」という言葉が連想された。たぶん、「アイドルのデビューまえのツーショット・プリクラが流出し……」などという芸能記事を読んだことがあったからだろう。
そこで、一緒にプリクラを撮ったことのある相手からの電話なのかもしれぬと思い、プリクラ絡みの記憶を必死になって脳内検索したのだが、私は生まれてからいままでプリクラを三回ぐらいしか撮ったことがなく、しかも最後に撮ったのは十年以上まえであることが判明した(さらに言えば、むろんのことそれはツーショットではなかった)。
また、最前から検索をつづけていた「一週間ぐらいまえに会った男性がいなかったか」という事案についても、「すみません、どこをどう探しても、そのような記憶は見当たりませんでした」との報告書が、脳内検索隊から提出された。
私は(殺伐としたふたつの検索結果にやや屈辱を覚えつつも)自信をもって、
「どちらにおかけですか? 番号をおまちがえだと思います」
と相手に告げた。
すると若め男性は、
「あれ、おかしいな」
などとひとしきり困惑していたが、
「まあいいや。もしお時間があったら、ちょっとお話ししませんか」
と持ちかけてきた。
自分でもまったくどうかしていると思うが、ここに至ってようやく私は、
「これもしかして、エロ関係ていうか欲望関係のまちがい電話!?」
と事態を正確に認識できた。
あわわしながら、
「いえ、本当にすみませんけど、おかけまちがいですし、お話しできません。あしからず」
と答える。
ふぃー。電話を切った私は、落ち着いて考えをめぐらせてみた。
「ツーショット」って、ツーショットダイヤルのことじゃないか! なんだよ、プリクラって! 
しかしあいかわらず、ツーショットダイヤルの仕組みはいまいちよくわからないままだったし、「いまどき電話で出会いを求めるひとっているのかな」というのも気になったので、ウィ○ペディアにおうかがいを立てることにした。
以下、ウィキ○ディアより引用。

(引用者註:インターネットの普及以降、ツーショットダイヤルは衰退したが)SMやスカトロといった特殊マニア向けのツーショットダイヤルは依然男女ともに、気軽に話せると根強い人気。

……え?

日常

2011年08月28日 01時00分39秒 | 日常
またも日記をさぼっている。いったい私は日々、なにをしてるんだろう。
最近の日常を思い返してみよう。
昨日(正確に言うと一昨日)は火宅二号近辺が豪雨に見舞われ、道路から二号の敷地内に大量の雨水が流れこむ。
二号は二階にあるにもかかわらず、配水管が逆流したのかなんなのか、
トイレに入ったらごぼごぼいっている。
これはさすがにまずいのではないかと思い、
道路と敷地のあいだに板とブロックで堰を作る。
豪雨のさなかでの作業でびしょ濡れになり、
「そういえば私は、チャールズ父さん(大草原の小さな家)のような頼りになる
夫だったり父だったりが欲しかったのに、気がつけばなぜか自分がチャールズ父さんになっている……」
という事実に直面せざるを得なかった。
疲れたので早めに就寝。
本日(正確に言うと昨日)の朝、さわやかに目覚め、台所で力うどんを作っていたら(入れなくてもいい餅など入れるから太る)、
隣家のちびっこ(幼稚園生ぐらいの男子)の、
「うんこ出たー!」
と、全世界に向けて報告するがごとき声が聞こえてきた。
そいつぁよかった、と心で祝福する。
日が暮れてから、友だちにもらった「I♡BL」と大書されたTシャツを着て、
BL猛者たちとの読書会に参加した。
コジャレた店で開催されたうえに、その店まで行くには当然電車に乗らねばならず、
なにか大きなミッションをクリアしたような気持ちになった。

……日々、特になにもしていないことが判明した。

掲載誌など(7月22日~8月25日)

2011年08月24日 11時11分41秒 | 情報
読売新聞 8月9日夕刊 エッセイ「最弱のマナー」
「CREA」9月刊(文藝春秋) テーマ=私たちが手放せない永遠の名作
  おすすめの三冊を紹介
「クロワッサン」9月10日号(マガジンハウス) インタビュー「展覧会へようこそ~鬼海弘雄写真展」
前川直哉さん『男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで』(筑摩書房) 書評 共同通信社より配信中
杉本亜未さん『ANIMAL X』第八巻(集英社) 特別寄稿「それでも世界と人間を愛する」
ゲッツ板谷さん『やっぱし板谷バカ三代』(角川文庫) 解説

 ※「週刊文春」で『まほろ駅前狂騒曲』連載中

                                  (パ)
       

手弁当

2011年08月12日 01時35分10秒 | 日常
身内の恥をさらすことになるが、あまりにも衝撃だったので記す。
先日、弟と話していて、
「手弁当で馳せ参じたそうだよ」
と言ったところ、弟は「手弁当」の意味を「手作り弁当」だと解釈したらしく、
「どんな弁当を食わせたんだよ! 迷惑だろ、そんなの」
と応じてきた。愕然とした私は、「手弁当」の正確な意味を愚弟(と、この際呼んでもかまわないだろう)にこんこんと説明した。
すると愚弟は、
「だったら『ボランティアで』とか『自腹で』とか『好意で』とか言えばいいだろ。なんだよ、『手弁当』って。賭けてもいいけど、そんな言葉、いまの学生は知らないぞ。ま、俺はとっくに学生じゃないけど」
と開き直る。
全国の学生さんに謝れ、愚弟よ……!
己れの語彙の少なさに恥じ入れ、愚弟よ……!
以前も、「琴線に触れる」という言いまわしが通じず唖然としたことがあったが、いったいこの男は大丈夫なんだろうかと、愚弟の行く末が案じられてならぬ。
ここ数ヵ月、愚弟と私は喧嘩をしており、ほとんど口をきいていなかったのだが、衝撃の余波で心の壁が崩れ落ち、「かわいそうだから、仲直りしてあげよう」と思ったほどだ(「べつに仲直りしてくれなくてけっこうだ」と愚弟は思うだろうが)。
手作り弁当って……。あほや。ぷぷぷ。