ビロウな話で恐縮です日記

日常の隙間を埋める試み
と仕事情報

ミンスカ氏の名言

2009年02月18日 00時19分03秒 | 日常
 怒りを炸裂させてしまったことにしょんぼりしていた私に対し、ミンスカ氏が放った名言。
「いいんですよ、怒っても。わたしなど、誤爆しても怒っています! その点、ブッ○ュにも引けは取りませんね!(鼻息)」
 誤爆しても怒る!
 その境地には到底至れそうにない。


草餅

2009年02月17日 23時29分08秒 | 日常
「草餅」という名の男がいる。いや、私が勝手に命名しただけなのだが。なぜ彼が「草餅」と呼ばれるに至ったか、ここに記しておこう。
 草餅氏と私は、仕事上でちょっと齟齬が生じたのだ。というか、私が一方的に、怒りの長文メールを出した。出した直後に、「ああ、こんなに怒る筋合いではなかった」と深く反省し、しょんぼりした。
 しょんぼりした私を気遣い、ジェントルマンな草餅氏は、九州に旅立つ私を新幹線の駅まで見送りにきてくださった。怒りの長文メールをぶつけられたにもかかわらず、なんと大人な態度であろうか。私の恐縮は最高潮に達した。
 ところで、我が担当編集者ミンクとスカンク氏も、九州に同行してくださった。ミンクとスカンク氏は、草餅氏に事前に、
「新幹線の車内で甘いものを食べたくなる気がするので、桜餅を買ってきてくれないか」
 と依頼していた。草餅氏は、
「了解した。桜餅は十個でいいか」
 と言った。ミンクとスカンク氏は、
「いや、九州に行くのは三人なので……(十個は多すぎる)」
 と答えた。
 さて、草餅氏は新幹線の駅にて、私にひとつの包みを手渡してくれた。
「草餅です。車内で食べてください」
 と。お礼を言って受け取った瞬間、「重いな」と思った。ずしりと持ち重りがする。かたわらにいたミンスカ氏は、「桜餅と言っておいたのに、なぜ草餅に変更したんだろう」と、ちょっといやな予感がしたとのことだ。
 車内で、草餅氏からいただいた包みを開いた。
 驚愕した。
 草餅が十五個も入っていたのである!
 これから旅に出るのは三人(ミンスカ氏、パンイチ氏、私)だけなのに、草餅が十五個!
 しかも賞味期限は本日中!
 さらに、きな粉とか白蜜とかをかけて食べる仕様になっている!
 ……道中に食すものとして、この重さと量と仕様はいかがなものか?
 我ら三人は、新幹線の座席のテーブルを埋めつくす草餅を見て、爆笑してしまったのであった。
 すごい、すごすぎるよ、草餅氏……。
 なぜ、草餅氏は桜餅ではなく、草餅を十五個も差し入れようと思い立ったのか。私の推測はこうだ。
「ミンスカくんは、『桜餅を』と言ったが、草餅のほうが腹がいっぱいになるのではないか。よし、桜餅はやめて、草餅を買っていこう。それにしても、俺が『十個でいいか』と聞いたとき、ミンスカくんが『三人なので』と言葉を濁したのはなぜだろう……。そうか! 十個は三で割り切れない! 一個余って、喧嘩になってしまってはいけない! となると、三で割り切れる九個にすべきか? いやいや、九は『苦』に通じる。数がよくない。では、十二個か? いやいや、十二を三で割ると、四になってしまう! 四は『死』に通じる。数がよくない。ええい、十五個だ! 草餅十五個ください!」
 たぶん、こういう思考の変遷をたどって、草餅氏は「旅立つ三人への差し入れに草餅十五個」という、常識を軽々と凌駕する行動を取ったのだと思われるのだ。
 テーブルにひしめく草餅の迫力を目の当たりにし、草餅氏に対して少しだけ残っていたわだかまりが、みるみる氷解していくのを感じた。あ、ちっちゃいことで怒ってた自分、マジでちっちゃかったな、と。人間たるもの、いついかなるときも草餅十五個分の度量を備えねばならないなと、素直にシャッポを脱いだ。
 草餅氏に完敗&乾杯だ!

舞台&映画『風が強く吹いている』

2009年02月17日 23時13分43秒 | 出来事
舞台『風が強く吹いている』が、福岡で無事に千秋楽を迎えました。
各地の劇場にお越しいただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました。
福岡にうかがったのですが、またも涙してしまっただよ……。
素晴らしい舞台にしてくださったスタッフ・キャストのみなさまに、深く御礼申しあげます。
お疲れさまでした! どうもありがとうございました!

映画のほうも、クランクアップいたしました。
大分のロケにお邪魔させていただきましたが、
こちらもとてもいい映画になりそうな予感です。
スタッフ・キャストのみなさまの熱意がすごいです。
それから、大勢のエキストラのみなさんが、沿道で熱心に応援シーンを
演じてくださっていました。
本当にどうもありがとうございます。
今後は編集作業に入られるとのことですので、
また情報を入手しましたらお伝えするようにいたします。

そして、一週間に二度、九州に行った私は(移動はもちろん新幹線)、
体重がいよいよMAXになりよった。
危険すぎるよな、九州のうまい飯。

ビロウが本になっただ

2009年02月05日 06時32分46秒 | 出来事
ここで付けていた日記が、『ビロウな話で恐縮です日記』というタイトルもそのまま、太田出版から刊行されています(本に収録された期間の日記は、ネット上からは削除しました。すみません)。
今回のカバーは、中村明日美子さんに描いていただきました! お忙しいところ、本当にどうもありがとうございます。もうもう、すんごくかわいい絵なので、みなさまぜひ、本屋さんでお手に取ってみてください。そしてぜひ、そのままレジに持っていっていただきたく……。脚注やら書き下ろし部分やらもあります。

そして現在、火宅の掃除は完了しておらず、未だに漂流教室。早く安住の地を取り戻したい。
この日記もリニューアルして……、などと考えていたのだが、なんか最近、すべてに対して「まあいいか」という境地に至った。〆切が来てもまあいいか。よくない。
そういうわけで、当面はこのまま、よろよろとつづけさせていただきます。

それから、舞台『風が強く吹いている』は、ただいま地方公演中です!
以下に公演情報を載せます。すごくいい舞台ですだよ! 私は公演千秋楽である福岡にうかがう予定でいるのですが、これってもはや追っかけ……? 「いや、そういうわけじゃないはずだ」と自分にすごく言い聞かせてる時点で、やっぱり追っかけ……? ぶるぶる。

2009年2月6日(金) 19:00
大阪厚生年金会館 芸術ホール
チケット料金:S席7,500円/A席5,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可

2009年2月13日(金) 19:00
福岡サンパレス
チケット料金:S席7,500円/A席6,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可

詳しくは、アトリエ・ダンカンのホームページをご覧ください。

http://www.duncan.co.jp/web/stage/kaze/