ビロウな話で恐縮です日記

日常の隙間を埋める試み
と仕事情報

小学生男子の会話

2012年10月12日 02時02分27秒 | 日常
住宅街のT字路に差しかかったところ、
左右からそれぞれ自転車に乗った小学生男子(三年生ぐらいっぽい)がやってきて、
両者はちょうど私のまえで行きあった。
A「よう、N村!」
B「おお」
A「これでも俺もちゃんと貯金してるんだぜ」
B「ふうん」
A「一万円を目指すんだ~」
B「そっかー。じゃあな」
A「うん、また明日」
唐突になんの不条理劇がはじまったんだとたじろぐ私をよそに、
なにごともなかったかのようにすれちがい、
それぞれの行きたい方向へと自転車で去っていく両者。

小学生男子の会話の破壊力、まじで人智を超えている。

宣伝です

2012年10月12日 00時10分07秒 | 出来事
ちっとも日記を書いていないが、生きてますか~?(自分への問いかけ)
はーい、ぼちぼち生きておりまーす。(自分への返答)
今日、炊飯器を開けてみたら、保温していたご飯が「強飯」(ルビ・こわいい)になっていたよ。雑炊にして食べたんだが、歯が欠けるかと思うほど強飯ぶりを保持していたよ。(自分への報告)
 註:強飯=蒸した飯。かたい。携帯保存食にもしたらしい。ちなみに我が家の強飯は、べつに蒸したわけではなく、干からびちゃっただけっぽい。

仕事もぼちぼちしています。文庫や単行本になったものがいくつかあるので、宣伝してしまいます。

○文庫化されたもの
『悶絶スパイラル』(新潮文庫)
松苗あけみさんのかわゆい絵が目印です! なんと今回は、巻末に松苗さんの解説漫画が収録されております。おお……お…お……(歓喜の慟哭)。身に余りすぎる光栄に、ぶるぶる震えました。松苗さんが描いてくださった拙者の弟の想像図は、残念ながら1000パーセントフィクションです。こんなかっこいい弟だったらなあ(詠嘆)。松苗さんのカバー絵&解説漫画のみで、買う価値10000パーセントの文庫であります。肝心の本文はというと……、十年一日のアホエッセイです。面目ない。

『神去なあなあ日常』(徳間文庫)
金子恵さんの美麗な絵が目印です! 染みいるような山と川の色合いだのう……。解説はノンフィクション作家の角幡唯介さんにお願いいたしました。角幡さんの新刊『アグルーカの行方』(集英社)、絶賛発売中です! むちゃくちゃおもしろくスリリングで、おすすめです!(←『神去』ではなく、むろん『アグルーカの行方』のことです) あと、「一日に五千キロカロリー食べて、なおかつ痩せたい」という場合、北極に行くといいとわかりました。体力と精神力と勇気に少々自信がなく、私は実行に移せそうにないが。いや、ダイエット云々というヘナチョコな次元ではなく、とにかく『アグルーカの行方』は素晴らしいノンフィクションでした。「いつの時代にも、未知の世界を目指して旅立つひとたちが必ず存在するのだ」という事実に触れると、どうしてこんなに高揚し、ロマンと切なさを感じるのだろうか。自分には到底極地探検はできないから、憧れる。それももちろんあるけれど、なにかもっと根源的な部分を突き動かされて、ロマンと切なさを感じているような気がする。「行って、帰ってくる」のが、物語の基本形だという。だとしたら、未知の世界を目指して旅立たずにはいられないひとの姿には、食べもののみでは本当の意味で生きることができず、常に「物語」を渇望してさまよってしまう、「人間」という生き物の謎が凝縮されているのではないか。というようなことを、拝読しながら感じ、考えたのであった。
……なんだっけ。あ、そうそう、『神去なあなあ日常』は、林業を題材にした小説です。おすすめ……か…な……? 『アグルーカの行方』の熱烈プッシュぶりとの、この落差。面目ない。

『まほろ駅前番外地』(文春文庫)
瑛太さんと松田龍平さんの写真が目印です! お二人のお写真バージョンのカバーは期間限定だそうです。お二人のかっちょよさは自信をもっておすすめします! 解説は翻訳家の池田真紀子さんにお願いいたしました。池田さんが訳されたジェフリー・ディーヴァーの新刊『ソウル・コレクター』(上下巻、文春文庫)、絶賛発売中です! ディーヴァー、いったい何人いるんや! 一人か、ほんまに一人なんか。こっちが読むスピードを上回る速さで、質量兼ね備えた作品をどんどん生みだすって、どんだけ超人なんや! 訳されている池田さんも超人である。「ディーヴァー」が五十人編成ぐらいのプロダクション名ではなく、個人名だとはにわかには認めがたく、思わず妙な関西弁になってしまったぞ。
……なんだっけ。あ、そうそう、『まほろ駅前番外地』の中身はというと……、小説だな。うん。またこのパターンかいっ。面目ない。

○単行本
『本屋さんで待ちあわせ』(大和書房)
先日ちらりと触れましたが、本にまつわるエッセイや書評を収録した一冊です。日常エッセイ集『お友だちからお願いします』(大和書房)にひきつづき、スカイエマさんのセンスあふれる絵が目印です! ぜひ、二冊のカバー絵を見比べてみてください。肝心の中身のおすすめポイントは……、お気軽にお読みいただけるかと存じます。以上。以上なのかいっ。面目ない。

わたくしの新刊(文庫化、単行本)に関しては、たぶん絶賛(←歯切れ悪い感じ)発売中です! 半ば屍となりつつ全力を振り絞ったつもりなので、気が向かれましたらレジまでお持ちいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

『本屋さんで待ちあわせ』刊行イベント

2012年10月03日 18時22分45秒 | 出来事
明日、書評エッセイ集『本屋さんで待ちあわせ』(大和書房)が発売になります。
そこで、10月14日(日)に、
精神科医かつ作家の春日武彦さんと、
リブロ池袋本店で対談イベントをさせていただくことになりました。
春日さんとは、読売新聞の読書委員会(←新聞の書評欄を担当する会)でご一緒した仲なのです~。
当時のエピソードや、書評について、本についてなどうかがえたらなと
思っておりますが、なしくずし的に「ダラダラ、でへへ」対談になりそうな予感も……。
いやいや、楽しいお話しを引きだすべく、がむばります!
よろしかったら、ぜひご来場いただければと存じます。
事前に整理券(先着順、定員60名)が必要だそうなので、
リブロ池袋本店で『本屋さんで待ちあわせ』をお買いあげいただきました際に、
「整理券ほしいよ!」と店員さんにお申し出ください。
詳しくは、下記をご覧ください(またもホームページがコピー&ペーストですみません)。

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日程:10月14日(日)
開催時間: 15:00~
会場:西武池袋本店別館9階 池袋コミュニティ・カレッジ 28番教室
お問い合わせ:リブロ池袋本店(03-5949-2910) 

【お申し込み方法】
リブロ池袋本店にて『本屋さんで待ちあわせ』(1,470円税込)を
お買い上げのかた(先着60名)に整理券が配布されます。
※リブロ池袋本店別館地下1階文芸書売場レジにて、本書をお買い上げの際に
係のかたにお申しつけ下さい。

ホームページ:http://www.libro.jp/news/archive/002904.php

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