ビロウな話で恐縮です日記

日常の隙間を埋める試み
と仕事情報

岩盤

2009年11月06日 23時43分58秒 | 日常
風邪は治ったのだが、どうにもだるく、
「これはもしや、極度の運動不足から来る血行不良では?」
と気づく。そもそも風邪など引いていなかったのではあるまいか……。
そこで本日、申し訳ないのだが締め切りをのばしてもらい、
休養日にあてることにした(毎日休養してるようなもんだから、
運動不足になるのであるが)。
早急な体のメンテナンスが必要なので、スーパー銭湯に行く。
岩盤浴で汗を流すのさ。転んでも運動はしない心意気さ。
その後、マッサージもお願いしたら、揉んでくれた女性が開口一番、
「うわっ、かたい!」と。
私が岩盤だった模様。みな、私のうえに寝転ぶといい。
マッサージのあいだじゅう、深刻な口調で何度も、
「とにかくストレッチをしないといけません。なにはさておき、ストレッチをするべきです」
と念を押される。
ストレッチが苦にならないほど身体の柔軟性があれば、とっくにストレッチをしている。
この負のスパイラルをどう説明したものか、と思っているうちに、
六十分が経っていた。
あれ……? お願いしたのは四十分コースだったのに?
どうやらマッサージ師さんのプロ意識が、二十分の延長を決意させたらしい(お値段据え置き)。
そこに山があったら登る! 岩盤があったら揉みほぐす!
ありがとう、マッサージ師さん!
おかげで血行がよくなり、死人のようだった全身が熱を取り戻した。
いい塩梅にあったまってるので、みな、私のうえに寝転ぶといい。
帰りがけに、映画『風が強く吹いている』を見てきた。
まえの席に座ったおじさんが、笑ったり泣いたりし、
しかも映画館から出たら爽快そうに腕を振って歩きだしたため、
なんだかうれしい気持ちになった。