ベリーダンサーASYA ☆ オフィシャルブログ

レバノンを拠点に、アラブ諸国を股にかけた過去を持つベリーダンサーASYA(アシア)の今と昔の奮闘日記

ハシゴでシゴト

2013-10-28 15:58:17 | 心温まる話
先日無駄足したレストランショー。
(その日だと思ってレギュラーショーの後2つ目のレストランに行ったらショー依頼はその日じゃなかったアホだった件)

そのお仕事、つい先の金曜日でした。
私のおっちょこちょい加減を目の当たりにしたお店の方は、勿論事前に「今日だからね」と連絡を下さった。

銀座でのショー後、市ヶ谷でのショー。
でもそんな日に限って一つ目のショー開始時間が押してしまう。。。

そしてそんな日に限ってタイトスカートなどを履いてきたうえ、短いジャケットを羽織ってきてしまう・・・

前回は、衣装を着たまま移動が簡単なようにと上から着ちゃえるストレッチ素材のロングスカートにゆとりのあるトップス、と準備万端だったのに、と自分を悔いてみるが時既に遅し。

兎にも角にもショーが終わるとすぐに銀座の店を後にした。

小雨の降る中、夜の銀座を足早に横断する。おっきな荷物をえっちらえっほら(今始めてえっちらおっちらだと認識)。

時々私に向けられる街ゆく人の視線が、異星人を見るようなそれである事は薄々と感じてはいたのだけど、まあ無理もない。下は隠す素材もなく衣装なのだから。

そんな視線には目もくれず、市ヶ谷駅到着後、地上に出るまでの間の階段も通路もダンスヒールに衣装半出しでえっちらおっちら。地上に出るも、傘を開く間もないまま突き進む私。

近くにいた人はそこ知れぬ早さで移動する急ぎ足の私を避ける避ける。

すると向こうから歩いてきていた女性がすれ違いざまに、傘を首と肩に挟んで、カバンに手を突っ込みながら私にこう言う。
「傘、お貸しましょうか?」

いやーん、なんでそんなに優しいのぉ?

雨に濡れた髪を振り乱し、濃い化粧ですごい形相、猛突進してくる私を可哀想なやつ、と思ったのだろう。

とはいえ、立ち止まる時間がない私は歩く速度を緩めもせず、後ろを振り返りながら大声でこう言う。

「ありがとうございます!でも、傘持ってるんです!さしてる時間がないだけなの。ありがとう!このご恩は一生忘れませんっっ!」

ってか大袈裟だろ。

彼女も相当びっくりしたに違いない。

小雨の降りしきる寒かった金曜日。
一気に心が温まった。

お姉さん、もし怖がらせてしまってたらゴメンナサイ!
そしてありがとう!

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