日伊文化交流協会

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シチリア旅行(ピアッツァ・アルメリーナ&カルタジローネ編)

2013年06月20日 12時39分46秒 | イタリア旅行
さて、今回はピアッツァ・アルメリーナ&カルタジローネですが、この名前を聞いてすぐさま場所が思い浮かぶ方はかなりのイタリア通か、シチリア好きの方ですね。
シチリアは行きにくい場所にすごいギリシャ神殿(セジェスタやセリヌンテ)が残っていますし、アグリジェントの遺跡地域、ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々、シラクーサとパンタリカ岩壁墓地遺跡、そこにピアッツァ・アルメリーナのカサーレ荘を含めると、世界文化遺産が4か所ありますので(エオリエ諸島は自然遺産なので除く)、シチリアへのリピーターは多いと思うのですが、アクセスの悪さでメジャーになりきれないのが、ピアッツァ・アルメリーナと思っていました。

ところがところが、ピアッツア・アルメリーナは地名で、そこに世界遺産となっているカサーレの古代ローマの別荘があるのですが、行ってみたらものすごい人。本当に新年の福袋の時みたいなすごい行列。
そのほとんどはドイツ人、フランス人、アメリカ人の団体旅行者。旗を持った人があっちこっちで解説しているので全然前に進みません。そこにさらにイタリア人の中学生ぐらいの遠足も混じって、もう中はカオスです・・・
イメージで言うと、そうですねぇ奈良に何か遺跡が出て、それが期間限定で公開されているので、考古学ファンを含め、一目見ようと集まった人たちが列をなしている感じでしょうか。


≪こちらがカザーレ別の入り口≫
 

≪ボイラー施設だったかなぁ~。忘れた≫
 

≪トラがいれば≫
 

≪馬もいます。でも別に干支ではありません≫
 

≪戦ったり≫
 

≪ビキニのオネーチャンを見たり≫
 

こういうタイルを見ながらローマ人も風呂に入ってたんだなぁ~って思うとなんか楽しいです。

ガイドブックには遺跡を守るためにガラス張りの屋根がついていて、温室状態と書いていましたが、それはごく一部で、他は普通の屋根なので風さえ通れば温室みたいにはなりませんが、そうなると暗い。難しいところですね。
遺跡と言うか、モザイクタイルの上に渡り廊下が通っていて、そこに溢れんばかりの人が・・・。
大阪に住んでいると、別に人の多さに驚くことはあんまりないけど、ずっと御堂筋線の混雑した車両の中を、すいません。すいません。って言いながら通り抜けていく感じで、なんだか疲れてしまいました。
でもタイルの写真だけしか撮らなかったので、実際の人ごみの写真がなかったですね。
がっちゃんまたまた大げさに言ってる~って思われそう(笑)


≪疲れたときは甘いもの!ジェラートうまし≫
 


で、シチリアは海に囲まれているせいか、どこに行っても猫を見ることが多かったのですが、このあたりは内陸だからでしょうか猫ではなく犬をたくさん見かけました。
それもたぶん野良犬・・・。
野良犬って言っても、一旦捕獲して、予防注射とかしてるんだろうけど、日本では野良犬って都会だとほぼ見かけないので、久しぶりに首輪のない犬を見ました。

全く関係ない話ですが、狂犬病ってめっちゃ怖いってご存知です?
発症後の致死率は95%なんですって。
前に課長か、部長か、取締役かの『島耕作』を読んでいたときにインドで野良犬にかまれた人が死ぬって話がありました。
もちろんワクチンをすぐに打てば大丈夫なんですけど、潜伏期間があるので、気が付けば手遅れになることが多いとか。
だから可愛いからとむやみに近づいてはいけましぇーーーん。
そういいながもら、あまりにスヤスヤと眠っているワンちゃんがそこかしにいたので、ちょっと撮ってみました。

 

 

 

そんなに暑くもない日だったのに、もうホント、地面にベターーーーって感じで寝てて、ちょっと新鮮な驚き。


≪牛さん。ちょっと小さめ。ジャージー牛なのかな~≫
 

≪牧草ロール作ってました≫
 



こんな車窓の風景に癒されながら、カルタジローネへ。

≪車窓からの遠景。ちょっと標識の棒が邪魔≫
 

ここについては、標高が608mもある町で、大階段がシンボルの陶器で栄えた地。程度の知識しかなくて、ガイドブックとか見てもあんまり詳しい記載はありません。

まずは、その名物の大階段の上、サンタ・マリア・デル・モンテ教会のあるところで降ろしてもらいました。(中には入れず)

≪こちらが階段の上から町を見下ろした景色≫
 

≪サンタ・マリア・デル・モンテ教会≫
 

≪教会前の広場、こちらはタイルに描かれた絵≫
 

≪タイルで彩られた階段≫
 

この階段は、1606年、カルタジローネの町の旧市街と新市街を繋ぐ目的で造られ、陶器タイルの装飾が施されたのは20世紀に入ってからのこと。階段の踏み石の部分はエトナ山の溶岩で出来ているのだそうです。
いやぁ~、本当にすごい階段でした。一段一段が高いし、途中膝が痛くなりました(苦笑)

≪階段には植木鉢で装飾されています。風が強くてずいぶん倒れていました≫
 

≪遠くから見ると植木鉢で文字が・・・≫
   

とにかくこの日はものすごい風だったんです。
たとえるなら、駐輪中の自転車がガッシャンガッシャンと倒れるぐらいの強さ。なので、町中いろいろなものがそこかしこに散らばってたのですが、この日は、おそらくゴミ収集日。だけど、収集車が来るのが遅いのか、普段からそういう町なのかわからないのですが、とにかく町がゴミだらけ。それが更に風にあおられて飛び交うので、とにかく町の印象は風とゴミの町って感じ。
以前、ゴミ焼却施設の建設問題が持ち上がった時期のナポリへ旅行したことがありますが、あの時ほどすさまじい量ではなかったにせよ、基本的にまずきちんと分別さえできてない感じで、とにかく汚らしい。
がっちゃんはコンタクトを使用しているので、風が強い日は目をあんまりあけていられなくて、それもつらかったのかも。
ってことで、町の見どころってほどの案内じゃないんですけど、いくつかご紹介します。

≪これはドゥオーモだと思うのですが、違ってたらゴメンナサイ≫
 


≪陶磁器で有名な街なので、クーポラもタイル張り≫
   


≪サン・フランチェスコ橋。17世紀の建造で、ここにも装飾タイルが使われています≫
 


≪サン・フランチェスコ教会。創建当時はゴシック様式の教会だったそうですが、1693年のシチリア大地震の被害を受け、バロック様式で再建されたのだそう≫
 


そして、こちらは旧ブルボン監獄(ルイジ・ストゥルッツォ博物館&美術館)の入り口で、ブルボン家支配下の1782年~1798年に監獄として建設、約100年間使用されていたとのこと。
アホな私は全体の写真を撮り忘れました。
ご興味のある方は、Carcere Borbonico a Caltagironeで検索すると一杯出てくるのでそちらをご覧ください。

≪頑丈な鉄扉≫
   


≪いかにも監獄って感じの鉄格子のはまった窓≫
   


≪壁面装飾すらなんか怖い・・・≫
 


ちなみに、こちら↓を見たら大階段の装飾写真がありました。
カルタジローネ市公式サイト
さっきの元監獄の建物もこちらからだったら、公式サイトだから転載してもいいかな?
って思ったんですが、ろくな写真がなかった・・・。
最初、監獄の歴史を調べる時に探したサイトはすごく綺麗な写真と詳しい解説があったのに、何故かもう見つけられない・・・。ネットサーフィンをしているとたまにこんなことありますよね。
ってことで、公式サイトからは大階段の様子をご紹介します。

≪こんなのとか≫公式サイトより転載
   

≪こんなのとか≫公式サイトより転載
   

≪電飾もあります~≫公式サイトより転載
   

もしこの日が、強風ではなく、ゴミが溢れていなければ、素敵な町と感じたかもしれません。その意味で、たった何時間かしか滞在しなかった私がこうして文句を書くのはお門違いでしょうが、たまたま訪れたその時が、その人の人生において一瞬であり、数少ない機会なので、また訪問したい。とっても残念でした。
ってことで、なんとお昼も食べずにさっさとタオルミーナへgoって感じで出発です。

最後に、この日の移動はこちらのベンツでしたぁ~
 


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