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007 慰めの報酬 (08) ダニエル・クレイグ

2009年03月15日 | 映画・ドラマ
  公開も終盤なので、、レビューしようと思います。正直なところ、前作同様のクオリティーならすぐUPしてたのですが、ぶっちゃけ、満足できませんでした。『カジノ・ロワイヤル』が素晴らしすぎた。
 ストーリーは、前作の数時間後ということで(元々当初から2部構成だったみたいですが)、前作の黒幕だったMr.ホワイトをアストロ・マーチンのトランクにつめて英国諜報部へ連れ帰るシーンです。ここから、愛した女性の本当の復讐相手を探すストーリーが始まると思うのですが、今回ダニエル演じるボンドにそこまでの感情移入ができないんですね。誰も信用できなくなったボンドの心の傷も、ちょっとふみこまないとわかりにくい。タイトルが『慰めの報酬』の割にはボンドの復讐の物語のように思えませんでした。『消されたライセンス』(ティモシー・ダルトン)の方が全然その感触が強かった。
 今作も、世界各地でロケを行い、莫大な費用をかけ豪華なセットも作ります。さらに、そのロケ期間はシリーズ最長だそうで、場面場面のアクションやシーンは迫力がありすごい完成度だと思います。ダニエルも相当怪我したそう。ただそれぞれがうまくつながっていないような印象をうけ、ストーリーの流れがとぎれている感じがするのです。
 人物描写も浅い感じがします。今回のボンドガールのオルガ・キュリレンコ演じるカミーユの復讐心もありきたりな感じで。短い時間にコンパクトに詰め込んだのが今回はマイナスのような気がします。もっと人物に感情移入できるようなエピソードがあれば深みが出たと思うんですが。
 おれ、けっこう辛口評ですよね。期待が大きすぎたのでしょうかね。もちろん標準はよゆうでクリアの作品です。前回で提示したニューボンドスタイルに加えて、原点回帰も意図したつくりは感じます。
 次作の、ダニエル・クレイグの続投も決まっています。今作で、世界的な闇の組織の存在も明らかにし、その辺も次作への伏線になっているのでしょうか。次作も映画館に足を運ぶのは間違いないです。
 P.S. 今回の主題歌、ジャック・ホワイトとアリシア・キーズによる主題歌「Another Way to Die」
、だんだんはまってきました。(Ituneで購入)緊張感があっていいわ。ヒット的にはいまいちみたいですね。(Hot100:81位)。

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007 ゴールドフィンガー (シリーズ3作目) (64)

 本屋にあった(CMもさかんにしてる)ジェームズ・ボンド公式DVDコレクション創刊号(790円)を購入してみました。すでにボックス盤もっているのですが、ついつい。画像と音声はリマスターによりたしかによくなっています。多分、007シリーズずべて見ていると思うのですが、またあらためて見てみました。
 その後の007シリーズのエンターテイメン性の原点といわれた傑作という謳い文句ですが、やはり時代を感じずにはいられませんでした。当時としては、最先端、最高のエンターテイメント作品なのは感じます。
 エンターテイメント性は高いけど、ストーリー展開に魅力を感じず退屈。(単なる金塊強奪計画でないのはひねりがありましたが)よくよく考えると秘密兵器も最終的には役に立っていないし、とってつけたような美女のスナイパーをだしたり、敵役のプレゼンシーンも派手な演出をしたりと。エンターテイメント的な作品は、時がたつとやはり陳腐な感じになる。この両方を追求し見事な調和も見せれれば最高。ミュージックのインパクトはありますね。


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