「Le Freak」(おしゃれフリーク)とこの「Good Times」はシックの双璧のメガヒット曲。この2曲の音楽性がシーンに与えた影響ははかりしれない。今回は「Good Times」を紹介します。
CHICはナイル・ロジャース(ギター)、バーナード・エドワーズ(ベース)、トニー・トンプソン(ドラム)の三人を核としたグループです。
グループとしての全盛期は70年代終盤です。デビュー当時、ディスコブームが全盛、彼らも売れるため(本来の音楽性とはちがう)その波にのり、それが成功。「ダンス・ダンス・ダンス」や前述の「Le Freak」や「Good Times」などの斬新なメガヒット曲をうみます。個人的には、シックは単なるディスコグループ、ディスコ・サウンドを超えた存在だと思います。ディスコブームはありましたが、彼らはその中に自分たちだけのエッセンスを加え、さらに高めたと思うのです。が、すぐに彼らを真似するサウンドが氾濫し、先駆者のオリジナリティーの素晴らしさが薄まってしまい、グラミー賞受賞(ノミネートは多数ありますが)などあまり縁がないというのがさみしいとこ。(Teddy Rileyも似たニュアンスがあるかもしれません。)こういう音楽スタイルも特許がとれてたら、ナイルやシックの評価は世間的にもっと高かったと思います。
わかってる人にはわかるのですが、おれなんかも最高級の評価。彼もいっていますが、そこに人種差別の壁もあったと。やはりロックは、白人のサウンド。CHICのサウンドが、ロックに与えた影響もかなりのものだと思いますが表立って取り上げられることもない。今、ナイルの事なんか熱く語る奴は少ないと思うのですが、彼らは凄いと思うので、このBlogでも、必死に取り上げてる次第です。
80年代に入ると「ディスコは古い。時代遅れだ。」という風潮がおこりまさにディスコサウンドの象徴的なCHICも時代遅れの産物としてみられるようになります。(ディスコがダンスミュージックに変わっただけなのですが)セールスもおちこみ、ナイルや、バーナードもドラックや酒に溺れる時期もあったといます。とにかくデビューしてから休む暇もなく突っ走りすぎてた印象うけます。しかし、その後プロデューサーとしてまた大活躍!!!
話はもどって「グッド・タイムス」は、とても洒落た気持ちのいい曲。彼らも、自分たちがやりたい事はエンターテイメントにつきると。この曲は、ナイルのギターより、バーナードのベース、そのベースラインがすごく評価された曲です。
クイーンの「Another One Bites The Dust」はこの「Good Times」のベースラインのまさにコピーだったのです。せこい奴ならごちゃごちゃいいそうですが、クイーンのベースプレイヤー、ジョン・ディーコンと親交もあった器のでかい彼らは静観したそう。この問題はなかなか難しそうで、作詞家、作曲家には著作権があるがこの手のアレンジについては適用されないというのです。
さらに、30年近く先をいくサウンドをシュガーヒル・ギャングというグループが、この「Good Times」をベースに表現します。トラックの上に、リリックをのせるスタイル、そうラップ、ヒップホップの手法です。「Rapper's Delight」というこの曲を、ナイルとバーナードが聴いて仰天したといいます。完全に自分たちのサウンドの上に、言葉をのせて曲にしている。当時はその手法はアングラ的な感じでしたが、それがラップという手法につながり、現在のヒップホップ全盛期を迎えるのです。かっこいいCHICのサウンドだったからこういうスタイルでもはまったのだと思います。91年にナイルは、EAR CANDYというレーベルをスタートさせ、その第1弾アーティストとして、ジブリ・ワイズ・ワン(Jibri Wise One)というHio Hopアーティストをデビューさせていますが、その中で「The house The Dog Built」という曲を同様に「Good Times」のベースラインを基調にして作っています。
メジャーになりきれなかったこのラップミュージックのスタイルを、90年代に入って一躍ポップにしたのがMCハマーではないかと思うのですが。(コアな奴らはハマーなんかヒップホップじゃないといいますが)そしてその手法を完全なジャンルとして確立したのが、ショーン・パフィー・コムズ(パフ・ダディー)だと思います。異論はあるとは思いますが、ポップというかメジャーにしたという点で。サンプリングやリミックス(再構築)という手法で、過去の偉大なヒット曲を、曲の中にミックスする。
こうして、90年代に入ってCHICやナイル・ロジャースの音が再びシーンを席巻するというのが爽快!この事はCHICのサウンドが普遍的なものであると同時にいかに時代の先をいってたかという事を証明している。
どんな曲があるか今後紹介していきます。
CHICはナイル・ロジャース(ギター)、バーナード・エドワーズ(ベース)、トニー・トンプソン(ドラム)の三人を核としたグループです。
グループとしての全盛期は70年代終盤です。デビュー当時、ディスコブームが全盛、彼らも売れるため(本来の音楽性とはちがう)その波にのり、それが成功。「ダンス・ダンス・ダンス」や前述の「Le Freak」や「Good Times」などの斬新なメガヒット曲をうみます。個人的には、シックは単なるディスコグループ、ディスコ・サウンドを超えた存在だと思います。ディスコブームはありましたが、彼らはその中に自分たちだけのエッセンスを加え、さらに高めたと思うのです。が、すぐに彼らを真似するサウンドが氾濫し、先駆者のオリジナリティーの素晴らしさが薄まってしまい、グラミー賞受賞(ノミネートは多数ありますが)などあまり縁がないというのがさみしいとこ。(Teddy Rileyも似たニュアンスがあるかもしれません。)こういう音楽スタイルも特許がとれてたら、ナイルやシックの評価は世間的にもっと高かったと思います。
わかってる人にはわかるのですが、おれなんかも最高級の評価。彼もいっていますが、そこに人種差別の壁もあったと。やはりロックは、白人のサウンド。CHICのサウンドが、ロックに与えた影響もかなりのものだと思いますが表立って取り上げられることもない。今、ナイルの事なんか熱く語る奴は少ないと思うのですが、彼らは凄いと思うので、このBlogでも、必死に取り上げてる次第です。
80年代に入ると「ディスコは古い。時代遅れだ。」という風潮がおこりまさにディスコサウンドの象徴的なCHICも時代遅れの産物としてみられるようになります。(ディスコがダンスミュージックに変わっただけなのですが)セールスもおちこみ、ナイルや、バーナードもドラックや酒に溺れる時期もあったといます。とにかくデビューしてから休む暇もなく突っ走りすぎてた印象うけます。しかし、その後プロデューサーとしてまた大活躍!!!
話はもどって「グッド・タイムス」は、とても洒落た気持ちのいい曲。彼らも、自分たちがやりたい事はエンターテイメントにつきると。この曲は、ナイルのギターより、バーナードのベース、そのベースラインがすごく評価された曲です。
クイーンの「Another One Bites The Dust」はこの「Good Times」のベースラインのまさにコピーだったのです。せこい奴ならごちゃごちゃいいそうですが、クイーンのベースプレイヤー、ジョン・ディーコンと親交もあった器のでかい彼らは静観したそう。この問題はなかなか難しそうで、作詞家、作曲家には著作権があるがこの手のアレンジについては適用されないというのです。
さらに、30年近く先をいくサウンドをシュガーヒル・ギャングというグループが、この「Good Times」をベースに表現します。トラックの上に、リリックをのせるスタイル、そうラップ、ヒップホップの手法です。「Rapper's Delight」というこの曲を、ナイルとバーナードが聴いて仰天したといいます。完全に自分たちのサウンドの上に、言葉をのせて曲にしている。当時はその手法はアングラ的な感じでしたが、それがラップという手法につながり、現在のヒップホップ全盛期を迎えるのです。かっこいいCHICのサウンドだったからこういうスタイルでもはまったのだと思います。91年にナイルは、EAR CANDYというレーベルをスタートさせ、その第1弾アーティストとして、ジブリ・ワイズ・ワン(Jibri Wise One)というHio Hopアーティストをデビューさせていますが、その中で「The house The Dog Built」という曲を同様に「Good Times」のベースラインを基調にして作っています。
メジャーになりきれなかったこのラップミュージックのスタイルを、90年代に入って一躍ポップにしたのがMCハマーではないかと思うのですが。(コアな奴らはハマーなんかヒップホップじゃないといいますが)そしてその手法を完全なジャンルとして確立したのが、ショーン・パフィー・コムズ(パフ・ダディー)だと思います。異論はあるとは思いますが、ポップというかメジャーにしたという点で。サンプリングやリミックス(再構築)という手法で、過去の偉大なヒット曲を、曲の中にミックスする。
こうして、90年代に入ってCHICやナイル・ロジャースの音が再びシーンを席巻するというのが爽快!この事はCHICのサウンドが普遍的なものであると同時にいかに時代の先をいってたかという事を証明している。
どんな曲があるか今後紹介していきます。
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