ボチボチと八重桜が咲き始めて来たので
もうエゾヤマサクラもソメイヨシノも終わりかなと思っていたら
今年はやはりなんか変。
まだきれいに咲いてるところがありました。
車まで通りかかり、あらって思って
思わず車を止めて眺めてしまいました。
マンションの前です。
白い桜です。 何と言う品種かは知りませんが
きれい…って思わす独り言。
こんなに見事にまだ咲いていたなんて
この桜のすぐ隣には
ピンクのエゾヤマザクラがまだ咲いていて、
風が吹くたび、ハラハラと花ビラを散らしています。
何とか散る花ビラを写したいと思ったのですが、動画でないと無理なものですね。
( 私の技術では無理と言うことかも )
でも花ビラが散るさまは
とても美しく
三好達治の 『 甃(いし)のうへ 』 を思いだします。
甃(いし)のうへ
三好達治
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音(あしおと)空にながれ
をりふしに瞳(ひとみ)をあげて
翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂々(ひさしびさし)に
風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
今日の ありがとう
私は 三好達治のこの詩を、高校に入学してすぐの現代国語の授業で習いました。
高校ってなんて素敵な詩を、勉強させてくれるのだろうって
ものすごく感動して、お陰で国語が大好きになりました。
桜がハラハラと散る季節になると、この詩を思い出し
ふと立ち止まって、晩春の過ぎゆく春を、思います。
いつも私を若かりし頃の多感な時期に思いを馳せる事が出来る
この詩に感謝です。
ありがとう