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坂野嘉彦 只今仕事中!

Banno Yoshihiko , Work in progress!

ファーブルの写真集

2009年10月07日 | 
子供の頃もっとも読んだ本の一つがあかね書房から出版されていた中村浩氏の翻訳による「少年少女ファーブル昆虫記」だった。この本の秀逸なところは中村氏による読みやすい翻訳と、なにより本の巻頭に掲載された白黒の写真だった。これらの写真はファーブルと、彼の息子ポール氏が撮影したものでファーブルの生前はもちろん、彼が死んだ後にもポール氏がこつこつと追加撮影したものである。白黒写真に残されたスカラベの艶やかさ、カミキリムシの蛹の迫力、ゾウムシの可憐さは、今日の進んだ撮影技術をもってしても超えられない魅力を放っている。また、写真に残されたファーブルの研究室と、この本を借りていた旧大高公民館のロビーと妙に似た雰囲気があったせいか、ロビーで本を読む自分がまるでファーブルの研究室にいるような妄想、いや、違うな。そう、まるでファーブル自身になった気がして、かび臭いロビーを研究室を歩く学者のように、コツコツ足音を立てて歩き回ったものだ。
そんなファーブル親子が撮影した写真を集めた本があった。30年程前に出版されたものの復刻版である。万人にとって良い本かどうかはわからないが、僕のように子供の頃あかね書房の「ファーブル」シリーズを読んだものにとっては垂涎の書だとおもう。
昭和40年代生まれよ!必見、必読!

と上記のような事を熱ーく語り、この写真集を妻に見せたところ
「うわっ、うわっ・・・・・・ひえ~っ!」で終わりました。
オレのノスタルジーがっ!

メルセデス・ソーサ死去

2009年10月07日 | 作曲
友人から「聞きましたか」と、メルセデス・ソーサの死去を知らせるメールが届く。ここ最近「アルフォンシーナと海」をアレンジしたり、ケーナ奏者、ラウロ氏(ラミレスバンドのケーナ奏者)からラミレスのこの作品とソーサの話を聞いたばかりだったので不思議な感覚に陥っている。
ファンの一人として合掌。いや、メルセデス・ソーサは仏教徒ではないだろう。もとい、黙祷。