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坂野嘉彦 只今仕事中!

Banno Yoshihiko , Work in progress!

2009年10月04日 | 日常
実家の町内でおこなわれる秋祭りに子供を連れて参加した。子供獅子について町内をまわり軒付けみたいに掛け声をかけて、駄賃をいただくというアレである。僕が子供の頃はこういう伝統行事にわりと批判的で子供が担ぐ獅子に向かい「こりゃ子供獅子ではないな、こじき獅子だ」と露骨に罵声を浴びせられたり、「もう来年から来ないでね」と迷惑そうにお金を投げつけたおばさんなど結構ワイルドな人もいた。あれが時代のせいだったのだろうか。今そんな嫌がらせをする人はいないのであるが、そういう考えがなくなるとは思えないので、おそらく息をひそめて獅子が通過するのをまっているのであろうか。おそらくそうだろう。
 僕自身はこういう行事は賛成であるし無形の文化財であると思うから残すべきだと考えている。子供たちは意味もわからずわっしょい言っているだけだから、そんなのに駄賃をやるのはいやだ、と一見正論を言う方もいらっしゃるが、そんな事子供が理解していたら気持ち悪いでしょう。そうなると、もはや商売であり、仕事である。わけもわからず「わっしょい」をいう子供がいて、横で大人が「これは獅子が家を訪ねることによって不幸を追い出すんだよ」としたり顔で説明すればいいし、それが日本のあるべき姿である。
子供獅子反対の人もぜひ一度したり顔で解説をしてみると良いと思う。こんな祭の楽しみ方もあるのです。