ドレスデン版というヴァージョンをヴィヴァルディ自身が作っているわけではなく当時ドレスデンにおいて「四季」に管楽器を挿入して演奏されたという記録が残っている事から、管楽器を加えた演奏にこの名称が使われている。もちろん記録だけなのでどの部分にどの管楽器を使うというのは演奏家の自由のためいろいろなパターンで演奏されている。その演奏を聴いて、ちょっと思い出した。
15年程前(ちょっと不明)になるがジャズピアニストで作曲家のジョン・ルイスがバッハの平均律をジャズとクラッシックの中間の演奏スタイルで演奏、録音しており、当時かなり話題を集めていた。僕もレコードを買って聴いた記憶がある。いまのイタリア古楽における流行の演奏というのが、このジョンルイスの平均律の演奏解釈に近いのである。なんというか、自由奔放というのか、やりたい放題というのか。僕としては古楽やジャズやクラッシックにおける「考古学的演奏精度」にはあまり興味がないので、正しいのか間違っているのか、そんな事はどうでもでもいいのであるが、可能性を否定するのだけは避けたい。だからドレスデン版とか変な家系図みたいな事を言わず「管弦楽伴奏にオレが編曲した版」と銘を打てばいいのだ。この違和感はジョンルイスの平均律にも感じていた。「バロックは当時ジャズのように演奏されていた、通奏低音の演奏方法はジャズの即興演奏と同じであるからこれは立派なジャズ(クラッシックである)云々かんぬん」
そうじゃなくて「オレのバッハ。」これでいいのではないか。だからドレスデン版というのは僕にとっては「オマエさんの四季」であり、ヨッタヨタのリズムが特徴の流行の演奏も「オマエさんのバロック」になるのである。これこそ音楽が生きている証でもある。
15年程前(ちょっと不明)になるがジャズピアニストで作曲家のジョン・ルイスがバッハの平均律をジャズとクラッシックの中間の演奏スタイルで演奏、録音しており、当時かなり話題を集めていた。僕もレコードを買って聴いた記憶がある。いまのイタリア古楽における流行の演奏というのが、このジョンルイスの平均律の演奏解釈に近いのである。なんというか、自由奔放というのか、やりたい放題というのか。僕としては古楽やジャズやクラッシックにおける「考古学的演奏精度」にはあまり興味がないので、正しいのか間違っているのか、そんな事はどうでもでもいいのであるが、可能性を否定するのだけは避けたい。だからドレスデン版とか変な家系図みたいな事を言わず「管弦楽伴奏にオレが編曲した版」と銘を打てばいいのだ。この違和感はジョンルイスの平均律にも感じていた。「バロックは当時ジャズのように演奏されていた、通奏低音の演奏方法はジャズの即興演奏と同じであるからこれは立派なジャズ(クラッシックである)云々かんぬん」
そうじゃなくて「オレのバッハ。」これでいいのではないか。だからドレスデン版というのは僕にとっては「オマエさんの四季」であり、ヨッタヨタのリズムが特徴の流行の演奏も「オマエさんのバロック」になるのである。これこそ音楽が生きている証でもある。