◆新潟・シネウインド2階発祥のマボロシの(文字通りだ)音楽ユニット「おうたのかい」の、24曲目をアップします。
◆今回の曲は、いわば「お蔵出し」。20世紀終盤、1990年代
前半に作った楽曲です。アレンジはヤマハQY10(古すぎる)、ミックスダウン・録音は、確かフォステックスの安いヤツだったと思います(不確かです)。渋谷珠子さん(たまちゃん)の哀しい歌詞に合う曲を、というつもりでオブナイが曲をつけましたが、いやもう暗い暗い(^_^;)。時期的には以前アップした「古都」と同じくらいの制作で、仕事に起因する理由で声が出ないため、とくに高音がキビシイことになっております。
◆とはいえ、曲としてはそれほど変でもないかな、と思いましたので、今回恥ずかしながらアップすることにしました(本当に自分に甘い)。そんなわけで、ほかの楽曲と合わせ、おヒマな折にでもお聴きいただけるととてもうれしいです。
◇歌詞を以下にアップします。
冬の雨
詞・渋谷珠子 曲・オブナイ秀一
雨降りのバス停 無口な人の列
冬の時刻表は いつも嘘つき
クラクションが一度 鳴るたびに誰かが
寒さを置き去りに 走ってゆく
よく似た音 よく似た色
来るはずない あの人なのに
探している 求めている
独りを恐れながら
やまない冬の雨 バスが近づいてる
信号が変われば 夢は消える
バスのドアとともに 心は閉ざされる
白く曇る窓は 何も見えない
いつか帰る場所も たどり着くどこかも
いつしか見失い 霧の彼方
光りながら 砕けながら
落ちる雨は 何を思うの
壊れるため 落ちてゆけば
激しい痛みになる
行き場のない思い 抱きしめるだけなら
愛とは呼ばないと 叱らないで