ばらくてブログ――おうたのかいオブさんのおおばらブログ――

おうたのかい作曲・歌唱担当オブさんが、日々のあれこれをてきとうに綴る、まとまりもとりとめもないいかがわ日記

シロウト考え休むに似たり(16) 「新潟酒蔵約88カ所めぐり」を提案しちゃったりする

2017-02-05 23:03:31 | シロウト考え休むに似たり
 寒中お見舞い申し上げます。大変久しぶりのブログ更新となりました。お待ちいただいた読者の皆様には大変申しわけありませんでした(って、だれも待っちゃいないか)。
 てなわけで(どういうわけだか)、2017年の一発目は、とっても酒くさい提案です。

 昨年末の新潟水辺の会の宴会で、新潟県立大学の山中知彦先生、NPO全国水環境交流会の山道省三さんとお知り合いになる機会を得まして、そこで、新潟の酒の話などで大いに盛り上がりました。そこでこの三人、酔っ払った勢いで「新潟には酒蔵が約90蔵あるので、「四国霊場88カ所めぐり」をパクって新潟酒蔵88カ所めぐりなんかやったら面白いのでは、とさらに盛り上がったのです。
 で、山中先生は早速昨年末、ご自分のブログでこの企画についてのご提案をアップ。酒が醒めてしばらく経ってからもしっかり覚えておられたということは、けっこう先生の心のどこかに刺激を与えたのだな、と私も思いましたので、言い出しっぺの一人(酔った勢い)の責任として、私もこの企画を、より具体的に提案してみたいと考えました。とはいえ、実現するには新潟県酒造組合や各酒蔵の協力、具体化するための各方面のご協力が不可欠なので、実現性はまあアレなわけですが、そこはそれ、ヨッパライのたわごとということで、どうかご容赦を。
 
 ちなみに、私が考える酒蔵巡礼企画はこんな感じ(山中世生のHPもご覧ください。http://labre.blog.fc2.com/)。

◆巡礼者は「御酒飲帳」を購入して酒蔵を巡る

 巡礼者はあらかじめ、ぐい呑み(できれば一合入るやつ)つきの「御酒飲帳」を購入し、酒蔵で提示し、御神酒をいただいたら「御酒印」を押してもらう。全88カ所(もしくはそれ以上)をクリアしたら「完了証」および何かありがたいもの(なるべくどうでも良いもの)をもらえる。
 「御酒飲帳」の価格は、完全コンプリート用で3万円程度。半分とか1/3とかの、安く買えるものも用意する。販売は、協力してくれる酒屋さんや酒蔵にお願いする(この企画の意義の明確化のため、コンビに等では売らない)。一蔵ごとに参加する方は、その都度200円なり300円なり支払う、ということにする。

◆各酒蔵は、巡礼者に「御神酒」を振る舞う

 参加してくださる酒蔵は、おそらくどこも地元の神社等に奉納する「御神酒」を造っているはずなので、それを巡礼者に提供していただく。振る舞う量は、五勺でも一合でも、各蔵の判断でOK。それに巡礼者は文句を言ってはいけません。

巡礼者は、原則公共交通機関もしくは徒歩で巡る。貸し切りバスなど仕立てて大勢で巡るのはダメ。

 何しろ、「御神酒」をいただく「巡礼」なわけですから、そこはラクしてはいけません。蔵によっては交通の便がとても悪い立地のところもありますが、そういうところに何とか工夫して行くのこそ巡礼です(観光バスなどで乗り付けられる酒蔵なんか、そもそもほとんどありません)。
 そもそも、この酒蔵めぐりの意義は、新潟の酒蔵がどういう環境や風土で酒造りをしているかを知り、新潟の酒についてさらに理解を深める、ということですから、通常の「観光」とはあえて一線を画するのがよいと思うのです。

◆巡礼の受け入れ期間と場所は、酒蔵の都合に合わせる

 これはまあ当然ですね。繁忙期に来られたって、仕事の邪魔になるばかり。通年で、というのも無理です。繁忙期を避けた、3日~1週間程度の期間を決めて、その時期に受け入れる、というのが現実的でしょう(もちろん、対応可能な蔵は1か月でも半年でもOKですとも)。上越・中越・下越・新潟・佐渡などエリア分けして、それぞれで時期を調整する、という手段も考えられます。受け入れ期間は雑誌等のメディアや酒造組合や各蔵のHP等であらかじめ公開してもらい、それを確認して行くようにしましょう。
 受け入れの場所も、新潟の多くの酒蔵は規模が小さく、蔵の敷地内での対応が難しいところも多いわけですので、そこは酒蔵の都合に合わせましょう。酒蔵近くの道の駅や公民館、公園等の公共施設、もしくは酒蔵とかかわりの深い神社・仏閣(御神酒といえばここですよね)を利用するのも手です。

◆年に1回イベントを打つ

 「新潟酒蔵88カ所めぐり 御酒飲帳の会」(名称はてきとう)というイベント(もちろん宴会メイン)を、年に1回やる、そこで、全蔵元もしくは一定数の蔵元を制覇した人を表彰し、完了証と記念品(たぶん酒)を進呈する、というのはどうでしょう。同好の士との交流(酒飲んでクダ巻くだけかも)は、この企画の意義をさらに深めるのではないかと思います。もちろん、可能な範囲で酒蔵や酒屋さんからも参加していただければ、さらに盛り上がることでしょう。

 また、この企画の具体化のために、以下のようなことも考えてみました。

◆実行するための組織を作る

 どんなに良い思いつきでも、実行できなければ絵に描いた餅。ここは、山中先生をはじめとする言い出しっぺを中心に、この企画に賛同してくれそうな方々に声かけをすることから始めなければなりません。そこで、さらに細部をもんでいくことが大切になります。私のこの提案も、実際にやるとなったらけっこう穴だらけだろうと想像できます(だってヨッパライの発想なんだもん)。ですから、しっかりした組織できちんとした案を作ることが重要です。

◆酒造組合に仁義を切る

 これはまあ当然ですね。ヨッパライだけで暴走したってしょうがないですから。しっかりした企画書を用意し、酒造組合からもご協力をいただきながらすすめるのが基本中の基本です。

◆酒蔵の参加は、可能な蔵の自由参加で

 新潟県酒造組合のHPによると、新潟の酒蔵は現在91蔵あるそうです(一部、清酒の製造をしていない蔵もあります。また、現在製造しているかどうかわからない蔵もあるようです)。そのほか、地ビールの醸造所も、日本第1号のエチゴビールをはじめ7蔵あります。そういう地ビール蔵も含め、できればすべての蔵元に参加してもらいたいのですが、なかなかそういうわけにもいかないでしょう。蔵によっては、規模が小さすぎてそんな巡礼(というかヨッパライ連中)の対応などできない、というところもあるでしょうし、こんな企画など全くくだらない、と考える蔵元もいらっしゃるとも思います。ですから、参加はあくまでも任意。ご協力いただける蔵でやりましょう。

◆マスコミにも協力をお願いし、可能なら共同企画者として宣伝をお願いするほか、スポンサー探しを手伝ってもらったり、スポンサーになってもらう。

 話が具体化し始めたら、マスコミ対策が重要です。酒造組合や酒蔵を前面に出しつつ、全国にこの情報を拡散してもらい、「清酒王国・新潟」の新企画を全国に広めてもらいましょう。また、新潟地酒愛好家の団体や集団にもご協力をいただきましょう。新潟の酒好きは、たぶんけっこう乗ってくるのではないか、と私は思っています。


 どうでしょう。もちろん、これはまだ「思いつき」段階ですから、いろいろ問題もあると思います。まあ、いかにもヨッパライが酒の席で酔いにまかせて思いついた、超酒くさいアイディアなわけですが、なんだかちょっと面白いな、という気もしているのです。新潟の酒が、どういう場所で、どういう風土で作られているのかを自分の足で歩いて知ることは、新潟の酒文化を身をもって知る、ということでもあります。それは、新潟の大切な食文化の一つである酒造りを、未来へ持続させていくための力の一つにもになっていくのではないか、とも思うのです。