バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

2024.1.2*名古屋越冬活動ボランティア

2024-01-03 10:19:26 | 原発/環境/基地/貧困/政治

今年も、「名古屋越冬活動」に参加させてもらってきました。
わたしたちなんてたった1日だけ。
準備してもらっている場所にちょっと顔を出すだけ。
もう何十年と、活動を続けてくださっている方や、毎日こちらで支援活動をしてくださっている方たちに、頭が上がりません。
ありがとうございます。

たった1日だけど私がこちらに参加したい理由は、SNSでは分からない、現場に行かなければ分からないことがたくさんあると思うから。
当事者や支援者の声だけではなく、みなさんの表情、匂い、空気感も感じたかった。


物価高が直撃する生活困窮者を支援「名古屋越冬活動」始まる(2023.12.29)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1809e4dc141c3dc9569d1e6ee4eb41cb3f0b06a7

今回一緒に行ったのは、瀧川さん、よっちゃん、けーすけ。
ボランティアに行くのに、炊き出しをご馳走になっちゃいけない(これ鉄則)から、お昼は唯一空いていた「CoCo壱番屋」でお昼を食べて。

まな板の数が4枚しかないことと、炊き出し用の野菜を切る人があらかじめ決まっているそうなので「炊き出し」する仕事がなく、わたしは「お話を聴かせていただく」ことにした。

けーすけは超人見知りだから話すきっかけをつくるために「チョコ」を買いに行ってきた。
「食べます?」と渡すとほぼみなさん受け取ってくださる。

朝、けっこう雨が降っていたので足元がぬかるんで、よっちゃんは足場を整える作業を。

そしたらえのもっちゃんの姿!
主に夜参加されているそう。

よっくんとみゆきちゃんも。


今回は主に3名の方にお話を聴かせていただいた。

Aさん(男性・ホームレス・推定60代)
名古屋の繁華街の近くで寝泊まりしている。
目の前には主にアジア系の料理店が多く治安は良い(人通りが多いため)。
店員さんがアジア料理やフィリピン料理、ケバブなどを差し入れしてくれる。
美味しいが油が多くて胃もたれすることもある。
たくさん食べ物をもらったときは仲間にも差し入れをする。
空き缶回収をして日銭を稼いでいる。
みんな優しくて、時にはお金をくれる人も。
昔は大衆演劇をやっていたらしい。
(とっても人間性の良い方だと思った。初めはぽつりぽつりだったけど、途中から「もっと聴いて欲しい」って感じでどんどん話してくださった)

……

Bさん(男性・生活保護・推定60代)
親や親族が、警察官、裁判官など、エリートの家庭に生まれ育ち、家に居場所を感じなかった。
少年院に入り、その後刑務所へ。
ホームレスを経て、今は生活保護を受けている。
笑顔のない方だったが、「カッコいいから若い頃はモテたでしょう?」と聴くとちょっと笑顔になった。
30代に外国籍の女性と結婚するがうまくいかなった。
「そう喋る方じゃないから」と。
「若い頃は女に事欠くことなかったでしょう?」と聴くと「まぁそうだね」。

……

Cさん(男性・警備員・もうすぐ還暦)
とってもおしゃれな男性。
白髪の髪をきゅっと束ねて、革ジャンにダメージジーンズ、アウトドアのリュック。
20年近く家具職人をしていた。
頸椎の病気で3年間、仕事ができなかった。
(その後に生活保護を受けたのではないかと思う)
一見、ミュージシャンかと思ういでたち。
話しかけると、ずっとスマホでゲームをし続けながら、ぼそぼそと質問に答えてくれた。
ファッションブランド・音楽にとても詳しく、若い頃はライブハウスにも出入りしていたことも話してくれた。
今着ているものは全てもらいもの。
支給される古着の中にはブランド物も多く入っていて、中には5万円くらいするジャッケットなどもあることを教えてくださった。
(私たちよりもかなり品質が良く新しい洋服を着ている方が多かった)

けーすけ曰く「けーちんがイケオジをナンパしてるかと思うほど、しつこく話しかけてた」って笑

話を聴いて思ったこと。
家族と仲違いになっていたら、いざ病気や怪我をして職を失って貯金が底をついても、助けてと弱音が吐けないければ棲家を失う。
どんなに経済的に恵まれた家庭に育っても、そこが居場所にならなかったら、家を飛び出すことになるかもしれない。
親からの愛着形成がうまくいかなければ、協調性がなく社会に適応できなくなるかもしれない。

ホームレスの方の多くが精神や知的に疾患があるだろうと思うけれど、それは生まれつきではなく育ち方にもあるだろうし、疾患がなくとも不慮の事故や病気で、ホームレスや生活保護に誰がなってもおかしくないだろう。

15時から、寄付された洋服や靴、マフラーや下着などの配布が。
まず1人1着づつもらう。
(最初の1つ目はほとんどの人が「靴」をもらっていた)
そのあとで好きなだけもらうことができる。

新品同様のモンベル。
私たちも欲しいくらいの良い品。

ブランドものはメルカリなどで現金に換えてから、寄付するのもありじゃないかと思ったくらい、価値あるものもたくさん。

清心女子高校の子たちのメッセージつく手編みのマフラーがたくさん。
キリスト系の学校はあったかい活動をしているんだなぁ。

道路脇に車が停まって、小さい子たちが募金と食糧を持ってきてくれた。
こういうひとつひとつの行動が、子どもたちの人権意識に結びつくんだろうなと思う。
(娘が幼稚園・小学生の頃は、毎年イヴは教会に行き、お小遣いの中から1,000円づつ献金してたよ)

夕方、冷え込んできたころ、あったかいコーンスープをいただきました。

今年の年末年始はあったかすぎて(越冬では助かる方も多いね♡)半袖の子どもの姿も。

今年の終わりの越冬活動にも、都合をつけて参加したいと思います。

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