抜歯しない矯正歯科２

昨日は、前回説明会に参加した「抜歯しない矯正歯科」の初受診の日でした。娘の一生に関わること＆莫大なお金がかかることなので、夫には「どうにか」休んでもらい、１家４人で出かけてきましたー。
…ところが、実はこの歯科医院のK先生（現在は理事長）は歯科業界では大変な嫌われ者で、歯科医の奥さんである友達は「やめた方がいいかも…。もっといろんな矯正歯科を回って話を聞いてみたら？」と助言してくれたの。

で、「なんかさ、あの先生、『本出したり派手なことしてるけど、実が伴わない』って歯科業界で大ブーイングなんだって」と夫に話したら「先生、自分でも嫌われてるって言ってたじゃん。何がどう良くないのか納得できないうちは、僕は噂は信じたくない」との返答。
歯科業界って（今まで）「歯を抜く」ほどお金が儲かるシステムだったようで、健康な歯、抜歯する理由がない歯までとにかくどんどん抜いていっていたようです。うちの近くに「抜歯するのが上手」と（当時）評判だった歯科医院があって、そこにかかってた人で「あの先生に歯をたくさん抜かれたことで、どんどん歯がなくなっちゃった。あのやり方はマズかったと思う」って今になって言っている人もいるから、確かに昔の常識は「悪い歯は抜く」というのが一般的だったんだよね。でも本来、生物的に見て抜いても良い歯なんてのは１本もない。K先生はずっと疑問に感じていて、当時お勤めしていた歯科医院で「その健康な歯を抜いちゃっても大丈夫なんですか？」と先輩に質問したところ、一瞬にして現場が凍り付いた、「健康な歯を抜歯すべきでない」と唱えてた僕は煙たい存在だった、とご自身が言ってました。こう考えれば、歯科業界でK先生が面白くない存在、というのは当然なのかもしれません。

今、ちょっとだけ「社会活動」風なことをしている私は、正しくないことに「NO」と言える人がバッシングを受けたり、「出る杭を打たれる」のはごくごく当たり前なこと、と実感するよーになりました。だから「何がどう良くないのか」自分で判断できるまでは、ウワサを信じなくて良い、という夫の言い分は正しいと思いまする（対ムスメとなると、ちょっと慎重ですけど…）。

それに、確かに「いろんな歯医者を回って説明を受ける」ことは、可能ならばそうしたい。でも、他の歯医者でそこまで患者に時間を割いてくれるところって、私の知る範囲では見当たらない（Kクリニックは前回は合同で２時間半、今回は個別に２時間、丁寧に説明してくれた）んだよね。だいたい、回る度にレントゲンを撮られるのも、身体的ダメージが大きいからしたくないし。どんな疑問も（嫌な顔せず）納得いくまで説明して下さることは、受診する側としてはとても安心でした。

…結論！１２歳臼歯が生えたら（長女小６～中学生頃）、K病院で矯正を受けることにしましたーー。MAX150万という矯正費用を今からコツコツ溜めなければ（とほ）。金属を１年半ないし２年間、口に入れておくことのリスク、金額と時間的リスクを考えても、噛み合わせが悪いことによる身体的リスクの方が危険だと判断しました。ただ問題は、一番見た目を気にする中学生で、矯正器具をつけて生活することが果たして娘に耐えられるのかどうか…そこですな。